尿中の放射性セシウムによる膀胱壁の被曝線量の計算
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@Lisse666 実はなぜ問題の論文で前立腺肥大の手術をした男性と慢性膀胱炎の女性が研究対象として選ばれたかというと、前者は前立腺を切り取る手術の際膀胱の一部をいっしょに切り取るのでこれを検体として前癌病変を調べる組織検査ができるから(続く)
2011-08-04 12:39:28@parasite2006 排尿回数は5~7回/日が平均。睡眠中は排尿ナシ。1日の尿量1.8リットル、で計算すると、膀胱の放射線照射量って、どうなるのかなぁ、なんて考えますが、数学も不自由なので考えるだけです。。。。
2011-08-04 12:39:49@Lisse666 (続き)後者は膀胱炎の原因を突き止めるため麻酔をかけて内視鏡で膀胱の組織を採取する膀胱生検という検査ができ、この検体を前癌病変の組織検査に利用できるという事情があります(男性は尿道が女性より長いものの、膀胱癌の診断のため膀胱生検が行われます)。
2011-08-04 12:46:56@Lisse666 影響が表に出やすく、検査で調べるための検体も手に入れやすい人が研究対象に選ばれたわけで、いわば街灯の下の探し物。今後は当然、尿が普通より長時間膀胱に留まる傾向がとくにない人(できれば尿中のセシウム量が同程度の人)にも同じ前癌病変が認められるかどうかが検討課題
2011-08-04 12:56:05@Lisse666 もう1つ、この論文を引用するとき絶対に絶対に忘れてはいけないことがあります。「尿中のセシウム濃度6 Bq/L」という結果は明らかに事故直後の測定値ではなく研究実施当時(チェルブイリ膀胱炎の最初の論文報告が2004年なので早くても21世紀に入ってから)の値です
2011-08-04 13:06:29@parasite2006 膀胱がんが化学物質の影響を受けやすいっていうのは、結構有名な話。膀胱に貯留されてから排泄されるのだから、セシウムが膀胱がんに関係してくるってのも、なるほどな、思って児玉氏の記事を読んでいました。だから、少女のWBCの値を引き合いに「特に高くない」と…
2011-08-04 13:07:43@parasite2006 特に高くないと言われてもぴんとこないなぁ。実質臓器でない膀胱自身に貯留するわけないじゃん。筋層なんてぺらぺらじゃん。膀胱がんは上皮がんじゃん、と。それで、その反証はどうなんだろうと思いつっこんだわけです。
2011-08-04 13:09:02@parasite2006 まぁ、私はアカデミックではないので、緻密に論文を積み上げて、というわけにはいかず、ただただ直感ばかりですが。
2011-08-04 13:10:38@Lisse666 この値がすでに事故直後の測定値として一人歩きし始めているのを見るのは、予想された事態とはいえ苦々しい限りです。原報を読めばわかることなのですが、英語だから・・・
2011-08-04 13:11:40@parasite2006 尿中セシウム6ベクレル/リットルって、1日のシーベルトに換算するといくらくらいになるんでしょうねぇ。積分つかうんだろうなと思った時点で、ワシは白旗。。。
2011-08-04 13:12:18@parasite2006 突っ込むなら、少女のWBCの値ではなく、論文の事例が21世紀のものだ、ってことでしょうね。ただ、その場合、減衰してきての今の値だろうから、これまでどれくらいの放射線に膀胱がさらされてきたかの試算を知りたいです。更に要研究のように思います。
2011-08-04 13:17:22@parasite2006 そして、慢性的に膀胱に炎症のある患者さんにどのていどセシウム要注意なのか、それも臨床的には大切なことかと思います。
2011-08-04 13:18:18@Lisse666 児玉氏の参考人発言『セシウムは膀胱に集まるので、ホールボディカウンタで測っても意味はない』を聞いた人は「膀胱に集まる」という部分に2通りの意味を考えます。一つは膀胱の組織を作る細胞内にとりこまれる、もう1つは尿として膀胱組織で囲まれた空間内に集まる。
2011-08-04 13:23:15@parasite2006 私は後者、膀胱内に集まるを考えました。以前、私はWBCが場所を特定しない検査、ってことをわかってませんでした。骨シンチみたいに、場所ごとに画像として出てくるものだと誤解してました。WBCが部位ごとに値を出すものと誤解してる人も、いるかも、とか思います。
2011-08-04 13:32:06@parasite2006 セシウムは体にまんべんなく分布するのではない、筋肉と血液や尿、糞便中に存在する、とすると、筋肉以外はとりあえず体内の多くの上皮細胞がやられるってことになりますね。心筋梗塞が多いとか、動脈硬化がすすむとか、ちょっと納得いきます。。。
2011-08-04 13:36:20@Lisse666 これに対する反論として、尿が膀胱にたまった状態のWBC測定結果(それも身長方向に検出器を移動させ人体の部分別にγ線量を測定する少々特殊な方法でとった測定値。こういうのはなかなか見つからない)を提示し、膀胱中の尿による測定値の上昇を示せればよかったのですが(続)
2011-08-04 13:42:38@Lisse666 (続き)ようやく見つけた測定値が運悪く尿が膀胱中にあるかどうかわからない状態でとったもので、反証には使えないものだったという結論。ただ児玉氏の発言が「ホールボディカウンターは全身から出るγ線量をひとまとめで測定するから部分別の量はわからない」の意味なら(続く)
2011-08-04 13:49:47@Lisse666 (続く)「こういう方法なら身体の部分別の量をある程度まで測定できる」という実例をあげて反論したことにはなっています。今後ベッドに沿って検出器を移動させるスキャン式のホールボディカウンターがきっと出てくるでしょうね。
2011-08-04 13:57:52@parasite2006 セシウムが尿路系に集まり、WBCでは筋肉量などに影響されて尿路系のセシウムの量の推測にぶれがでやすいというのであれば、24時間畜尿してセシウム濃度を測る方が実情に近くなるのかも、とか思ったり。いや、2つを組み合わせればよいのかな。
2011-08-04 14:00:34@parasite2006 ていうか、今回程度のセシウムだとRI検査やPETみたいにイメージングするのは少なすぎて難しいんでしょうか。そこが素朴な疑問です。
2011-08-04 14:01:34@Lisse666 ベラルーシの少女のWBC結果を報告した1996年の論文(測定は1994年で夏休み中イタリアに招待されたベラルーシのこどもを対象に行われた)で、24時間分の尿を集めてセシウム量を測定(大多数が10 Bq/kg前後)。WBC測定値との相関係数は0.7でかなりいい値
2011-08-04 14:37:56@Lisse666 これは「直径これこれの球の中にセシウム濃度6 Bq/Lの液体が入っているとき、球の表面の被曝量を1日あたりで計算せよ」という問題ですね。だれか物理の人に解いてもらいましょう。
2011-08-04 14:42:23有難うございます。これは重要ですね。RT @Lisse666 慢性的に膀胱に炎症のある患者さんにどのていどセシウム要注意なのか、それも臨床的には大切なことかと思います。
2011-08-04 14:43:44