食品の安全検査について大学教授と現場の人の考え方の違い

■注意 読みやすいように前半を大学教授、後半を現場の人にしました。 * 名前 吉村哲彦(@pukuma)さん * 場所 島根県松江市 * Web ゆく河の流れは絶えずして http://miyakonomori.cocolog-nifty.com/river/  このブログはTwitterアカウント(@pukuma)と連動して、主にまとめ記事を提供するものです。「ゆく河の流れ」とはTwitterのTLのことを意味しています。写真はクリックすると拡大します。トラックバックは受け付けていません。コメントは承認制になっています。 続きを読む
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@Hornet_B

②生産される牛のスピードに検査の方を合わせるのは、実際、今の状態ではとても不可能です。こちらに詳しく数字があげられています。 http://d.hatena.ne.jp/ohira-y/20110731/1312073272

2011-07-31 10:50:13
@Hornet_B

一方、スーパーの側としても、現状でセシウム汚染された肉の流通を防ぐ方法がありません。スーパーは消費者へ販売する末端のところですから、消費者からの不安の声に、何らかの対応をせざるを得ない。実際、セシウム牛の騒動により、返品は、当該の牛であるか確認出来ないものにも発生しています。

2011-07-31 10:52:15
@Hornet_B

たとえば7月31日に売った牛の中に、セシウム汚染された「疑い」のある牛が混入していた、と発表しますと、7月31日に購入したお客さんのうち、表示を剥して冷凍した、当該の牛かどうかわからないが怖くて食べたくない、という人が、スーパーに返金を求めてやってくる。

2011-07-31 10:53:44
@Hornet_B

ガイガーカウンターを当てて誤魔化したいというわけではないと思うんですよ。少しでも…表示が剥されてしまった牛でも、何か安全を確かめる方法がないか、何かの指標はないか、という意識が、スーパーの側にもあるんです。なかなか対応してくれない行政を待てない。

2011-07-31 10:55:40
@Hornet_B

行政も、ない袖は振れません。時間的にも人員的にも予算的にも、また単なる機械の確保という点からも、今すぐ全頭検査、というのは不可能です。もう袋小路です…

2011-07-31 10:56:52
@Hornet_B

また、消費者の側も、野菜その他の汚染状況の検査がチェックできます。こちらに見方も紹介されています。自衛も、この際は大切かもしれません。ない袖を振らせようとすると、嘘とか隠ぺいとかそういう話も出てきちゃいます。 http://bit.ly/rlgVlB

2011-07-31 10:59:02
@Hornet_B

誰が悪いのかって、誰も悪くない(あえて言うなら原子力発電所が…)し、検査のしようもない。スーパーは直接的な金銭被害をもっとも被っているともいえるわけです。小売は追い詰められているのも確かです。

2011-07-31 11:01:45
@Hornet_B

追い詰められると、正確な情報よりも安心を提供したくなりますね。ガイガーカウンターでもないよりはまし、何らかの安心を提供しよう、せめて行政が何かの手を打つまでは自衛するしかない、そういう判断があるのではと…推測ですが。

2011-07-31 11:03:41
@Hornet_B

そういう方向へ小売を追い詰めるという意味では、私は昨夜見た農学者さんのツイート「イオンは毒牛肉を売った。今福島産のコメを売る必要がどこにあるんだ』みたいな書き方には腹が立ちます。根拠なく不安を煽り、安心を提供させようとすれば、変な方向にねじれてしまいます。

2011-07-31 11:07:16
@Hornet_B

しつこいようですが、福島県だろうがどこであろうが、米は3月11日以降に収穫されるようなものではありませんし、屋外で保管されるようなものでもないです。福島県産の米を扱って、何の不都合もないわけです。毒牛肉と言いますが、小売も被害者です。

2011-07-31 11:09:28
@Hornet_B

いま、セシウム汚染された牛肉をまったく扱ったことのない全国展開のスーパーは無いです。地方スーパーや、ほんとうに小ロットしか扱っていないところは、まだ、ひっかかっていないこともありますが、全国展開のスーパーで、無傷のところなどひとつもないです。

2011-07-31 11:14:06
@Hornet_B

毒牛肉を売った!この店は信用できない!などという話はナンセンスです。…まにうけて、当該の店を避けようとするかたが出てくるかもしれませんけれども、そういったことに責任を持つわけではないですよね、放言したかたは。お気楽でまことにけっこうです。

