武器(刀剣以外)

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東国剣記 @tougoku_kenki

木村幸比古氏の『新撰組日記』では永倉新八『浪士文久報国記事』池田屋事件の記述にある「嶋田魁ハ鑓長州人は刀槍ノ太刀打より五寸ホト手前より切落サレニ刀ニテ仕ト止メル」が意味の通る訳ができていないのを↓

2022-06-05 22:36:54
東国剣記 @tougoku_kenki

「嶋田魁ハ鑓 長州人は刀 槍ノ太刀打より五寸ホト手前より切落サレ 直(すぐ)ニ刀ニテ仕ト止メル」と区切って読めばいいのではと気づいたが、菊池明氏・編の『土方歳三日記』でも同じように区切って読まれていた。自力で正答にたどり着いたことを喜べばいいかな…。

2022-06-05 22:38:17
東国剣記 @tougoku_kenki

島田魁の槍が切り折られた件はこちら。

2023-04-03 22:33:19
東国剣記 @tougoku_kenki

槍折れをルーツとする杖流派もある一方、尾張『御家中武芸はしり廻り』は「弓弦切れて棒と成、鑓・矛折て棒と成ば、士として是を嗜まんはあるべからずと手教えを立てる輩もあれども、用るに足らず」と酷評。でもこの弓で叩いた話を考えると全く役に立たないというのも言い過ぎ。解釈も色々ってことで。

2023-04-03 22:26:32
東国剣記 @tougoku_kenki

『渡辺忠右衛門覚書』では中間の宗介が主人の槍半蔵から突き折ってしまった槍を手渡されたので、それを使ってうっかり普通の槍と同じ感覚で突いてしまい、敵に奪われてしまったという話が載る。同じ使うにしても、槍折れは別の使い方があると知っていればこの失敗もなかったのではないかと。

2023-04-03 22:30:39
東国剣記 @tougoku_kenki

刀のことばかり言われますけど槍の損傷事例も多いですよ。管見では突いた力で折れてしまう「突折」が一番目立ち、柄が切り折られる「切折」のほか槍穂が折れたり曲がったりの損傷もあります。白兵戦武器自体が消耗品の宿命を持っていると考えた方がいいんじゃないですかね?以下具体例上げます。

2023-04-03 20:50:32
東国剣記 @tougoku_kenki

『今川義元感状写』 去々年参河今橋外構乗取之刻、於城際頸一討捕伊藤、蒙鑓疵鑓三本突折、高名無比類也、

2023-04-03 20:50:53
東国剣記 @tougoku_kenki

『浅井一政自記』 敵一人さきへ進出来候を鑓にてつき伏首とり申候、鑓しをくびよりおれ申候、

2023-04-03 20:51:10
東国剣記 @tougoku_kenki

一連の流れとしてぶら下げたつもりが失敗していたらしい。 twitter.com/tougoku_kenki/…

2023-04-04 01:20:42
東国剣記 @tougoku_kenki

『川上左近将監久朗譜中』「川上因幡守久国自作之文也」 入来勇士寺尾左衛ト名乗、取鑓突懸、久朗長刀挑戦、寺尾鑓久朗長刀柄ニ中ツテ鑓尖折留ル、

2023-04-03 20:51:24
東国剣記 @tougoku_kenki

その次。 twitter.com/tougoku_kenki/…

2023-04-04 01:21:09
東国剣記 @tougoku_kenki

『元和大阪役将士自筆軍功文書』河合数馬 わたくし一番にやりつけ申則つきふせ候処にニつかれ居候而、わたくしやりをきりおり申候、

2023-04-03 20:51:37
東国剣記 @tougoku_kenki

折角なのでこれも。 twitter.com/tougoku_kenki/…

2023-04-04 01:22:01
東国剣記 @tougoku_kenki

有馬原之城石かき高サ三間上り屏ニ付候、市来八左衛門(尉)殿鑓つきおり被成候を、我等取候て衆中喜嶋小左衛門(尉)殿へ相渡申候、右之證跡上原左太右衛門(尉)御存ニて候、 とら 二月廿九日 寺師与左衛門(尉)〔判〕(花押)

