2020年11月15日

「MMT」政策は、「大きな政府」「大きな負担」になるのでは? ――税負担やインフレリスクの隠蔽とその暴露

「MMT(現代貨幣理論)」論者は、さまざまな財政拡大案を提案していますが、それなら普通に考えて「大きな政府」と親和性が高いですし、必然的に「大きな(税)負担」になるはずです。 しかし、MMTを中核とする反緊縮の文脈で、負担増の話はあまり出てこず、良いことばかりを並べているように、どうしても聞こえます。本当にそれで良いのか、という問いかけです。
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しろうと @sirouto

togetter.com/li/1622619 「政府紙幣」を刷れば、「無税国家」は可能になるか? ――政府紙幣や公共貨幣とインフレ税の関係について

2020-11-14 22:04:24
しろうと @sirouto

前回、「無税国家」をテーマにしましたが、これに関連して、「MMT」にはお決まりのような、一連のやり取りがあります。

2020-11-14 22:07:04
しろうと @sirouto

hiro.asks.jp/105966.html MMT信者を応援して、無税国家をつくろう。 : ひろゆき

2020-11-14 22:09:45
しろうと @sirouto

MMT批判者「もし、政府がいくら借金をしても大丈夫なら、政府予算を全部国債にして、無税国家にすればよくね?」 MMT支持者「インフレ率の制約はある。それに、MMTの貨幣論は租税駆動だから、税金をなくしたらMMTではない」

2020-11-14 22:12:48
しろうと @sirouto

こういうやり取りを、ネットで何回も何回も見た。しかしでは、先の批判者が言う「無税国家」は、まったく的外れな批判だったのか? 私は必ずしもそうは思わない。なぜか。

2020-11-14 22:16:08
しろうと @sirouto

直接「無税国家」が可能だとは言わない。しかし、税などの負担がぜんぜんなくて、政府支出(による福祉)が出せる、というのは実質的に無税国家につながる。「フリーランチはない」!

2020-11-14 22:18:48
しろうと @sirouto

MMTを中核にした反緊縮勢力に対し、その辺は非常に怪しく思っている。福祉の話は出てくるが、(税)負担の話は出てこない。それでは「福祉無税国家」だ。

2020-11-14 22:20:29
しろうと @sirouto

「千兆円札/玉(などの政府紙幣)を発行すれば、一瞬で借金は消える!」とか「財源なしに給付ができるから、消費税を廃止できる!」とか、そんなことばかり言っている。

2020-11-14 22:21:59
しろうと @sirouto

少なくとも、SNSとか動画サイトとか、ネット上では、そんな意見ばかりが目につく。みんな借金や税金は嫌だから、大衆にウケがいいのは分かるが、それでは「ポピュリズム」だ。

2020-11-14 22:23:28
しろうと @sirouto

経済(学)に「フリーランチはない」のだから、「インフレ税」も含めた税負担なしで、福祉だけ享受するのは不可能だ。それは結局、無税国家と同じこと。

2020-11-14 22:25:15
しろうと @sirouto

MMT派は「税は財源ではない」などと言うが、インフレ/デフレのギャップを使い切って、たとえばインフレ率2%に達した後、結局税金は必要になる。なら、実質的に税は財源だ。

2020-11-14 22:27:31
しろうと @sirouto

MMT派は「税金を回収した後、シュレッダーにかけて捨ててもいい」などと言い出す。これに、一般人は驚くだろう。

2020-11-14 22:29:46
しろうと @sirouto

ここであえてMMTに擁護的な視点で見れば、MMTでは、インフレのみが唯一の財政制約なのだから、その理屈は分からなくもない。

2020-11-14 22:30:13
しろうと @sirouto

しかし、後で捨てるにしても、回収は必須であるから、税金を取られる側は、シュレッダーに掛けようが掛けまいが、同じように取られる。

2020-11-14 22:31:30
しろうと @sirouto

インフレ目標を達した後は、税金が実質的に財源だと見なしても問題ない。というか、MMT派がそう見なさないだけで、形而上的な問題に過ぎない。いずれにしろ、税金が必要な事実は変わらない。

2020-11-14 22:34:12
しろうと @sirouto

そして、ここからが本題だが、普通に考えて、財政支出をたくさん出すという考え方は、「大きな政府」になる。

2020-11-14 22:35:46
しろうと @sirouto

本家MMT(ランダル・レイの金ピカ本とか)では、MMT自体は中立で、必ずしも財政拡大と結びつく訳ではない、としている。

2020-11-14 22:36:58
しろうと @sirouto

MMTにおけるインフレ率は、財政制約としての「上限」であって、必ずそこまで財政拡大しないといけない、という拘束を意味しないと。

2020-11-14 22:37:47
しろうと @sirouto

しかし、日本版MMT派は、どうみても「大きな政府」と親和性が高い。彼らの主張が、財政拡大一辺倒なのだから。

2020-11-14 22:39:11
しろうと @sirouto

ここで、別に「大きな政府」それ自体を否定しているのではない。「小さな政府か、大きな政府か」は、政治経済の学者でも意見が分かれるのだから、一方的にどちらかを否定はしない。

