石川博 @ishikawahi 氏の蔵書紹介まとめ

2020-01-19没
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石川博 @ishikawahi

蔵書紹介 和本の部 9 「甲斐四郡村名尽」(かいしぐんむらなつくし)。文久2年、「甲府柳町三丁目 井筒屋豊兵衛板」。甲斐の783の村々の名前を筋(地域)ごとにふりがなつきで羅列する。支配所を符号で頭書している。最後に温泉と関所を一覧にしている。 pic.twitter.com/QL3L3q6tlT

2019-11-25 22:04:40
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石川博 @ishikawahi

蔵書紹介 和本の部 10 石川益守「街道行程細見図」(手書きの題簽を貼付)。天保3年、鰍沢で出版か。県博の「街道行程表」、東北大狩野文庫の「早見道中記」が同書だろう(未確認)。折ると縦17cm、横8cm。広げると縦4倍、横8倍。東海道と木曽街道の宿場間の距離をマトリックス化した。 pic.twitter.com/d1ka6RyWe8

2019-11-25 22:06:36
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蔵書紹介 和本の部 11 仮名垣魯文「甲府地名くらべ まち尽し恋路のくどき」。幕末頃の出版。甲府の町名を読み込んだ、くどき節(当時流行っていた俗曲)。表紙とも三丁で風化が激しい。「甲斐」に影印と翻刻を掲載。たぶん他には保存されていない本。表紙の署名「魯国屋文左衛門」は後の魯文。 pic.twitter.com/89tcjcGH0b

2019-11-26 22:29:46
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蔵書紹介 和本の部 12 「甲州 親に恋路騒動」上巻2丁半、下巻2丁半合本。下巻のタイトルは「新兵衛おきくにんじょう(刃傷)」。明治32年、群馬県磯部村の桜井勇造の著作兼発行。上は数え歌で、下は俗謡。いい年の「おきく」が息子の孫太郎を口説き、出奔、夫の新兵衛が切付けるという話。 pic.twitter.com/J9BbIq67Tt

2019-11-26 22:31:15
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蔵書紹介 和本の部 13 「二十四孝絵抄」熊沢了介編撰、浦川公左画図、天保13年新版とあるが、後の刷りと思われる。中国の二十四人の親孝行について、文章と絵で紹介。富士吉田の某家に調査に行った際、屏風の絵が二十四孝の誰からしいと見当をつけたが特定できず、こういった本から調べた。 pic.twitter.com/TBqvQVsoDt

2019-11-26 22:32:58
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 16 「水上滝太郎全集」全12巻。岩波書店。昭和16年初刷、昭和58年2刷。明治生命の経営に携わりつつ、水上滝太郎の筆名で多くのエッセイを記す。「貝殻追放」シリーズが面白かったので、全集を買ってみた。何編かのエッセイを某通信教育の題材に使った覚えがある。 pic.twitter.com/ylIWQL9jRv

2019-11-26 22:36:26
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 17 「漱石全集」岩波書店。17巻+旧月報。昭和40年初刷、昭和49年2刷。昭和3年版と昭和10年版の月報を合本して一冊としている。漱石自身の「こころ」の装丁を使っている。主な漱石の小説は中3時に読んだが、社会人になってから読み直そうと思ってまとめ買い。 pic.twitter.com/dsl2vsBWOW

2019-11-26 22:37:37
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 18 「芥川龍之介全集」岩波書店、12巻。1977年初刷、82年2刷。社会人になったばかりの頃、刊行されるごとに買っていた。芥川の小説は中学時にほとんど読んでいたが、改めて読み直した。背文字は最初の全集から踏襲されていて、確か小学生だった息子さんの文字。 pic.twitter.com/Jw8RYUDzXG

2019-11-26 22:38:12
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 19 「志賀直哉全集」岩波書店、14巻。昭和48年初刷。白樺派は苦手で、志賀直哉も代表作しか読んだことがなかった。50歳の頃、兄からもらった。ぱらぱら眺めていたら、月報に谷川俊太郎が、<自分の息子の名前は、時任謙作からもらった>旨の記述があって驚いた。 pic.twitter.com/eW90XevzBu

2019-11-26 22:39:04
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 20 「歌舞伎年表」岩波書店、8巻。1956年初刷、1993年3刷。江戸時代から明治までの歌舞伎の上演の年表。どんな演目をどこで誰が演じたかが記されている。読み物ではない。ただ、浮世絵の役者絵を見たり、役者の動向を知ったりする上では欠かせない資料だ。 pic.twitter.com/CAqaDNqbwK

2019-11-26 22:39:36
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 21 「潤一郎訳 源氏物語」中央公論社、一見13巻だが、実は各箱に2冊ずつ入っている。昭和14年。各ページに薄い色で絵が入っている、という凝った作り。最後には系図や年立も。初めて読んだ源氏は中学時の谷崎新々訳だった。それは実家にあるので、こちらを入手。 pic.twitter.com/CXBXZKaEDC

2019-11-27 21:27:40
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 22 「歌舞伎 研究と批評」歌舞伎学会、1988年創刊号~継続中(最新刊は63号)。最初はリブロポートから出ていたが、最近は雄山閣。歌舞伎学会という組織は、学者と評論家と実際に携わっている方々とが入混じっているが、うまく融合していない感じ。 pic.twitter.com/LdCLRho2Sd

