2020-05-02のまとめ
街角の景況感を示す景気ウォッチャー調査(調査期間:毎月25日から月末)によると、3月の関西の現状判断DIは12.7(前月差▲12.4ポイント)と、リーマンショックや東日本大震災の時以上の急激な落ち込みを示している
2020-05-02 00:41:24関西の鉱工業生産は、昨年秋の台風被害に伴う部品調達への影響等により大きく落ち込んだ後、1~2月は低水準ながら持ち直しの動きがみられた
2020-05-02 00:42:36業種別にみると、生産用機械工業は台風被害の影響が剥落して持ち直しつつあったほか、電子部品・デバイス工業はグローバルなITサイクルの底入れにより増加傾向にあった(第4図)。
2020-05-02 00:42:38但し、これらは今次ウイルス禍が中国のみならず、欧米諸国も含む世界的な拡がりを本格的にみせる前のデータであることには留意される。
2020-05-02 00:42:38国・地域別にみると、米国向けが同▲9.1%、EU向けも同▲10.8%と減少しており、欧米における新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済活動制限の影響が窺われる。
2020-05-02 00:42:40増加した電気機器は、ITサイクルの底入れにより昨年半ばより持ち直しており、足元では半導体等電子部品が増加している
2020-05-02 00:43:45大幅減少の一般機械は、米中貿易摩擦等による不透明感の高まりから設備投資を手控える動きが強まり、建設用・鉱山用機械や原動機等の減少が続いている
2020-05-02 00:43:47関西の企業収益について、大企業(資本金10億円以上)の経常利益をみると、世界的な製造業の調整や米中貿易摩擦の影響等により製造業が減益傾向で推移していた
2020-05-02 00:44:47これまで均せばプラスの伸びを維持していた関西の設備投資についても、先送りや見直しによる落ち込みが続くとみられる
2020-05-02 00:44:50日銀短観(2020年3月調査)によると、2020年度の設備投資計画は全産業・全規模ベースで前年度比+3.4%と、全国を上回る増加が計画されている
2020-05-02 00:44:51今次ウイルス禍によりこれまで非製造業の設備投資を牽引してきたインバウンド関連の需要も急減するなか、設備過剰感はさらに高まっているとみられ、設備投資は下振れリスクが強い状況にある
2020-05-02 00:45:53関西の雇用環境について、3月の有効求人倍率は1.42倍と依然高い水準にあるものの、製造業の新規求人数の減少等により、年初からの急速な低下が目立つ
2020-05-02 00:45:55