- mizunotori
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(修正) 紺碧以前の仮想戦記や歴史改変SFは「日本が明るく勝って大勝利」どころか「太平洋戦争の勝敗にかかわらず結末は史実よりひどいことになってしまう」みたいなブラックなオチが一般的だった。 歴史の復元力で最終的に歴史は元に戻る的な話も多かったし。
2020-08-25 10:45:36@itu_wan3781 どちらかといえば、架空戦記の側がSF的要素を切り捨てて独自ジャンルになり、新しい読者を手に入れてヒットしたと考えています。紺碧は『歴史改変SF』をまだひきずってますが、佐藤大輔と横山信義はSFではない(良い意味で)と。
2020-08-25 12:46:27ソーカル事件と関係が?
「日本SFが衰退したのは仮想戦記をパージしたのとソーカル事件のせい」的な何かが流れてきて仮想戦記界隈の昔語がヒートアップしてるけど、しかしなんでこの文脈でソーカル事件が出てくるのかも結構謎というか「フィクションで科学用語を濫用するな」的な話では全く無いのだけれど。
2020-08-25 10:02:58下記も完全に同感で、自分も長年、SF界隈にいるけど、ソーカル事件がSFに打撃を与えたとか聞いたことがない。SFは自然科学系(ハードSF系、谷甲州さんら)と社会科学系(風刺SF系、筒井康隆さんら)に大きく見れば分かれてはいるけど、どちらも現代思想とは無縁にやってきた。 twitter.com/ka_ka_xyz/stat…
2020-08-25 10:15:02@srpglove それは鳥山仁先生のいつもの的外れな断言ですが、 twitter.com/toriyamazine/s… こっちから始まるツリーもイキりがひどくておもしろいですよ。突如棚の話を始める論点ずらしとか。
2020-08-25 11:02:17電子書籍が出る前は、総面積が決まっている書店の棚を、どの程度占有できるかがジャンルの盛衰を決める重要な要素だった時期があって、仮想戦記の人気が大爆発の時期に、その煽りを喰って棚が縮んだのがどのジャンルだったのか、という話です。 twitter.com/komorikentarou…
2020-08-25 00:23:54@kaolu4s 仮に棚の話だとして、その場合、SF棚から仮想戦記をパージ・シカトしたとされるのは読者なのか作家なのか出版社なのか書店なのか、よく分かんなくなりますね(読者や作家も間接的な影響力はあるにしても棚の分類を直接に決める権限を持つのはまず出版社と書店ということになるだろうけど)
2020-08-25 13:07:06@srpglove というか仮想戦記はほぼほぼノベルズ棚の下位分類なので、ジャンルで作ってる棚には基本浸食してこないですし、SFがノベルズ判型だけを主戦場にしていた時期もないのでノベルズ棚内での競争で負けたのが衰退の決定打になったとも思えないんですよね。
2020-08-25 13:21:55当時(1995年)のSF界隈はソーカル事件とか、存在すら知らない(気に留めていなかった)です!現代思想とか、当時の娯楽SFとは全く縁がありませんでした。現在のSF界隈と現代思想の繋がりは東浩紀氏一人にほぼ拠っているところが大きく、動ポモの初版は2001年です。 twitter.com/srpglove/statu…
2020-08-25 10:22:11当時(1995年前後)最前線で活躍していたのは山田正紀さん、神林長平さん、草上仁さん、梶尾真治さん、大原まり子さんらで、現代思想とは全く関係がないです。
2020-08-25 10:24:44日本のSF界隈が現代思想(東浩紀氏)に接近したのは、21世紀に入ってからなので、1995年に起きたソーカル事件とは何の関係もなく、ソーカル事件とSFを結びつけるのは時系列がおかしいんですよね…。
2020-08-25 10:27:06右派の反表現規制派が左派を攻撃していること自体には関わりを持ちたくないけど、その一環として右派が、日本SFを勝手に左派にラベリングしてSFをバッシングする為の偽史をプロパガンダとして流布するのは、ずっとSFファンをやってきたものとして、本当に止めて欲しい。なぜ、SFを巻き込もうとするのか
2020-08-25 10:37:50昔から、SF界隈って、節操がないところが良くも悪くも特徴で、政治的な態度というものを相対的に見て茶化すのがお手のもので、「愛国戦隊大日本」みたいな、パロディ精神をベースにずっとやってきたので、教条的な政治主張とは大きく対極にありましたよ。SFは仮想戦記を政治的にパージとか偽史過ぎる
2020-08-25 10:45:47仮想戦記が衰退したのはラノベのせい?
仮想戦記が衰退したのは左派のパージ(??? 悪書追放運動のようなムーブメントあったっけ?)でなく、火葬戦記と揶揄されるほどの粗製乱造(安土桃山時代に戦車に乗った長嶋巨人軍がタイムスリップするとか)と類似ジャンルのラノベの隆盛(ファンタジー世界に自衛隊が殴り込むとか)によるものだよ
2020-08-25 09:23:48とくに後者は大きいでしょ。「仮想戦記」のネタの肝って、歴史の決断や革新的な技術を後知恵で入れ込んで無双させるカタルシスにあるから(もちろんそうではない作品もあったとはいえ)、主人公がトラックに轢かれて新天地で無双するのと構造が一緒
2020-08-25 09:27:43「仮想戦記」の火付け役であるところの荒巻作品からして、「過去(別世界)への転生」が世界観の前提にあったし
2020-08-25 09:29:26荒巻義雄の「紺碧の艦隊」がヒットしていた段階で、「こういうのはイカンのではないか」という問題視がされてなかったわけではない。アメリカのメディアが荒巻義雄にインタビューしてその点を問うてたりしていた
2020-08-25 09:31:16が、結局、仮想戦記はパージされることもなく、「諸葛孔明が山本五十六に乗り移る」とか「戦艦大和がイージス艦になる」とか「戦艦大和が空を飛ぶ」とか、行くところまで行って走りきったわけですよ
2020-08-25 09:34:22で、最初の「日本のSF」に戻ると、そもそも仮想戦記が隆盛していた頃(90年代)にSFファンは何を摂取していたかというと、銀英伝とか平成ゴジラ・ガメラ(≒特撮全般)とか、あとエヴァとかエヴァとかエヴァなんで、関連性が見つけにくい。
2020-08-25 09:55:18正直、「仮想戦記」というのはSFにとっては「出稼ぎ先」だったという感が強い。かつて60年代に戦記ものを消費していた少年だった中高年に、谷甲州や荒巻義雄といったSF畑の人間がニーズに合致した読み物を提供していたんでしょ。
2020-08-25 10:01:33「ゲート」をはじめとしてWeb小説界隈に架空戦記のエッセンスが一部流れ込んだとは指摘されることだけど、とはいえ架空戦記的な作品がラノベに多かったかというと別に…。
2020-08-25 10:03:19ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%B6… 「特にライトノベル作品では、『ゼロの使い魔』(2004年)を始めとする「異世界での戦乱や冒険」という伝統的なファンタジーに架空戦記並みの軍事設定を盛り込んだ作品が相次いで登場し[2]、若年層を中心にブーム」 ラノベが仮想戦記になり代わったってこういう史観なのかな
2020-08-25 10:12:03