凡人なリーダ・上司・先輩でも楽なのは、何のテクニックを駆使しなくても「○○までは理解していますが、その後、△△になる工程が判りません」と回答する「部下が一流な場合」だ。
"自分の無知や弱点を晒すことは、学びを得る上で非常に重要なことです。 「自分が何を知らないか」ということを認識するのはどんな人にとっても大変困難なことでして、多くの場合他者との接触を通して「自分の無知」を認識する他ありません。" blog.tinect.jp/?p=65158
2020-06-05 12:49:30まだインターネットが無かった時代に「知りたいことを調べる」には書籍に頼ることが多かった。 高校生のときに、目指す情報が書かれたものが図書館にも無いと、専門書が並んだ本屋に行き、たった数行の記述の為に、250ページで1400円なんて本を買ったこともある。CQ出版やオーム社の本ね。 pic.twitter.com/6o7cnueHfv
2020-06-05 12:49:31まだ世の中がIT化以前の時、月刊Oh!PCとか月刊ASCII、月刊LANTIMES、日経バイトを読んでいたころ、その手の書籍にも書かれていない情報を調べようとしたことがある。直前までは構築できているのだけれど、さまざまな書籍もその後の記述があいまいで、なんか一手順すっ飛ばして書いてあるような感があり
2020-06-05 12:49:33通常のPCサポートではなく、教えてくれないのを覚悟でNECのネットワーク部署やMSのそれなりのところに電話質問したこともある。 このような行動で判ったことは「ちゃんと書かれていない場合は、執筆者自身も理解していないのだ」ということ。
2020-06-05 12:49:34システムインテグレーターと呼ばれる販売店が世間にロハでは報せたくない、知られたら自分たちの立場がなくなる、なんて事情もあるのだろうし。
2020-06-05 12:49:34月刊誌の場合は、アンケートはがき等が用意されていて、そこに意見や質問を書けるのだけれど、それをしていたら「そんな質問をしてくる程度に判っている、少なくとも現執筆人より理解している、あなたも記事を書いてみないか?」になった。 pic.twitter.com/Edsk5m8HLS
2020-06-05 12:49:35これができるのも「ここまでは判っているけれどそこから先が判らない」を把握していたから。 pic.twitter.com/4jKD00S9Rn
2020-06-05 12:49:36高度な内容を教えてくれるMSやCiscoのベンダー認定コースの講師って、日々新しいITテクノロジーの知識を身に付けるという点では大変だけれど、講義そのものは実は駅前留学的パソコン教室や再就職希望者向けや新入社員向けエンジニア養成コースの講義より楽。
2020-06-05 12:49:38なぜならば ①受講生のバラつきが無い ②マウスの使い方、キーボードの使い方、電源の入れ方、OSのオペレーションなんて説明はしなくても良い から。
2020-06-05 12:49:39何らかの事情でIT業界に転職したいとか、 厚労省や東京都労働局主催の再就職希望者向けコースの受講生とか、 駅前留学的パソコン教室の受講生が 「サーバやネットワークの管理運用のすべを学びたいです」 とやってきても、
2020-06-05 12:49:39①集合講義の場合に受講生のバラつきが大きく全員を万遍なく救うことは非常に困難 ②マウスの使い方、キーボードの使い方、電源の入れ方、OSのオペレーションの説明が必要で、当初の一時間目の予定は三日後になる なんてことになる。
2020-06-05 12:49:40そして、話が判らない人たちから「教え方が親切ではない」的苦情が出てくる。 ベンダー認定コースだとまず出て来ない苦情だよ。
2020-06-05 12:49:41CCNPのトラブルシューティングなんて、 自分で考える、自分で探す、 の実践だからね。駅前留学的には不親切に当たるんだろうけれど実は力がつく。 訊くと答えが得られる楽な方法だとノウハウは身に付かない。
2020-06-05 12:49:41教室の運営にしてみたら「お客様からお金を頂いているので、やらずぼった栗、なんて思われたくない」から「講義内容以前にお客様の満足度向上を狙う」ことになる。
2020-06-05 12:49:42吉祥寺に本部を持つ進学塾の会社が10数年やってきたPCスクールを数年前にやめたけれど、知識は身に付かないけれど「○○先生は親切で素敵!」だったなぁ。
2020-06-05 12:49:43何かのビジネス書で 「何処が判らない?」 との上司・先輩・リーダの質問に 「全部判りません」 「皆目判りません」 「何が判らないかが判らない」 と答える部下・後輩は救えない、 「○○までは理解していますが、その後、△△になる工程が判りません」 と言える人は救える、的な話を読んだ事があり
2020-06-05 12:49:43超一流なら 「全部判りません」 と答える部下・後輩に対して、具体的に「○○までは理解していますが、その後、△△になる工程が判りません」と回答が引き出せるようなインタビューの技も持っているんだろうな。
2020-06-05 12:49:45ただリソースには限度があるので、どんなにインタビュー術を駆使しても、非論理的・非具体的・抽象的・情緒的な言葉で回答する人はいるし、そんな人は大抵被害者意識が強くて「そんに怒らなくたっていいじゃないですか!」的に喚き始めるし、「こいつには任せられない」判定をした方が良い場合もある。
2020-06-05 12:49:46凡人なリーダ・上司・先輩でも楽なのは、何のテクニックを駆使しなくても「○○までは理解していますが、その後、△△になる工程が判りません」と回答する「部下が一流な場合」だ。 それはさておき、このしんざきさんの文章は面白いからお勧めです。
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