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児玉龍彦教授の参考人質疑の内容を理解し内部被曝の低減に役立てるまとめ

2011年7月27日衆院厚労委員会での児玉龍彦教授の講演は内容・熱意ともに大変素晴らしかったと思います。講演内容を批判したり評価したりするよりも児玉先生の言及を手がかりに勉強した方が有益だと考えました。 技術的・科学的にできるだけ内容を理解し内部被曝の低減や除染に活かすことを目的に、思いつくままに加筆していきたいと思います。アドバイスなどあればよろしく御願いします。
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studying @kotoetomomioto

②膀胱癌の解説:50〜70歳に好発。原因は2−ナフチルアミン、喫煙、鎮痛剤、寄生虫、「慢性刺激」など。男女比2~3:1。10万人に7人程度。95%は移行(尿路)上皮癌、他扁平上皮、腺癌など。移行上皮乳頭腫は良性、5年以内に16%が癌化する。http://t.co/lTHAPCZ

2011-07-30 20:40:30
studying @kotoetomomioto

③ウクライナの人口は4570万、キエフは250万人。膀胱癌になるのはウクライナ全域で320人/年、キエフで180人/年ぐらい。また好発年齢では10万人中30〜50人程度http://t.co/CBwh6lMではあるが生検164人中に128人に形成異常があるのはやはり高い?

2011-07-31 08:40:16
studying @kotoetomomioto

④患者は1994年〜2006年の間に前立腺肥大などで592人(女性33人)、高線量地域に長期間居住する患者でG1はCs137で18.5万Bq/m2〜111万Bq/m2、G2は1.85万Bq/m2〜18万Bq/m2、G3は非汚染地域(1.85万Bq以下?)

2011-07-30 21:37:37
studying @kotoetomomioto

1μSv/h=28万2千Bq/m2換算を用いると高線量地域のG1とは0.66μSv/h(年間5.8mSv)以下の地域。「高線量」と言っても10年後の福島市がこれに相当するイメージかも?http://t.co/9XAOnju

2011-07-30 21:44:53
studying @kotoetomomioto

⑥「我々が低線量被曝が原因と示唆される、増殖性の?不定型膀胱炎を「チェルノブイリ膀胱炎」と発表したのは2003年のこと」、、「それらは多様な形成異常と尿管上皮における腫瘍の発生が見られ、、、」

2011-07-30 21:52:03
studying @kotoetomomioto

⑦「、粘膜組織の激しい炎症を伴わない?結合組織の硬化と血管新生の増加に強く関連づけられる。」、、(炎症もないのに硬化や血管新生が起こってることが怪しい?という意味?)

2011-07-30 21:57:18
studying @kotoetomomioto

⑧「Table 1 は131人の前立腺肥大で生検を行った男性と、33人の女性(膀胱癌の生検?)計164人の結果(つまり事故後8年から20年経過した患者達で)。形成異常は高汚染地域G1で97%、中汚染G2で83%、非汚染地域では27%、、、」

2011-07-30 22:04:21
studying @kotoetomomioto

⑧捕捉:後半のくだりに「女性は膀胱炎、、」みたいな記述があるので、33人の女性患者は膀胱炎所見での生検だったのかも知れません。まあ、年取ると膀胱炎とかなりますからね、、。

2011-07-31 08:50:10
studying @kotoetomomioto

⑨「腫瘍があるのはG1で73%、G2で64%、G3(非汚染)で0%(ただし良性腫瘍である移行上皮(尿路)乳頭腫である9例を含む。この9例は良性ではあるが5年以内に16%が癌になると言われている、、そういう癌)

2011-07-30 22:08:04
studying @kotoetomomioto

⑩「しかもG1,G2の全症例で増殖性の炎症を呈した。すなわちvon Brunn巣や膀胱炎?扁平上皮癌および腺癌様異形成?など。それらはただの炎症というよりは慢性被ばくによる膀胱炎と特徴を持つ、、」

2011-07-30 22:21:31
studying @kotoetomomioto

⑪「、かつ、粘膜固有層の結合組織の硬化が広範に見られるのに対し、炎症性のリンパ球の細胞浸潤や、大食細胞、形質細胞といった炎症系の細胞は少ないのが特徴的でもある。」

2011-07-30 22:42:21
studying @kotoetomomioto

⑫「さらにこれらの傷害においては、明確な(癌化の1つの特徴でもある)血管新生が見られ、特に赤血球リッチ?や出血?を伴う血管種様の脈菅の形成が観察される。その割合はG1,G2,G3に対しそれぞれ62%,53%,6%(という具合で高線量地域ほど癌っぽい特徴がある)」

