グリーンリカバリーvol.5「ポスト・コロナ時代に向けて 持続可能な交通とまちづくりを考える 事業者、行政、市民が今やるべきこと」開催報告2021.3.16

(一社)滋賀グリーン活動ネットワーク(SGN)主催のグリーン・リカバリー連続セミナー、我が「エコ交通研究会」が企画した第5回(最終回)の内容をまとめました。
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くうのる @kuunoru

滋賀グリーン活動ネットワーク主催、シリーズ「グリーンリカバリー」vol.5「ポスト・コロナ時代に向けて 持続可能な交通とまちづくりを考える 事業者、行政、市民が今やるべきこと」始まりました。

2021-03-16 15:06:25
くうのる @kuunoru

村上氏>岐阜県出身。ドイツ渡航後、環境の仕事。今はまちづくりの仕事で北海道ニセコ町にいる。 今日のテーマは「欧州の交通におけるトレンドと持続可能な地域づくり」。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:13:30
くうのる @kuunoru

村上氏>クルマでなければならないところはEVに置き換わっていっている。ドイツでは15%程度がEV。内燃機関のシフトは始まっている。化石燃料での乗用車は消えていく見込み。再エネ電力を用いて交通に使っていくのがトレンド。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:15:17
くうのる @kuunoru

村上氏>今日の話はクルマがどう変わるかではなく、地域において交通はどう捉えられているのか、まちづくりにおいてどうなっているか、在住のフライブルクを日本との対話でお伝えする。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:16:01
くうのる @kuunoru

村上氏>まちづくり。(二つの航空写真)左右とも10ヘクタールの広さ。道や建物は欧州と日本で大きく違う。地図で見ると、駅から500mぐらいの1980年代の開発地。フライブルクと青森市の比較。5万〜30万のまちだと一般的な住居の形。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:18:15
くうのる @kuunoru

村上氏>模式図でフライブルク市と青森県を比較。建物の棟数を見ると、日本は戸建て住宅が無数にある。ドイツは集合住宅が都市ではメイン。道路の様子を見ても、無数に縦横無尽にあるのが日本の一般的な住宅地。ドイツはゆったりカーブがある。これは交通に大きく影響。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:19:55
くうのる @kuunoru

村上氏>1棟あたりの世帯数。フライブルクでは1棟には5世帯ぐらい。日本は1棟1世帯。居住人数も少ない。人口密度が高くとれないのが日本の問題。また日本は道路の延長が4000mぐらいと長い。ドイツでは半分ぐらい。道路の幅も当然違う。歩道整備で歩行者が守られているかに違い #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:21:42
くうのる @kuunoru

村上氏>日本は道路が狭く、クルマ歩行者自転車がごっちゃ、ドイツは区切られている。 ドイツは戸建てが社会の30%ぐらい、日本は56%。フライブルク市でも15%以下、青森市は68%。住まい方から交通がどう違うかが説明できる。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:23:24
くうのる @kuunoru

村上氏>この先どうなるか。戸建て率と持ち家率が日本は高い。大家族なら問題ないが、核家族化で人口密度が低く公共交通が機能しない。インフラをどうするかは大きなポイント。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:24:44
くうのる @kuunoru

村上氏>青森市の例。1980年代の人口密度は1ヘクタールあたり180人、ウサギ小屋。半径300m、28haに密集して暮らしていた。子どもの割合は25%、一つの街区に子どもが5000人がいた。お小遣いを毎日50円もらって駄菓子を買った。駄菓子屋の年商は1100万円に。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:27:02
くうのる @kuunoru

村上氏>80年代は駄菓子屋は歩いてすぐのところにあった。同じインフラだが、今は住んでいる人が減った。人口密度は70人/haに。広い家に1〜3人しか住まない。一つの街区に2000人しか住まない。子どもの割合は10%、一つの街区に1250人と半減。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:29:04
くうのる @kuunoru

村上氏>子どもは毎日100円のお小遣いで駄菓子屋に行くと、駄菓子屋の年商は360万円。利益は100万円に(80年代は450万円)。地域にあった様々な商店の経営は絶望的になった。今ではコンビニが1軒ぽつん。これまで歩いて買い物に行ってたがクルマで遠くへ行かねばならないよう #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:31:03
くうのる @kuunoru