2020-11-14 22:40:33
しろうと @sirouto

「旧ソ連型の大きな政府」は経済破綻したが、「北欧型の大きな政府」は、選択肢としてアリかもしれない、と個人的に思う。逆に、小さな政府もアリかもしれない。両方ありうる。

2020-11-14 22:43:53
しろうと @sirouto

が、今問題にしているのは、その「大きい政府/小さい政府」の選択ではない。

2020-11-14 22:44:43
しろうと @sirouto

もし、「大きい政府」を選択すれば、税金などの負担も大きくなるのが当然だ。しかし、冒頭から言っているように、負担の話が出てこない。

2020-11-14 22:45:31
しろうと @sirouto

ぜんぜん税金が少ないのに、大きな政府が実現できる、というのであれば、それは「無税福祉国家」への道ではないか?

2020-11-14 22:46:31
しろうと @sirouto

大きな政府にするなら、税負担は高くなる。でも、MMT派は財源不要みたいな言い方をよくするので、その辺に違和感というか不信感がある。

2020-11-14 22:48:32
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コメント

hoyohoyo4545💉💉💉 @hoyohoyo4545 2020年11月15日
MMTって例えるなら『理論上では完璧に効果のある治療薬()』みたいなもんなんですよ あくまでも机上では完璧、でも実践ではどうなるか分からないシロモノ しかも副作用も未知数、のオマケつき ひょっとしたら理論通りになるかもしれないひし、逆に悲惨な事になるかもしれない そして経済対策はゲームみたいにリセットできないからそりゃ慎重になりますわな せめて地方でもいち自治体でも取り入れて効果の程が分かればねぇ
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しろうと @sirouto 2020年11月15日
hoyohoyo4545 経済問題は実生活に多大な影響があるから、経済理論も医療や製薬のように、エビデンスが重要だと思います。ただ、「地方」「自治体」では、貨幣(日本円)を発行できず、「MMT」の検証は難しいでしょう。しかしまた、歴史の実証から学べます。たとえば、ロゴフ『国家は破綻する』で言うように、国家破綻は昔から定期的に起こっている。そういう歴史があるから、日銀など現代の中央銀行は独立しています。反緊縮派がよく言う「統合政府」や「政府紙幣」などは、新しい仕組みではなく、むしろ過去への退行です。
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教祖キキモラ @kkmrr42 2020年11月15日
史上赤字を0にした国はないし自国建て国債で破綻した国もない。これに対するロクな反証もなしに妄想を書き連ねるなよ。
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しろうと @sirouto 2020年11月15日
>「自国建て国債で破綻した国」 日本。終戦後のハイパーインフレで破綻。嘘を100回言えば、真実になるとでも? それに、昔の日本は、赤字国債を発行していなかったでしょ。別に新規国債発行が絶対必須という訳じゃないです。
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教祖キキモラ @kkmrr42 2020年11月15日
馬鹿にしてんのか?戦後のは戦災によるインフラ破壊や供給の減退によるもの。ついでに言えばその後の復興は外貨建ての借金によるもの。そしてそれは完済されてるどころか今じゃ世界一の債権国だ。 昔ってどの時代のことだ?江戸か?鎌倉か?今の日本とは政治形態も何もかもが違う。 それとも共和制ローマの話をしてやろうか?
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教祖キキモラ @kkmrr42 2020年11月15日
江戸や鎌倉にしたって普請(公共事業)によって民間が潤ったりしてたからな。その事業予算はお宅の大嫌いな「赤字」だぞ?
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tacosun @kagami4432 2020年11月15日
kkmrr42 どこかでドイツが成し遂げたとか言ってたのみたけど あれカラクリあるんだっけ? 公共事業と軍関係が壊滅的になったまでは知ってるけどw
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しろうと @sirouto 2020年11月15日
預金封鎖とハイパーインフレが起きた終戦直後の日本のように、自国通貨建てでも破綻したのが、歴史的「事実」。それは、戦争で供給力が極端に不足したからで、現代の日本では起こらないはずだ、といったことが「意見」。事実と意見の区別はつけるべきですね。日本の赤字国債は、60年代に戦後初めて発行され、70年代から通例化されたけれど、別に国債を発行する前に経済が停滞していた訳ではなく、むしろ国債の発行量が増えてから、とくにバブル崩壊後、停滞するようになったのが事実。
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しろうと @sirouto 2020年11月15日
kagami4432 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57079960S0A320C2MM8000/ ドイツ、追加予算18兆円規模に 借金ゼロは棚上げ(日経)>「19年まで6年連続で新規の国債発行をゼロ」「ドイツでは基本法(憲法)で均衡財政が義務付け」 最近のドイツは、新規国債発行がゼロでしたね。別にそれで経済停滞した訳ではなく、GDPも伸びていた。MMT派は、「国が借金しないと金が消えて、経済が死ぬ!」とか、思いこみで言うけれど、事実関係の確認は重要。
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教祖キキモラ @kkmrr42 2020年11月15日
