石川博 @ishikawahi 氏の蔵書紹介まとめ

2020-01-19没
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石川博 @ishikawahi

蔵書紹介 和本の部 19 「新編俳諧文集」。蕪庵蟹守が編集した、俳書などの序文を集めた本。跋文は文政八年。甲斐の葛里や敲氷の作もあるが、蕪村や樗良、暁台ら全国区の作者も多く、江戸の英平吉から出版、京や大坂の書店からも販売された。そういった本の編集を現南アルプスの俳人が行ったのだ。 pic.twitter.com/HmYitI38s8

2019-11-28 20:30:50
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石川博 @ishikawahi

蔵書紹介 和本の部 20 「俳諧発句古今撰」上下2冊。文政八年の序。内題は「俳諧古今発句撰」。蕪庵蟹守著。19と同じく英平吉から出版。立春から始まり、季節毎の句が並べられている。自分の句、有斐や嵐外など甲斐の俳人の句もあるが、蕪村、大江丸ら全国の俳人が多い(芭蕉は取り上げない)。 pic.twitter.com/wEMI6rJscf

2019-11-28 20:32:20
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蔵書紹介 ちょっとブレイク  全集・雑誌編30,和本編20まで来ました。 それぞれ100をめどとしていますので、全体の四分の一です。ここで、居間のつくりつけの本棚の一部を写真で挙げておきます。天井までの高さ、10段ありますので、収納力があります。山梨県や武田氏に関する本が並ぶ部分。 pic.twitter.com/En3ysoXR7T

2019-11-28 20:34:07
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 31 「江戸時代図誌」全25巻+別冊2巻、筑摩書房。第一巻は1975年。江戸時代の様々な事物を街道毎に写真で紹介するシリーズ。地図や当時の道具など、特別な芸術品ではない、当時としてはありふれたものを取り上げているところがうれしい。 pic.twitter.com/IB9T19NSao

2019-11-29 21:04:29
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 32 「イメージの博物誌」全34巻、平凡社。第一巻は1977年。大学生時代、神秘的なモノに興味があった。タロット、錬金術、スーフィー、タオ(道教)といった概念を西洋人はどう分析しているのか。本の構成も図版が多く、当時としては斬新で配本が楽しみだった。 pic.twitter.com/NrqvYbvsXx

2019-11-29 21:05:52
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 33 「渡辺一夫著作集」全14巻、筑摩書房。第一巻は1970年初刷、1976年増補版。初刷の月報が10巻に、追悼文集が14巻にそれぞれ製本されて添付。ブランス文学者で、優れたユマニスト。高校時代に「ガルガンチュワ」の翻訳を読んで以来、憧れの存在だった。 pic.twitter.com/h4ECs8OCiW

2019-11-29 21:06:39
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 34 齋藤磯雄訳「ヴィリエ・ド・リラダン全集」全5巻、東京創元社。第一巻は1977年。渡辺一夫と齋藤磯雄は翻訳界の双璧だと思う。パリを漢字で表現することが可能なんだ、と感心した。安藤鶴夫の「ごぶ・ゆるね」(旺文社文庫)は齋藤との往復書簡。これもいい。 pic.twitter.com/Ss1o4Ya8lu

2019-11-29 21:07:14
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 35 「新編稀書複製会叢書」46巻+別巻、臨川書店。第一巻は1989年。当時臨時収入があり、分不相応な叢書を購入した。元々「稀書複製会叢書」とは、大正7年から25年をかけて、江戸時代の貴重書を覆刻した和本のシリーズ。それをさらに影印したという叢書だ。 pic.twitter.com/FUqZHEarRC

2019-11-29 21:07:51
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蔵書紹介 和本の部 21 空羅編「甲斐俳家人名録」。幕末の甲斐の俳人百十余名の句と趣味などを記した書。後半は発句と俳諧(歌仙と半歌仙)。序に「丁卯」(慶応三年)とある。清運寺晴雲「夏草や無事を土産の旅戻り」などいかにも当時の発句らしい。「甲府市史」に大部分が翻刻される。 pic.twitter.com/bF8E8uogGn

2019-11-29 21:10:37
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「五人組帳前書」。縦31.2cm。年代不明(幕末か)の版本。本来の「五人組帳」はさまざまなお触れをわかりやすく書き、五人と村役人が署名押印する。そのうち、お触れなどの部分は印刷され、それを「五人組帳前書」と称する。(続く) pic.twitter.com/hptVa1DyJS

2019-11-29 21:14:48
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(承前)キリシタン禁制の部分は、<切支丹ころびのものやその類族は別帳に記せ、よそから嫁などに来ても、ちゃんと報告せよ>とある。 巻末に「甲陽 佐久間環明書」と記す。 pic.twitter.com/AUpafxDrkf

2019-11-29 21:14:51
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蔵書紹介 和本の部 23 萩原元克(もとえ)「甲斐名勝志」。天明三年の跋文。版行された最古の甲斐の地誌。全五巻を3冊に製本。最初は元克の自費出版だったが、後に福知山藩主の朽木昌綱の序文を加えて、江戸や甲府の書店から発行された。2セット所持しているが、うち1セットは取り合わせ本。 pic.twitter.com/zQqXbW2B5J

2019-11-29 22:07:13
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蔵書紹介 和本の部 24 「風流人海」前編(文政9年)、後編(天保2年)の2冊。縦27.2cm。市川の度井真垣が中心となって編集。甲斐国の文人たちの作品(句、歌、漢詩、絵画等)を一人半丁か1丁ずつ収録する。「山梨県史」に翻刻。完成記念の「雅会」(書画会)のチラシも挟まっていた。 pic.twitter.com/b6Rnw5fUNO

