シャドウランでコムリンクは大事だなぁと思う話

ヤネウラ @yanegann

先日やったシャドウランのテーマは「ハードウェアの制御」。 シナリオの導入は、マフィア系のフィクサーからの「特殊詐欺団を壊滅させる」という依頼ではじまった。

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「特殊詐欺？」 「メイジ発見詐欺って言ってな。若年者のリストを手に入れて、片っ端から連絡を入れるんだ。お宅のお子さん、メイジですね？って」 「100人に1人でしょ？意味あるんですか？」 「掛け子が猛烈な勢いで連絡するからな。100件、200件なんてあっという間さ」

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「それだけの件数を連絡すると、うっかり引っかかって本当のことを言う家族や保護者が出てしまうんだな。そしたら、"メイジは直る”とか"今ならまだ矯正可能”とか希望をちらつかせてひっかける」 「ああー、昔にもそんな詐欺があったって聞いたことある」 「ま、原理は同じだな」

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「ひでぇなあ。人身売買も込みの詐欺か」 （え、人身売買？） 「金を引き出せなくなったら、企業にメイジがいる家の情報売るんでしょ」 （おおー、そうか！　確かにその情報は売れる。マスターとしてはそこまで考えてなかったなぁ。こいつは、とんでもないサイバーパンク・モンスターだぜ！）

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「あ、ああ、そうだな、最後は情報まで売っちまうというわけだ」 「こいつはひどい」 「で、奴らのアジトがわかったんだが、うちの組織にもメイジのギャングがいてなぁ、そいつらが知ったら皆殺しにしかねないし、その死によって抗争が起こりかねない。だから外部のお前らに仕事として頼みたいんだ」

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「うちのメイジが気づく前に処理しておきたい。というわけで今回は急ぎの仕事だ。詐欺グループのアジトの場所はわかっているので、すぐに急襲してもらいたい。それはこちらの要望なので、通常の依頼料の他に3000新円追加で出そう」 「その依頼受けますよ」 「では、アジトの地図がこれだ」

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フィクサーは3枚の見取り図を机の上に置いた。 「以前、ここで働いていた奴から入手した情報だ。アジトは3階建て、場所はダウンタウン」 「写真に撮って、いつでも見られるように共有しますよ」 　机の上に写真置くのがカッコいいと思ったので、このへんは演出優先だ！ pic.twitter.com/dB2iBX4iU0

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「良いダンジョンですね！　これはかなりワクワクしてきましたよ！」 とプレイヤーにも言ってもらえて良かった！ このマップ画像のうえにコマ画像を配置して、直に戦闘できるのがオンセの良い所だよなぁ。

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「アジトにいるのはエルフのギャングが8名と、背広組と呼ばれるヒューマンのギャングが6名だ」 「エルフか、魅力が高いから電話詐欺が得意なんだな」 （移動力確保のためにエルフにしたけど、そのアイデアは良いな！ナイス！乗っておこう） 「そうだな。会話からのソーシャルハッキングは有効だし」

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「マップ内の矢印は階段？」 「いや、エスカレーターだ」 「へぇ」 「背広組は皆、左手にリモコンを持っていて、それでアジト内のハードウェア、つまりエスカレーターと扉を制御できるそうだ」 「うわ、ちょっと面倒」 pic.twitter.com/PLUOqAQz9d

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「ちなみに……」と言ってフィクサーは地図を重ねる。 「1階と2階の位置関係はこんな感じだ。1階の入り口部分は、2階ベランダとその下の中2階から見えるようになっているので注意してくれ。なお、1階の左半分は庭で道以外のところも通れる」 「へー、三次元的で面白い」 「抜け道もあるかもしれん」 pic.twitter.com/NO8ETHWg1u

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「抜け道？」 「3階で追いつめられると死ぬので、2階に降りる道とか隠されてそうだ。2階のジムのプールに降りる奴とか」 「この右下の奴か、なるほど」 ランナーたちは、いろいろ作戦を考えてみたが「はやくやってくれって依頼だし、はやくやるか」ということで、さっそく敵アジトに向かう。

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キラー（男・エルフ） ピアニストになりたいそうだが、堅気に戻る気配がないランナー。ちょっと前にシアトルの観光地を一通り旅行をしたおかげで、シアトルに詳しくなった。最近、バイオウェアの手術をよく受けている。ランナーの仕事がない時は清掃員の仕事をしている。

