2020年上半期に読んだバンドデシネ(等)まとめ

2020年上半期に読んだバンドデシネ(フランス語圏漫画)など紹介のまとめです。フランス産MANGAや他のヨーロッパ圏作品の仏訳ものなども。
5

2019年下半期で特に印象に残った作品
Jann Kukkonen "Voro"シリーズ(フィンランド語作品の仏訳)

ty @te_igrec

読んだ海外マンガの紹介 Janne Kukkonen “Voro” 第1部3冊フィンランド作品の仏訳版です。 諜報に長ける盗賊ギルドが都市の背後で暗躍する、という設定の、ファンタジーなスパイアクション。ギルド最若手の主人公が功名心から請負った任務の最中、知らずに古の禁忌に触れてしまう…と始まる物語 pic.twitter.com/BpI64uQ7Pi

2020-08-27 23:38:42
拡大
拡大
拡大
ty @te_igrec

“Voro” タイトルはフィンランド語で「泥棒」とかいう意味?とGoogle先生が言ってました ストーリーはシンプルに 古の遺物や財宝を求め、それらを祭る遺跡・城砦に向かい ・入り込み ・忍び込む ・戦って ・盗み ・逃げる の連続 ステージ制のゲームぽい 時折ボス敵も出る。だがそれが面白いんだ

2020-08-27 23:45:55
ty @te_igrec

“Voro” とにかく画面が楽しい。主人公Lilyaちゃんが機転を利かせ城砦を・遺跡を攻略し、警備を欺き、時に体格差のあるデカブツたちを手玉にとっていくのが痛快で仕方ない アクション・スパイ・バトルなどのジャンルに求められるものを極めていった印象 映像だと足りないからゲーム化してほしい pic.twitter.com/n6liGylyr5

2020-08-27 23:54:41
拡大
拡大

フランス産MANGAを読みました。
Art-of-K "EUTERPE" 2巻
Kira Yukishiro "Scarlet Soul" 1巻
Elena Toma "Aschen Memories" 1巻

これらは日本漫画の仏訳ではなく、H2Tという出版社から出ている純フランス産MANGAです(作者にはイタリアの方がいたりします)。

ty @te_igrec

読んだフランス語漫画の紹介 ART-OF-K “EUTERPE”2巻(終) 音楽を主題にしたフランス産SHOJO漫画。若手天才ピアニストの青年が、師でもあった祖父の死をきっかけに音楽の喜びを失い故郷に逃げる。祖父の最後の生徒を名乗る少女(表紙)と出会い、対立しながらも祖父の思い出を巡る中で感性の彩を取り戻す pic.twitter.com/3BZL0auxkm

2020-08-26 19:32:49
拡大
ty @te_igrec

“EUTERPE” 敬愛していた祖父に演奏を聞いてもらう事は2度と叶わず、若きピアニストさまはウジウジと引きこもってしまい、一方マネージャーやらパトロンやら、ファンやらは許してくれるはずもなく… と、芸術に携わる有名人とピアノを愛する個人である自分の間で割かれる感性とかそういうのもテーマ

2020-08-26 19:38:37
ty @te_igrec

“EUTERPE” 欲と思惑にまみれた人間関係の中で、「ピアノ好きのおじいちゃん」の思い出だけ共有してくれるのがもう1人の主人公、という構図です これがエモ…?(地球文化に触れた異星人) それはそうと、女子キャラがどれも外見の攻撃力高くて欲求に素直なのが個人的に「性癖」というヤツです 好き pic.twitter.com/5XYpGhwmGk

2020-08-26 19:43:05
拡大
拡大
ty @te_igrec

読んだフランス語漫画の紹介 Kira Yukishiro”Scarlet Soul” 1巻 ファンタジーなロマンスです。神話の時代、異種族との戦を勝利を導いた英雄がおり、その神威を祀る巫女の末裔が主人公。当代の巫女である姉が失踪し、目付役の青年(異種族)と2人探索の旅に出るという話 その中でラブなロマンスがですね pic.twitter.com/s3YaEcNUih

2020-08-26 20:07:40
拡大
ty @te_igrec

”Scarlet Soul” ストーリーは王道。特に引っかかるところはなく素直に面白い。 表紙から見たとおり絵が精緻です。可愛いよね。 継続中のシリーズなので続刊が楽しみです ペンネームも相まって、知らん日本漫画の仏訳かと最初思ってました。

2020-08-26 20:13:43
ty @te_igrec

“Scarlet Soul” 画風は、特に種村有菜など日本作家の影響が明らかにある、と教えて頂きました。 その節はありがとうございます。いわゆる少女漫画ジャンル不勉強なので実際助かりました 少女漫画とかあまり読んでこなかったし、読んでも古いやつなので、いま知らん感覚刺激されてすごい新鮮です