2011-07-30 22:50:53
studying @kotoetomomioto

⑬「Fig 1 は血管新生のパターンを示す。拡張?型や過剰?型は汚染レベルであまり違いはないが、高汚染地域では正常な血管新生は無く、また血管腫的なタイプは高、中汚染地域で割合として高い。(これも高汚染地域の方が癌っぽいということを示唆)

2011-07-30 23:00:00
studying @kotoetomomioto

⑭「(事故後8〜20年を経て)患者の被曝量を把握する手段はないが、1日の尿を採取することでCs137の測定はできた。Table 2に示す。高線量地域では6.47±14.3Bq/L、中線量地域では1.23±1.01Bq/L、非汚染地域では0.29±0.03Bq/L」

2011-07-30 23:11:27
studying @kotoetomomioto

1日の尿量を1.5Lと仮定(飽和状態であろうから)G1は1日に10BqぐらいG2は2Bqぐらい食べてるという事?流通は別なんだろうから汚染レベルに相関があるのはむしろ不思議なんだけど結局は「食品にどれくらい気を使えるか?」という経済格差を示しているだけかもしれない?

2011-07-30 23:24:10
studying @kotoetomomioto

⑯「前立腺肥大の患者は尿路閉塞など併発していたと思われる。すなわち(膀胱に尿が滞留する時間が長いので?)チェルノブイリ膀胱炎についてハイリスク群とも考えられる。ただ女性患者は尿路閉塞はないがCsは高く、病態も似てるので男女ともに低線量被曝による同じ機構で進行したと考えられる」

2011-07-30 23:31:48
studying @kotoetomomioto

⑰「しかしながら化学物質や喫煙といった生物学的ハザードとの相乗効果は当然考えないといけなくて、地域性?も考慮すべきである。特にウクライナは経済的にも社会的にも貧しく人口の大部分は自家製の野菜を特に検査することなく食べている」(成る程これで地域差が出るワケか、、)

2011-07-30 23:38:37
studying @kotoetomomioto

⑱「(なので)チェルノブイリの影響を検証する為にはスウェーデンとかオーストリアなど、こういった生物学的ハザードの少ない?同様の疾患をもつグループで(尚かつCs137以外の長寿命核を含めた)調査が必要」

2011-07-30 23:44:30
studying @kotoetomomioto

今中先生とかの言及にあったかも知れませんが「ウクライナは大部分が貧しく、自家製の野菜を検査もなく食べている、、」というのがデータにも反映しているのかも知れません。 http://togetter.com/li/167858

2011-07-31 09:03:28
studying @kotoetomomioto

「強調しておきたいのは、急性もしくは慢性被曝(低線源治療とかのこと?)による障害のこれまでの理解は、膀胱に対する低線量かつ長期間被曝による障害の発生を必ずしも説明できないという事である!(キリッ)」

2011-07-30 23:59:09
studying @kotoetomomioto

⑳「(これほど癌化が見られるのに通常なら存在する?であろう)繊維素析出や、類繊維素血管変成、及び多核?間質細胞(成長因子を出したりする)に関連する反応性の上皮増殖は観測されなかった。」、、。という内容??

2011-07-31 00:10:00
yoshi @yoshi_exe

1)適切な対照群を設定し、(2)盲検下で、(2)同じ診断法・診断基準で、調査を行わないと、なんとも、、、。 @study2007 生検164人中に128人に形成異常があるのはやはり高い? .

2011-07-31 09:08:25
studying @kotoetomomioto

そうなんです。というか①疫学的な対照群としてはランダマイズもn数も不足②病歴やグレードの振り分けもない。ので、発生率ではなく発生「機構」の話かと@yoshi_exe (1)適切な対照群を設定し、(2)盲検下で、(3)同じ診断法・診断基準で、調査を行わないと、なんとも、、、。

2011-07-31 09:15:38
studying @kotoetomomioto

児玉先生が紹介したチェルノブイリ膀胱炎の研究は「新たな発癌機構の可能性の1例」と受け止めました。癌の発生が1発の突然変異だけでないという研究がある事をかなり昔に知った時の記事です。『癌治療(エピジェネティック)』 http://t.co/3oCBDoq

2011-07-31 10:08:05
studying @kotoetomomioto

(続)つまり遺伝子の1次情報に変異が無くともメチル化などの酵素の修飾に異常が起これば癌は発生しうる、みたいな話。チェルノブイリ膀胱炎は調査するに値する現象だろうと感じます。『癌治療(DNAメチル化と食事)』 http://t.co/Zy0TRjN

2011-07-31 10:11:52