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つぐみ（女・人間） 扶養家族を抱えるランナー。スノホミッシュで、妹と一緒に暮らしている。表向きの仕事は農場でパート。ノンサイバ―。アデプトでもある。最近魔力を上げて反射を強化したので、さらに強くなったようだ。車やボートなどヴィークルの運転もうまい。

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キラーは体術で中2階に入り込み、そこから2階内部に入る作戦。つぐみはバイクで一気に1階右側に入る作戦だ。 戦闘開始。 つぐみはさっさと移動するが、キラーはイニシアチブの出目が振るわず、最後の行動になる。 見張りから連絡を受けたエルフのギャングたちが、ベランダに集まりキラーを撃ちまくる pic.twitter.com/EulW4cekMa

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ひゃっはー！ これが高低差の妙味ってもんよー！ 下からの射撃に対しては遮蔽が自動的に入るものと裁定しており、安全面も確保だ！ 『ザ・ロック』で観て以来ずっとやりたかったシチュエーションなのでマスターも満足。

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キラーは体術作戦を諦め、1巡目ラストに建物のひさしの内側に逃げ込み難を逃れる。 つぐみはバイクで一気に移動したかったが、1階右側は電子制御された扉がたくさんあり、歩いての移動を余儀なくされる。 いや、エスカレーターまで一気に走られると困るので、遅延用に扉を置くよ、ギャングも。 pic.twitter.com/nCWn8b5oEm

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ランナー2人は1階右側を扉を開けて移動。電子制御されてるもののロックはかかってないので開閉は簡単。 ギャングはエスカレーターうえで、ランナーが来るのを待ち伏せ。 キラーは結構撃たれたものの、まだ戦闘可能。さすが頑丈だ。

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そしてイニシアチブ2巡目開始。 そこに謎の存在が2体出現。イニシアチブは20弱くらい。 「つぐみ、コムリンクの機器レーティングとファイアウォールを教えて」 「普段使いのメタリンクなので、機器レーティングは1ですよ」 「じゃあ、ファイアウォールも1だね。ダイスプール2個で判定して」

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「その出目だと、クリティカルグリッチするな。メタリンクはピピピと言って爆発した」 「スカウター！？」 「いや、その出目だとクリティカルグリッチじゃないですよ、マスター！？」 「うむ。だけど、クリティカルグリッチしたよ」

ヤネウラ @yanegann

はっはー！ ファイアウィールの甘い安物のコムリンクなど使っているからだー！　これから、ハードウェアに攻撃される恐ろしさをじっくり教えてやるわー！　次はバイクかな？ 「自分の手番になったので、本命のヘルメスアイコンを起動します」 「あ、レーティング５の奴だ！　やられた！囮戦法か！」

ヤネウラ @yanegann

くっそー、先にバイクを攻撃できていれば！つぐみは、ノンサイバーだからそういう戦術もとれるのか！ 気を取り直してキラーに攻撃だ。 「サイバーアイを攻撃します。機器レート＋ファイアウォールは？」 「ヘルメスアイコンが防御しますので、合計10です」 「えーい判定！　ぬぬう、ダメか」

ヤネウラ @yanegann

「ヘルメスにメッセージきますか？　不正な侵入を防御しましたとか？」 「メッセージは来るけどそれじゃない。不具合が起こりましたが修正しました」 「あれ、デッカーの侵入じゃない？」 「事故っぽい反応だよ」 「じゃあ、精霊の事故パワーかな？」 「アデプトのつぐみは、そう判断するだろうね」

ヤネウラ @yanegann

「それで爆発しますかね」 「そういうことが起こるって、確か書いてた」 「あ」 ここでキラーのプレイヤーが気づいたっぽい。「書いてた」は言い過ぎだけど、よく読んでるなー。 襲ってきたのはスプライトでした。グレムリンのパワーを使われたのですね。つまり、今回一番の敵はテクノマンサーです。

ヤネウラ @yanegann

テクノマンサーが、コンパイルしレジスターしたスプライトを起動してタスクさせているのです。 このカタカナばっかりのルール用語が、それっぽくて良いですよね。実に異質な感じ。