事実ね。ああそうだ、10年ほど前なんだが東北を中心にインフラと供給が壊滅的被害を受けた出来事があったよな。だがそんなことが起きても多少の混乱と高騰が起こっただけでお宅の言うような不可逆の破滅は起きていない。さあそんな国でどうやってハイパーインフレによる不可逆の破滅が起こると君は宣うんだい?さあ。レッツ。トーキン。
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教祖キキモラ @kkmrr42 2020年11月15日
ちなみに現在の政府の赤字はその戦時戦後とは文字通り桁が違うんだが、そこんとこの整合性をどうとるのかね。さあレッツトーキン。
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tacosun @kagami4432 2020年11月15日
sirouto ま、その代償でNATO活動がマトモにできなくなるとか 海軍が事実上戦闘不能とか色々ネタにされましたがね… 公共事業とか再開できたんだろうか?…
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しろうと @sirouto 2020年11月15日
まず、物価を考慮して、国債の「額」ではなく「GDP比」で見れば、戦時と現在の日本で、大ざっぱには同程度の赤字。それでたしかに、東日本大震災で、高過ぎるインフレは起きませんでした。これは、今は経済のグローバル化で、海外の輸入に依存しているから。ところで、「反緊縮」勢力は「反グローバル化」勢力でもあることが多いけれど、もし日本がブロック経済や鎖国などすれば、災害時のインフレリスクはもっと高くなるはず。だし、平時のインフレがもっと進んでいるはず。物事はメリットとデメリットの両面を見る必要があります。
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しろうと @sirouto 2020年11月15日
それから、戦時中より今の日本の方が供給力が高いから、今後日本でハイパーインフレがもう絶対に二度と起きないかといえば、たとえば戦争が起きれば、同じように起きる可能性はありうる。少し前にアメリカのイラク攻撃で、「第三次世界大戦」の可能性がある、という話題があったでしょ。そして、戦争が起きれば戦況しだいで、日本への輸入が停止する可能性も当然出てくる。過去の歴史でも、戦前の日本は石油の輸入禁止でさんざん苦しんだし。今が大丈夫でも、コロナでマスクが値上がりしたように、突然のインフレは事前に予測できません。
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しろうと @sirouto 2020年11月15日
kagami4432 もちろん、マネしないといけない訳ではないですが、やろうと思えば「国債ゼロ」でも行ける、という事実をドイツが示したのは大きいでしょう。軍事費については、欧州には昔から「欧州軍」構想があって、安全保障の条件が変化した時に、減る可能性があります。増える可能性もあるけど。なぜ、減らせるかといえば、シェアリング的な発想で、たとえば欧州全体で核シェアリングすれば、欧州各国がそんなに大きい通常軍を持たなくてもいいよねみたいな。もちろん、現実の政治は複雑ですが、可能性はいろいろあります。
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教祖キキモラ @kkmrr42 2020年11月15日
お宅のは「明日隕石が落ちてきたらどうしよう」クラスの取り越し苦労なんだよ…。なんだよ鎖国したらとか戦争したらとか。そんなん言うたら他の国ぜんぶそうじゃねーか。
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教祖キキモラ @kkmrr42 2020年11月15日
あと政府の赤字とGDPは基本比例するもんなんだよ。もう一度言うけど資本主義において経済を動かすのは「借金をする人」なんだから。
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tacosun @kagami4432 2020年11月16日
sirouto あれはEUという枠組みがあって周辺国が敵対しないという前提があって初めて成り立つものですからねぇ… EU内で最も稼いでる国が一番その手の負担をしないならそりゃねぇ… なお最前線などうr…ポーランドはその手の負担が増大した模様w
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しろうと @sirouto 2020年11月16日
実際に戦争が起こる確率が低いとしても、「だから杞憂で無駄」ではないんですよ。なぜなら、外交上の影響は出るから。日本の過大な国債が、安全保障にも悪影響を及ぼす。なぜなら、戦争開始時に、借金できる余地が大きい方が、資金力があって単純に強い。これは、戦闘機とか兵器のスペック以前の話。米軍はまず、資金力(借金力)で世界最強。インフレ時には、緊縮か軍備(開戦)のどちらかを諦めるしかないし、相手国も当然その足下を見てくる。実際、日本の外交が弱腰だ、という不満をネットで聞くけど、強く出れない事情があるんです。
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しろうと @sirouto 2020年11月16日
https://ecodb.net/country/JP/imf_ggxwd.html 日本の政府債務残高の推移 https://ecodb.net/country/JP/imf_gdp.html 日本の名目GDP(自国通貨)の推移 GDPと国債残高は、バブル崩壊後は比例していません。借金だけが増えている(グラフ)。経済学者のシュンペーターが言う「イノベーション」が経済発展を促すけれど、それが起こらず停滞した。「アベノミクス」第三の矢の、規制緩和などの成長戦略が道半ばといった影響がある。
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