2019-11-27 21:28:43
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 23 「季刊 銀花」第1号(1970年春)から、161号(終刊号、2010年春)まで。文化服装学院。杉浦康平の斬新なデザインの表紙が目を引いた。上質な手仕事の紹介や、古いエッセイを探してきて掲載するなど読み応えもあった。終刊と聞いて寂しくなり全巻を入手。 pic.twitter.com/Pcu5FfFzA8

2019-11-27 21:29:14
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 24 「噺本大系」東京堂、全20巻。1975年初刷、87年再刷。落語の元になったような、短い滑稽な話を集めた江戸時代の本が「噺本」。当時の話し言葉が活写されているものもある。一部影印を含めてそれらを集成した。最近、本文がデータで公開されたのはありがたい。 pic.twitter.com/XeYatfDKma

2019-11-27 21:34:36
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 25 「日本歌謡集成」12巻+「続日本歌謡集成」5巻+月報合本。東京堂。1980年改訂初刷、1989年改訂3刷。古代から近世(一部近代)までの歌謡を集めているが、半数以上は江戸時代のもの。何らかの形で記録されたものだが、口語的なので、参考になる。 pic.twitter.com/HnhvDNbBkQ

2019-11-27 21:35:11
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蔵書紹介 和本の部 14 「山梨岡来歴歌詩集」明治19年、編集兼出版人は清水市右衛門。現山梨市石森の山梨岡神社の来歴や、境内の巨石の紹介、東京など各地の漢詩人の作品、地元の文人による「山梨岡八景」に寄せる和歌や発句が並んでいる。冒頭には藤村紫朗の題字。 pic.twitter.com/8aMkevwxiY

2019-11-27 21:36:34
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蔵書紹介 和本の部 15 「甲州子育山敵討」写本。縦23.5cm、全十巻を1冊に合本。実録本という分野の作品で、甲州文庫に端本があるほか伝本を知らない。三万字程度で、ワープロ化したが未発表。身延山麓の帯金村を舞台にした敵討ちもの。「司馬笑交題」と序文にあるが、筆者、年代とも不明。 pic.twitter.com/BlZtDLsrbv

2019-11-27 21:38:28
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蔵書紹介 和本の部 16 「御巡幸供奉官員録」。縦7.2cm。明治13年、天皇が山梨・三重を巡幸した際の供奉員の名簿。三條実美、伊藤博文以下、140人あまりの名前と、「馬丁三十二人」、「職工八人」などと記され、簡単な行程や「官等月給表」、挿絵もある。 pic.twitter.com/MgOfG3dVTZ

2019-11-27 21:39:47
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蔵書紹介 和本の部 17 「穂屋集」。芭蕉の150年遠忌の俳書。天保七年序。俳諧いくつかと発句という標準的な構成。序の欄外に「在甲鰍沢 木邨春水謹刻」、裏見返に「甲州鰍沢宿 穀屋紋右衛門」とある。信州人の山亭編の俳書が鰍沢で作られたのだ。このことは「山梨県史」にも記した。(続く) pic.twitter.com/po20fMf5yL

2019-11-28 11:41:14
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(承前)鰍沢は紙の産地も近いし、富士川舟運も盛んだったので、本の生産に関わっていてもおかしくないが、彫師がいなければ、出版はできない。ちなみに穀屋紋右衛門は、維新後甲府に進出、子孫は現在、少国民社(印刷業)を営む。会社のメールアドレスが「KOKUMON@」(穀紋)で始まるのがうれしい。 pic.twitter.com/SfH4j92Z27

2019-11-28 11:44:26
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 26 「江戸狂歌本選集」全15巻、東京堂、第一巻は1998年刊。江戸時代に江戸で作られた狂歌集の選集。上方の狂歌集は結構活字化されていたが、江戸の狂歌集は不十分だった。富士山に関する文学を調べたとき、この選集にはずいぶんお世話になった。 pic.twitter.com/OKnjRBrbKD

2019-11-28 20:25:31
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 27 「潁原退蔵著作集」全二十巻+別冊、中央公論社。第一巻は1980年。昭和前半の俳諧の研究者。あまり必要はなかったのだが、とても安価で古書店に出ていたので購入。数年前に某教科書の指導書を記したとき、「去来抄」に関する記述を参考にした。 pic.twitter.com/CGFK40o7d5

2019-11-28 20:26:10
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 28 「水谷不倒著作集」全八巻、中央公論社。第一巻は1974年。明治から戦前にかけて活躍した在野の近世文学研究者。浄瑠璃、草双紙など、いわば軟文学をきちんと読んで評価した先駆け。文章に勢いがあり、その分堅実さに欠けるが、当時としては致し方ないところか。 pic.twitter.com/uPiDwDq5dQ

2019-11-28 20:27:23
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 29 「近松全集」全17巻+補巻、岩波書店。第一巻は1985年。配本ごとに目を通したが、けっこう飽きてしまった。影印が添えられているが、浄瑠璃本の独特な文字は読むのがやっかい。山本勘助について記した部分が「軍師」なのか「軍帥」なのか、はっきりしないのだ。 pic.twitter.com/BtDPnDssD4

2019-11-28 20:28:41
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 30 「洒落本大成」全29巻+補巻、中央公論社。第一巻は1978年。学生時代に初めて買った近世文学の専門的な全集。注釈もないので、最初はどこが面白いのかわからなかったし、影印で収められた洒落本は読めなかった。少しずつそれらに慣れていったのだった。 pic.twitter.com/z8eL6d4YMc

2019-11-28 20:29:21
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