2019-11-29 22:08:15
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蔵書紹介 和本の部 25 萩原元克「道のしをり」。上中下3冊。本居宣長の序文(元克は一町田中の国学者)。自序は寛政11年。万葉集に使われた語句を五十音順に並べ、解説。所蔵本の奥付は、文化十一年求版、江戸須原屋伊八、とある。「あをによし」から「おぞよか」(「を」の部)まで約千語。 pic.twitter.com/LEZ715U2f3

2019-11-29 22:11:18
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 36 「上田秋成全集」12巻、中央公論社。第一巻は1990年。秋成は「雨月物語」が有名だが、和歌の研究者でもあり、歌人でもあった。随筆はひねくれた感じで、一筋縄ではいかない人物であることが伺える。「春雨物語」は何回も書き直され、本文が定まらない。 pic.twitter.com/CRc46LuGII

2019-11-30 20:21:54
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 37 「八文字屋本全集」23巻+索引、汲古書院。第一巻は1992年。西鶴以後の浮世草子は主に京都の八文字屋から出版され、「八文字屋本」と称される。江島其磧らが代表的な作者。「当世信玄記」は、江戸時代前半の信玄のイメージを知る上で大事な作品。 pic.twitter.com/QMt50HGUZn

2019-11-30 20:22:28
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 38 「山口剛著作集」6巻、中央公論社。第一巻は1972年。山口剛(たけし)は、大正から昭和初期に活躍した近世文学研究者。当時の翻刻の解説などで名前を目にする。中国文学にも詳しく翻訳もある。文語で書かれた文章もあり、そのリズムの良さに感心した覚えがある。 pic.twitter.com/RDh8eyHN7h

2019-11-30 20:23:14
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 39 「ビックリハウス・スーパー」1979年5月から季刊。9冊出たところで79年5月より月刊となり「スーパーアート」と改題、後に「スーパーアート・ゴクー」と改題。81年3月まで23冊。合計32冊で終刊。パルコ出版。パロディをメインにした雑誌。 pic.twitter.com/NcuN5MsYPI

2019-11-30 20:26:14
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なお、同時期に他にもパロディ雑誌が刊行された。79年の9月から隔月刊で刊行された「SPIT」(スピット、辰巳出版)は3号で終刊。同じく79年の9月創刊の「プレイハウス」(ミリオン出版)は月刊で、翌年4月号の8号までで終刊となった。 pic.twitter.com/hGnIbpjeRa

2019-11-30 20:26:17
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蔵書紹介 雑誌・全集の部 40 「週刊アンポ」0号から12号まで計13冊。編集発行人は小田実。1号は1969年11月17日発行、以降隔週で12号は1970年4月20日発行。当時は小学生なので、後年知った雑誌。「安保をつぶせ」がスローガン。横尾忠則や赤瀬川原平などの表紙が印象的だ。 pic.twitter.com/MvQ6Z7EkRT

2019-11-30 20:27:00
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蔵書紹介 和本の部 26 「増補 歌枕 秋の寝覚」雪月花三冊。明和八年、大坂の鳥飼市兵衛他刊。中世以来歌枕を考察した書物を秋の寝覚と称して、近世には何種類かの版本が発行された。「増補正誤 歌枕 秋の寝覚」上下2冊は、「嘉永二年三鐫」とある。跋文に、萩原元克が手を加えた、と記す。 pic.twitter.com/nFIwT3CbIv

2019-11-30 20:29:18
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蔵書紹介 和本の部 27 「玉籠集」。本来上中下の3冊だが、上と下のみ所持。西条(現昭和町)に滞在していた飯塚久敏の撰による和歌集。文久二年に自費出版、その後明治元年に藤伝、村田屋等から発行された。全国の歌人が歌を寄せているが、青島貞賢、山本苗子、杉浦道輔ら地元歌人の歌が多い。 pic.twitter.com/sgQD4BvA3D

2019-11-30 20:30:49
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蔵書紹介 和本の部 28 五世川柳風叟撰「新編柳樽」。錦耕堂梓。天保14年から15年にかけて、甲斐一丁田中桃溪連主催の会での優秀作を集めた。題簽欠。当時甲斐には桃溪連と夢見連(甲府)があった。幕末から明治初期の川柳については「甲斐」に報告したことがある。 pic.twitter.com/3RNmGAGBzI

2019-11-30 20:41:45
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蔵書紹介 和本の部 29 「真琴楽只両霊追福会 川柳」(仮題)。題簽欠、嘉永7年の緑亭川柳の序。桃溪連の作者が中心だが、甲府あるいは八王子や江戸の作者も見られる。「よく光る寺あきらかに灯籠仏」とは、善光寺で人気の灯籠仏を詠んだ句。バレ句では「馬鹿夫婦春画を真似て手をくじき」。 pic.twitter.com/eSFKVH9Ewz

2019-11-30 20:42:40
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蔵書紹介 和本の部 30 「柳風狂句合」(題簽による)。明治四年正月八日開巻「甲斐一ノ宮浅間神社捧額会狂句合」。古典を題材にした「西行も真白の肌へには見とれ」(富士山を詠む)や、「積善の車にはなし後戻り」「甲金は人心(ひとこころ)ならなお宝」(甲州金は丸い)など、道徳的な句も。 pic.twitter.com/u2rjaZEEQq

2019-11-30 20:45:52
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