2023-04-03 21:12:31
東国剣記 @tougoku_kenki

池田屋事件で槍柄を切り折られた島田魁の事例。 twitter.com/tougoku_kenki/…

2023-04-04 01:25:51
東国剣記 @tougoku_kenki

探す基準を変えたら切折が目立って来ました。ただ信頼性の高そうな史料だと依然として突折が多い感じ。

2023-05-19 19:13:07
我乱堂 @SagamiNoriaki

@tougoku_kenki 実話かどうかは不明ですけど、無比無敵流杖術の縁起では、開祖の佐々木徹斎だかが戦場で槍を振るってたら穂先が折れてなくなってしまったので、そのまま残った柄を振り回したところから開眼した…みたいな話でしたかね

2023-04-03 21:25:44
東国剣記 @tougoku_kenki

@SagamiNoriaki これだけ折れる話が多いと説得力もありますね。

2023-04-03 21:29:13
我乱堂 @SagamiNoriaki

@tougoku_kenki ちなみに、私が読んだ本では「元が槍だから無比無敵流の杖は長い」みたいなこと書かれてましたけど、多分それは解説した人が私見を書き添えたんだと思いますw

2023-04-03 21:31:21
東国剣記 @tougoku_kenki

@SagamiNoriaki 同じ「杖」でも神道夢想流に比べて長いのはそういう理由じゃないかと私は考える、程度ですかね…。実際一丈や二間の持鑓などに比べればはるかに短いですし。

2023-04-03 21:33:29
我乱堂 @SagamiNoriaki

@tougoku_kenki 流派伝承としてそうなってるのなら謝るしかないですが、杖とか棒の長さに規定があるわけでもなし、他の流派のそれと比較して長めであることにを主張しないだろうとw

2023-04-03 21:39:19
やまどり @yamadori06

@tougoku_kenki @Baketu_head 茎も含めた槍先の長さが矛の穂先よりだいぶ長くなっているのはまあ折れやケラ首を切る対策なんでしょうね

2023-04-03 23:43:13
東国剣記 @tougoku_kenki

@yamadori06 島田魁の槍が太刀打ちの手前五寸程で切り折られた辺りそこから外れた部分を狙われるとやはり強くないのかなと。刀を抜いた島田にあっけなく切られた辺り相手はさほどの手練れではなさそうなので狙ったというよりは偶発的な事例かもしれませんが。 twitter.com/tougoku_kenki/…

2023-04-04 00:17:27
東国剣記 @tougoku_kenki

「打折」という表現も見られるし叩き槍は当然槍柄に負担をかけそうとは思っていたが、武将当人が記したとされている戦功覚書の類にも敵を槍で殴ったところ柄が折れてしまったという記述があった。こういうものが出てくると類例を探したくなってくるな。

2023-06-03 09:19:22
東国剣記 @tougoku_kenki

「打折」という表現も見られるし叩き槍は当然槍柄に負担をかけそうとは思っていたが、武将当人が記したとされている戦功覚書の類にも敵を槍で殴ったところ柄が折れてしまったという記述があった。こういうものが出てくると類例を探したくなってくるな。

2023-06-03 09:19:22
東国剣記 @tougoku_kenki

今調べている槍折れに関してもそうなんですけど戦場における武具は常に万全の状態という訳ではないという問題もあるんじゃないかなと思います。

2023-05-28 17:48:40
東国剣記 @tougoku_kenki

『浅井一政自記』の『大阪市史』に引かれた部分を見る限り、大坂夏の陣の戦闘で著者のこの合戦最初の戦闘が七日之午刻に始まるようですが、「敵一人さきへ進出候を鑓にてつき伏首とり申候、鑓しをくびよりおれ申候」と一人目を突いていきなり折れてしまいます。

2023-05-28 17:48:55
東国剣記 @tougoku_kenki

これは別に槍という武器が一人突いただけで使えなくなる構造上の欠陥があるという話ではなく、この槍が夏の陣の前から相当に使われていて既に限界がきていたものがここでいきなり折れてしまったのではないかと考えたくなるわけです。

2023-05-28 17:49:18
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