2020-08-26 20:17:17
ty @te_igrec

書き忘れてた 元はイタリア語の作品で、掲載時(Web漫画)に仏訳されたっぽい 訳者がクレジットされてたので

2020-08-26 20:27:53
ty @te_igrec

読んだフランス語漫画の紹介 Elena Toma “Ashen Memories” SFな少女漫画です。と出版社がそう推している 辺境にある惑星で修理屋を営む少女が主人公。少女は脳障害(?)を患い短期記憶しか保てない、と結構攻めた設定です。失踪した父の研究と陰謀、そして自身に秘められた謎を巡り宇宙への旅が始まる話 pic.twitter.com/s0rOKAqCyh

2020-08-26 20:37:30
拡大
ty @te_igrec

“Ashen Memories” 考証が硬いSFというわけではなく、若干の科学要素は取り入れつつも、舞台装置としてSFであったりスペオペ(悪い意味ではなく)だったりするやつです。 記憶障害が話をテンポよく転がすきっかけになっているのは面白い あとそれ故にメンタルが不安定な部分は「守護らねば」と…

2020-08-26 20:41:42
ty @te_igrec

“Ashen Memories” 小さい頃からSFが好きだったけど、SF映画はいつも男子向けのように思えたのに納得いかない想いがあったのがきっかけだそうな メカ作画とか正直目を瞑る部分が結構多いのですが、そういう「やりたさ」というか、曰く「ジェダイの騎士になりたかった」想いも込みで好きです

2020-08-26 20:48:18

以下フランス(語圏)のバンドデシネ。

ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Ers, Dugomier “Les enfants de la résistance” 「レジスタンスの子供達」。第二次大戦時、ナチス占領下にあるフランスの小さな村が舞台の戦時もの。子供達が抵抗運動を行うのですが、情報/破壊工作に片足突っ込み、政治的に大人の意識や枠組をも揺るがす流れ 甘くない pic.twitter.com/euRPCcAdmW

2020-08-26 19:08:45
拡大
ty @te_igrec

“Les enfants de la résistance” たぶん児童向けかとは思います  2巻まで読みましたが、村の知己が戦地で死亡、おそらく事故死、目の前で処刑 などきちんと戦争と死を描いています  子供達の活動もそれだけで結果を出すのではなく、水面下にあるものを浮き上がらす役割であったりする感じ

2020-08-26 19:11:03
ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Aurore “Orgueil et Préjugés” ジェーン・オースティン「高慢と偏見」をバンドデシネにした翻案ものです。逐一読み比べてはいないですが、概ね忠実な印象です 多人数の会話劇で緩やかに進展するペースも含めてじっくり描いている感じ 絵が良いですね絵が pic.twitter.com/psdAm3fjog

2020-05-05 20:28:03
拡大
ty @te_igrec

“Orgueil et Préjugés” 古典とも言える名作文学なので付け加えるところはないです 18ー19世紀イギリスを舞台に、華々しく着飾った美男美女の人間関係を描く恋愛物語をバンドデシネの大画面フォーマットで表した、そういうコンセプト勝ちとも言える作品です

2020-05-05 20:34:36
ty @te_igrec

“Orgueil et Préjugés” 作者のAuroreさんに2019年のBD Boum会場でサインもらいました pic.twitter.com/jpBjmA56mk

2020-05-05 20:36:05
拡大
ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Zay, Blondin Dawid “Philippine Lomar” 4巻 児童向けなクライムサスペンスで、いわゆる少女探偵もの。推理より人脈を活かした捜査がメイン。身近な事件から、現実の問題を反映したガチの犯罪にも首を突っ込むハードボイルドかつ多少社会派な内容。絵が可愛い(重要) pic.twitter.com/MSym9Vr4cZ

2020-05-06 19:56:37
拡大
ty @te_igrec

“Philippine Lomar” 4巻 2019年のBD Boumで作者さん達にサインもらいました 4巻はDV、からくる離婚と片親家庭で起こりうる問題などがテーマ。ほか3巻は不法投棄など。主人公が1巻につき1回は危険で痛い目にあったりと可愛い絵の割に骨太です おすすめのシリーズ pic.twitter.com/jtiRBCI64B

2020-05-06 20:00:27
拡大
ty @te_igrec

“Philippine Lomar” 児童向けなのでちゃんと事件は解決するのですが、犯罪描写は「例外的な害意による悪事」という風には全く描かれないので、スカッとはあまりしない その辺はノワール小説などの文脈を知っていればもっと語れるかもしれない

2020-05-06 20:04:41
ty @te_igrec

読んだ #バンドデシネ の紹介 Ozanam, Jurion “Klaw”1巻 いわゆる少年漫画的な冒険ものです。虎の力が発現し危機を脱する不思議な経験をしてきた少年が、あるきっかけで能力を自覚し獣人を宿した一族の秘密を知る…という導入 十二支モチーフな他の獣人の存在も示唆され、バトルものになる期待がある pic.twitter.com/SzscciXxzy

2020-05-06 20:12:59
拡大