2011-07-31 11:18:19
@Hornet_B

できないことは出来ない、わからないことは判らない、で、明らかにしていただけないと、ほんとうの意味で安全にはならないんじゃないでしょうか。とにかく安全を提供しろ!という姿勢がコンプライアンスの邪魔になってるということが、あるように思うのです。

2011-07-31 11:35:42
@Hornet_B

そういえばらくだの肉を食べたことがない!これはゆゆしき問題ですよ。あ、あと、今日スーパーで牛が…半額で…なんかもう痛ましくてかなわん。

2011-07-31 18:35:48
@Hornet_B

しつこい性格なので、農学者の『毒牛肉』発言にいまだに納得がいきません。何故かといいますと、セシウム汚染の牛肉、この事態を招いたのは、もう全く小売店などではないからです。まずは原発の事故が起こった。ここまでは、とりあえず、どなたの責任なのかを追及するのはよしておきましょう。

2011-07-31 19:59:34
@Hornet_B

一般のかたには、『セシウム』という単語になじみのある方は、ほとんどいらっしゃらなかったのではないでしょうか。放射線というものに種類があるということも、どのくらいが安全なのかも、事故がおきて初めて知った方が多かった。この情報リテラシの低さをどうこう言う人がいたら、変ですよね。

2011-07-31 20:01:22
@Hornet_B

一般の農家のかたが、放射線について、何か知見があるべきだったでしょうか。私はそうは思いません。また、流通のプロである小売店が、同様に、放射線について、牛の生育方法について、あらゆることを熟知しておくのは、はたして可能だったでしょうか。

2011-07-31 20:05:44
@Hornet_B

みなさんの中で、どれだけのかたが、牛は濃厚飼料といわれる穀類と、粗飼料といわれるワラなどを食べているのだと知っていましたか。私は知っておりましたが、ワラのセシウム汚染については、恥ずかしながらいっこうに思い至らなかった。南の人間で、藁をどう保存するものか、知らなかったのです。

2011-07-31 20:07:37
@Hornet_B

畜産の現状を知り、餌がどのように生産されているか知り、なおかつ、放射線のことも知って的確に対処しなければならなかった。ところが、そのような人材はたいへんに限られていた。警鐘を鳴らせる人間はめちゃくちゃ限られていたのです。

2011-07-31 20:10:35
@Hornet_B

もし責任が誰かにあるとするなら、まず第一に責められるべきは、農学者というやつではないですか。小売ではなくて。多かれ少なかれ我々は責任があるのでは。そして、自分の責任を棚上げして、人さまを 

2011-07-31 20:12:18
@Hornet_B

『毒牛肉を流通させた』旨をもって責めるのは、やりすぎじゃ。まず責められるべきは、畜産業に対して、一般の農家とは違う側面を

2011-07-31 20:14:46
@Hornet_B

おっと途中でEnterを押してしまった。一般の農家と違う教育もうけている、我々のほうではないか。行政ではないか。しかし、ひとりの人間がどこまで、よその部門のこと、専門外の危険性に思い致すことができるのか。そういうスキルを持った人がはたしてどのくらいいるものか。

2011-07-31 20:16:06
@Hornet_B

小売は流通の責任をとって、回収をしており、損を一身にかぶっています。この上、何を責めようというのか。わからなくて買った、わからなくて売った、目に見えないものに対して、あらん限りの責任は取ろうとしている。このうえ、農学者という立場で何を責めるんだ。

2011-07-31 20:17:39
むいみ @muimi

@Hornet_B 松永和紀さんも同じことをおっしゃっていますね。『私は、この文書を問題が発覚する前に読んだことがあったが、「稲わらが含まれていない」などと気付けなかった。自分を恥じるばかりである。』と。http://t.co/z3NMf8s

2011-07-31 20:19:35
@Hornet_B

@muimi まったくお恥ずかしい限りです。実際に現場に出ていなければ、想像力で対応するしかなく、実際に現場に出ているかたは、現場以外の知識が少ない。分業制の欠点ですね。どのように牛が育てられるものか、知っているかたのほうが少ないですし…広い知識…むずかしい。

2011-07-31 20:24:51