子どもの自己決定権と被爆など諸々

中村Ｕ子 @when_we_cry

「放射能から子どもを救う／守う」というフレーズを聞く都度に苛立ちを禁じえない。主体は大人でなく子どもである筈なんだ。大人は安全に育つ権利を奪った加害者であり、子どもが被害者として抵抗するという構図の天地が逆になっている。大人は子どもの前で恥じ入って然るべき立場だと思うんだ。

中村Ｕ子 @when_we_cry

日本は「子どもの権利条約」を批准している筈なのに、現実にどれほどが反映されているというのか。たとえば子どもの「結社の権利」が、どれほど保障されているのか。大人なら異議を申し立てることも、辛い思いをしている同士で連帯することもできる。友達の選択ですら、親が介入しているという現実。

中村Ｕ子 @when_we_cry

マイノリティ／被抑圧者として異議申し立てをしている大人たちですら、子どもに対しては「保護」「躾」という名目で己の都合や価値観を押し付けているという現実。「教育」「社会化」という大人のルールを通さなければ子どもは発言権を得ることができない。それは抑圧者に変貌する過程でもあるのでは。

中村Ｕ子 @when_we_cry

大人が子どもを管理する名目として「子どもには自己決定するために充分な知性や情報が欠けている」という常套句がある。それは知的障害者／精神障害者／情報弱者の自己決定権の問題と通低する。「既に形成された社会規範」に新たな構成員を組み込んでいく過程が「教育」と呼ばれている欺瞞。

中村Ｕ子 @when_we_cry

子どもには、大人と同様に「放射能から身を守る権利」がある、ただそれだけのことだと私は考える。子どもに必要なのは「権利を行使できる環境」であり、それは国家や家庭に縛られるものではないとも。そのためには「家庭の解体」すら肯定され得るのではないか。

中村Ｕ子 @when_we_cry

放射能は、新陳代謝の活発な子どもにより大きな危害を与えることは確か。それに、選挙権のない子どもには、原発が存在していることに対する責任がない。自らに責任のないことにより、抗議も出来ず一方的に不可逆的な被害を受ける理不尽さ。それを表明する権利を、少なくとも大人が奪ってはなるまい。