竹中平蔵氏の勧めるベーシックインカムの内容。 「所得が一定以上の人はあとで返す」とあるのですが、年収要件を徐々に下げられることはないのでしょうか? 「生活保護が不要になり年金も要らなくなる」とありますが、月7万円で生活保護の代わりにはならないのでは? 単なる社会保障費の削減なのでは? pic.twitter.com/YFLEKxSgLP
2020-09-23 23:18:40これは驚き。国民に毎月7万円支給することと引き換えに、生活保護も、年金も廃止すると。 これが新自由主義版「自助」の正体だ。 コロナで破たんした亡霊にしがみつき、国民におしつけることなど、絶対に許されない。 pic.twitter.com/3wYaqpifaf
2020-09-24 13:04:33#竹中平蔵 今朝のツイッタートレンドが竹中氏で話題沸騰だが、そもそも菅義偉新総理の経済ブレーンが竹中さんだぞ。(その他、楽天の三木谷浩史会長もブレーン) 就任にあたって「規制改革」を掲げていたり、菅総理にも新自由主義的方向性が見られる。(つづく)
2020-09-24 15:18:25一方で、不妊治療への保険適用とか、若い夫婦や女性票のとり込みも忘れない。要するにボナパルティズム。 また、自民党政治は、伝統的にボナパルティズムだったとも言える。 「野党は政策で勝負しろ」などといわれるが、「富裕層への増税」などとリベラル色をはっきりさせれば、 (つづく)
2020-09-24 15:20:37#ポピュリズム ちょっと解説。ボナパルティズムとは、ドイツの歴史家ヴェーラーが、ナポレオン3世の政治手法を分析してこう呼んだ。 ナポレオン(1世)の甥であるナポレオン3世は、19世紀のフランスで帝位に就いたが(第二帝政)、様々な階級の国民に別々のことを言っていた。 (つづく)
2020-09-24 15:56:56農民の間に残っていたナポレオン崇拝の心理を基盤にしながら、一方で人民主権の尊重を唱え、第一帝政崩壊後の長い亡命生活と外国経験を強調し、意識高い系の浮動層にも支持された。 ここらへんは、世襲議員が強い自民党の中でのし上がり、 (つづく)
2020-09-24 15:58:13長く世襲議員の安倍総理を支えてきた官房長官でありながら、「苦労人」「たたき上げ」と全く対照的なイメージで好感を換を持たせることに成功した菅総理と、似てなくもない。
2020-09-24 15:58:54参考。 名君と暴君の世界史 (中央公論 Digital Digest) 本村凌二 amazon.co.jp/dp/B07LGVTNW5/… @amazonJPより
2020-09-24 15:59:13むかし言及したこともあるけれど、ナポレオン3世については再評価が進んだ。 私はまだ「教養のフランス近現代史」(ミネルヴァ書房)第7章を読んだくらいだけど、第二帝政の時代、世界経済の好調にも助けられて、フランスは工業が発展・成長していた。 (つづく)
2020-09-25 08:55:47ナポレオン3世はというと、鉄道建設に力を入れ、フランスの輸送産業が活発になった。その他、金融改革、都市改造事業、教育の普及に取り組み、女子小学校、労働者住宅が建設され、学校の無償枠も拡大された。 (つづく)
2020-09-25 08:57:32とはいえ、ゴリゴリの左翼であったマルクスだけでなく、文豪のユーゴーも、ナポレオン3世を嫌っていた。 ナポレオン3世がクーデターで独裁体制を確立すると、外国に亡命し、「小ナポレオン」といったナポレオン3世批判を書き続けた。 (つづく)
2020-09-25 08:59:11あの有名な「レ・ミゼラブル」も、この亡命期に執筆されたものである。 そこでは、フランス革命で掲げられた「自由・平等・友愛」の理念がいまだ実現せず、民衆が悲惨な生活を強いられていることへの告発があった。 (つづく)
2020-09-25 09:01:46マルクスもユーゴーも、政治が本気になって取り組めば、もっともっと貧困を減らせると考えていたようなので、ナポレオン3世に対して厳しい評価になったといえよう。
2020-09-25 09:02:18第二次安倍内閣に引き付けて言えば、ヘイトスピーチ禁止法、体罰の全面的違法化、パワハラ禁止法、未婚のひとり親への控除。これらはとりあえず、民主党時代よりも前進した。 左翼は安倍内閣のすべてを嫌っているし、右翼もこういうリベラル的な政策は評価しなかったため、 (つづく)
2020-09-25 09:07:17盲点となっているが、多少は時代の流れに合わせていた。これは、右とか左とか、そういうイデオロギー的関心は薄い浮動層をつなぎとめていた要因だと思う。 (つづく)
2020-09-25 09:07:36一方で、私をふくめてリベラル・左翼は、「もっとできたはずだ」と思っている。 よく批判されているが、残業時間規制が「繁忙期は月100時間未満」というのはゆるすぎるし、ヘイトスピーチ禁止法には罰則も付されるべきだ。
2020-09-25 09:11:14また、政府が自殺防止、自殺対策を推進しながら、森友問題では文書改ざんを強いられた財務局の職員が自殺するという、痛ましい事件もあった。 総体として、厳しい評価を下さざるを得ない。
2020-09-25 09:11:55余談
#ポピュリズム 「名君と暴君の世界史」では、現在(2018年雑誌掲載の再編集本)政治を語るうえで流行になっている「ポピュリズム」について、それぞれ専門の違う執筆者がマルクスの「ルイ・ボナパルトのブリュメール18日」を取り上げている。 (つづく)
2020-09-24 22:41:09おそらく寄稿者同士で原稿をチェックしてない(そんなことする必要ない)ので、つまり「ブリュメール18日」が、複数人が一致するほど重要で欠かせない古典ということ。 同書はタイトルからして面白い。ナポレオン3世のもともとのフルネームは、「ルイ・ナポレオン・ボナパルト」。 (つづく)
2020-09-24 22:42:45