みんな大好きミラージュⅢのこぼれ話 -デルタの系譜と冷戦期の戦闘機に求められた要素ー

松田未来先生のミラージュシリーズに関するこぼれ話と、そこから派生した冷戦期の戦闘機の解説
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ウチューじん・ささき @uchujin17

ミラージュと同じ純デルタ翼で、より「爆撃機殺すマン」に特化したアメリカのF-102/F-106が本土防空任務にとどまった(F-102はちょっとだけベトナムにも出たけど)に対し、制空空戦や対地攻撃まで活躍したミラージュの応用性の高さは対照的です。 pic.twitter.com/Dm1QfU9ohg

2020-05-01 01:23:30
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ウチューじん・ささき @uchujin17

ミラージュの「機関砲無双伝説」は機上レーダーや空対空ミサイル技術が発展途上だったゆえの一時的なもので、1967年の第三次中東戦争ではイスラエル側撃墜の99%を占めた機関砲は1973年ヨム・キッパー戦争では40%に、1982年レバノン紛争では7%に急落します。

2020-05-01 01:40:25
敵国のご隠居 @Fruskiy001

ウチューの人の発言絡み。ミラージュIII系列のロケットパックはあんな具合。 pic.twitter.com/iabWXRXucP

2020-05-01 01:46:41
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SUDO @sudo_simoigusa

ミラージュ3とF-106ってさ、最大離陸重量が2倍も違うんだよな。

2020-05-01 01:48:37
ウチューじん・ささき @uchujin17

@Fruskiy001 ロケット付けるときは機関砲下ろすんですか(゜Д゜) ますます使えん装備ですねぇ…

2020-05-01 01:49:16
SUDO @sudo_simoigusa

MIG21とミラージュ3がMTOWでだいたい同じで、純デルタと尾翼付きデルタだけど、まあデルタだしで同じようなもんじゃろ(乱暴

2020-05-01 01:51:00
SUDO @sudo_simoigusa

あとはMTOW9~10トン級だとF-5Eとかかな。やっぱ安い飛行機はそのあたりで収めないとあかんのやな

2020-05-01 01:52:16
ウチューじん・ささき @uchujin17

近距離での空中戦ではサイドワインダー、シャフィール、パイソンなどの赤外線追尾式が主武装となり、1980年頃にジェット排気口を直接狙わなくても目標を捕捉できる全方位型(オールアスペクト)が実用化されると撃墜率が飛躍的に向上します。

2020-05-01 02:01:54
ウチューじん・ささき @uchujin17

1981年フォークランド紛争で英海軍のシーハリアーは27発のAIM-9Lを撃ち17機のアルゼンチン軍機を撃墜撃墜率63%を達成します。飛行性能でハリアーを凌ぐはずのミラージュが10機(IIIが1機、5相当のダガーが9機)も撃墜されたことは、当時日本の飛行機ファンの間でも驚きをもって受け取られました。

2020-05-01 02:08:40
ウチューじん・ささき @uchujin17

フォークランドでのハリアーの健闘ぶりは、飛行中に可変ノズルを使うVIFF(Vector In Forward Flight)機動を使ったとも言われましたが、実際には英海軍ではVIFFの使用は禁止されており、健闘の理由は空戦の舞台がハリアーに有利な低空低速域だったことと、全方位射撃可能なAIM-9Lによるものでした。

2020-05-01 02:15:21
SUDO @sudo_simoigusa

@uchujin17 単純にア軍側がほとんど戦闘機投入してないってのも大きいかと。爆装機相手ならそりゃ一方的だよね

2020-05-01 02:41:41
ウチューじん・ささき @uchujin17

@sudo_simoigusa シーハリアーとの最初の空戦でミラージュIIIが2機とも未帰還になった衝撃とか、イギリスがバルカン渡洋爆撃をやったので本土防空用に機材が拘束されますます出せる戦闘機が足りなくなった事情などがあったようです。

2020-05-01 02:47:15
kawasemi111 @kawasemi111

@uchujin17 軽空母とハリアーの注文書が世界中から殺到。

2020-05-01 06:40:28
ウチューじん・ささき @uchujin17

@kawasemi111 当の英海軍は、アルゼンチン軍機の低空侵入を何度も許してしまったことで目視迎撃しかできないハリアーの限界、ルックダウン能力を持つ早期警戒機の必要を痛感した戦いでもあったんですけどね。

2020-05-01 06:48:58