村上氏>クルマを利用して遠くの大型店に皆が行くようになったことが難しくなったのではなく、地域の小商店が成り立たなくなったためそうなった。戸建て、持ち家住宅で住み替えしない日本の居住環境の影響と時間の経過と核家族化の影響。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:32:24
くうのる @kuunoru

村上氏>今と同じように続けると、街区の外へ移り住んで行くようになれば短い賞味期限の町に。持続可能なまちづくりにするなら、大世帯の家族化をすすめるか、逆にお金持ちの人だけの町にするか、賃貸と集合住宅をメインにまちづくりにするか、組み合わせるか。。。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:34:33
くうのる @kuunoru

村上氏>新築の持ち家や戸建て住宅の建築は止めないといけない時期では。ネットで注文して家まで届けばいいという考えでなく、まちとして便利に成り立つようにドイツは考えている。ドイツでもトレンドが変わったのは90年代。郊外の開発はやめ賃貸と集合住宅メインに。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:36:40
くうのる @kuunoru

村上氏>滋賀県も例外ではない。1軒に1人ずつしか住まなければインフラは成り立たなくなる。日本の人口は減少、地方部の過疎化はすさまじい。出生者数、死亡者数を真摯にとらえて発表される機会が少ない。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:38:04
くうのる @kuunoru

村上氏>人口の少なかった1900年代でも、死亡者数より出生者数は多かった。医学の進歩で死亡者は減って。1990年代以降に二つの数は並ぶようになった。2020年以降は死亡者数が出生者数の2倍になる。これまでと同じまちづくりはこれで機能するのか。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:40:11
くうのる @kuunoru

村上氏>フェーズは変わった。エコ通勤や公共交通のすすめという場合ではない。この先、とんでもなく多くの人が減っていき、生まれる人は少ない。交通はどう変化するのか考えないといけない。欧州は人口変化に対応する交通を考えている。8〜20世帯が住む賃貸集合住宅メイン。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:41:44
くうのる @kuunoru

村上氏>日本では国交省が立地適正化計画を推進。これは理論的には正しい。人口密度の高いコンパクトなまちに誘導するもの。ごみ収集や除雪、電気、上水道などが機能するように。図面上はうまくいくはず。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:44:10
くうのる @kuunoru

村上氏>しかし過去10年間で、入植地を減らすどころか大阪府と同じ面積分が拡大していた。居住地域は「ここで線を引く」と決めても住民の納得が得られない。実際やるべきこととやられていることが一致できない。このやり方を継続するならコンパクトにはならない。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:46:20
くうのる @kuunoru

村上氏>なら大家族化を誘導するような政策をとる? 都市計画をしっかりして入植地面積を減少させよう。もうすぐ多くの人が亡くなる時期、その前に準備してまちなかの分筆されている土地を集合住宅化するなどしないと、公共交通とか自動運転とか言っても間に合わないだろう #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:48:29
くうのる @kuunoru

村上氏>ドイツ、フランスなど欧州は、定義されていない土地はない。日本は人口が少ないまちは容積率、建坪率など都市計画がなされない。交通は結果でしかない。どこで買い物するか働くかが決まればそれに応じたものに。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:50:30
くうのる @kuunoru

村上氏>フライブルク等、20万人ぐらいの都市なら集合住宅が一般的。コンパクトシティという言葉は欧州ではない。ショートウェイシティ、移動距離の少ないまち。人口が半分になるなら同じインフラは無理、道路はどう接続するかは町で真摯に議論するべき。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:52:13
くうのる @kuunoru

村上氏>ショートウェイシティ。トリップ調査の結果を見ると、戦前、産業革命前も、移動速度が変わっても、一日の移動回数は2.5〜3.5回と変わらない。世帯が小さくなっていると移動回数は増え、大きいと減る。高齢化すると減る。日本は今2.1回程度。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:54:50
くうのる @kuunoru

村上氏>移動速度や手段が変わっても、移動に費やす時間はほぼ一定。一日0.8〜1.5時間程度。つまり移動速度が速くなると、住民は同じ回数で同じ時間で遠くまで移動するためまちはスプロール化する。クルマの移動速度がもし30kmに制限されても、時間と回数は不変。 #グリーンリカバリーvol5

2021-03-16 15:57:46