コロナ禍の食と農 講座 第8回「僕は猟師になった」参加報告2021.5.23

NPO法人 使い捨て時代を考える会主催の、有機農業は地球を救う連続講座です。講師の千松信也さんのドキュメンタリー映画はこちら。 https://www.magichour.co.jp/ryoushi/
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くうのる @kuunoru

NPO法人 使い捨て時代を考える会 主催、「有機農業は地球を救う講座 コロナ禍の食と農」第8回「僕は猟師になった」始まりました。講師は千松信也さん。 facebook.com/events/2960789…

2021-05-23 14:08:59
くうのる @kuunoru

千松氏>使い捨て時代を考える会とは親しい間柄。普通はりょうしというと漁師が発想される。僕は猟師。犬や銃は使わず、わな猟を行う。現金収入は週3日程度の運送会社から。獲った獲物は家族でいただく暮らし。今日は写真を見ながら暮らしを紹介する。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 14:12:02
くうのる @kuunoru

千松氏>狩猟は秋から冬がシーズン。わな猟は獲物が通る道を見極めてわなを仕掛ける。そのためにまずは獣道を見つける。写真ではわかりづらいが現場では濃淡が見える。動物が頻繁に通ると木の根が露出したりする。その獣道に狙う鹿や猪が通っているかを調べる。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 14:15:31
くうのる @kuunoru

千松氏>痕跡。蹄の跡がついている。鹿も猪も偶蹄目、ひづめが四つ。それが見つかればよい。ニホンカモシカは保護動物だがこのエリアにはいないから安心。足跡に副蹄があるのが猪、ないのは鹿。足跡は何日前のものかわからないが糞は風化するのでわかる。獲物の大きさもわかる #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 14:19:27
くうのる @kuunoru

千松氏>足跡はどちら向きにあるいているかがわかる。糞は観察すると何を食べているかわかる。あそこの柿の木に通っているなどがわかる。箱わなのぬかを食べているのもわかる。鹿は糞で雄雌がわかる。京都では踏まないのが難しいぐらい多い。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 14:22:26
くうのる @kuunoru

千松氏>発情期の猪はぬた場でつけた泥を木にこすりつける(なわばり主張)。それによって背の高さがわかる。順にたどって単独なら雄、高さが違えば雌の群れ。痕跡を集めて数や種類のイメージを固めていく。赤松の木に泥をこすりつけるを好む。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 14:26:37
くうのる @kuunoru

千松氏>松の木には泥だけでなく毛が付いている。鹿の跡は見間違わない。猪は発情期は牙を木にこする。雄猪は1月ごろ発情すると肉が臭くなる。その前に狙って獲る。雌はじっくり狙う。くくりわなはワイヤーがわっか状に、金属製のばね。法律で定められた方法。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 14:32:24
くうのる @kuunoru

千松氏>最近は豚熱(豚コレラ)が流行ってきている。京都にも入ってきた。三重の狩猟では獲ろうとしても数がいなくなっている。 くくりわなの輪は20cm以下と法令で定められている。輪に足を踏み込むよう枝などの配置で獲物の歩幅を調整。人工物でないから警戒されにくい。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 14:39:56
くうのる @kuunoru

千松氏>踏んでほしい位置を踏んでくれるように石などを配置。ワイヤーの長さは4m。かかると動き回り、からみあって動けなくなっていることも。わなにかかった動物は棒で殴って失神させナイフで動脈を切る。猪は本来は大人しいが追い詰められると牙で応戦してくる。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 14:45:00
くうのる @kuunoru

千松氏>血抜きが終わったら内臓を抜いて山から下ろし、冷蔵する。肉が臭いのは処理まで時間がかかっているから。発情期や食物、成長具合でも臭いは変わる。家畜の肉は常に同じものを食べているから同質だが、野生動物は味が変わる。猪はどんぐりをたくさん食べる秋がおいしい #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 14:48:46
くうのる @kuunoru

千松氏>一箇所で獲ると数が減るため、京都の北の複数のエリアでわなをかけている。軽トラに積んで持ち帰り、内臓を抜いて洗う。沢の水で処理する人も多い。お腹に凍らしたペットボトルを詰めて冷やしてから解体する。猪は皮をむくと全身脂身に包まれていておいしい。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 14:51:48
くうのる @kuunoru

千松氏>あばら骨を1本ずつ外す。そのあたりがバラ肉。500gから1kgぐらいの肉に分ける。メモして冷凍保存。近所の女の子が猟師になりたいと手伝いに来る。 鹿肉は赤身中心で牛肉より淡泊。猪は豚肉と同じぐらい。獲った獲物は家族や知人と食べる。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 14:55:41
くうのる @kuunoru

千松氏>鹿肉はカレーやシチュー、ステーキ、カツ。猪肉は豚と同じように。内臓も食べる。腸は手間がかかるが洗ってホルモン、あるいは腸詰め。鹿で干し肉、ジャーキーやペットフードに。猪のベーコン。燻製は料理に使いやすい。内臓の油を火にかけてラードを取る。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 14:58:57
くうのる @kuunoru

千松氏>ラードは炒め物に、石鹸に、軟膏に。猪の胆のうを乾かして胃薬に。ひどく苦い。臥薪嘗胆は薪の上に正座して胆のうをなめるという言葉。毛皮をなめして使う。現代の猟師は危険のため山には毛皮を着て入らない。今は使い道がなくてしまいっぱなし。ペットボトルホルダー #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 15:03:00
くうのる @kuunoru

千松氏>毛のない皮で小物入れ。毛を使ったブラシ、歯ブラシ。 網猟の免許も持ち、水田で鴨をとることも。花を縛ったスズメを囮に一網打尽。焼き鳥に。伏見稲荷は五穀豊穣の神様だからお米を食べるスズメを食べる。参道で売っているのは数減少のため高い。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 15:07:11
くうのる @kuunoru

千松氏>アライグマ、アナグマ、タヌキ、キツネ、テンも獲れたら食べる。アナグマはおいしい。キツネは臭い。1頭ではわからないから3頭食べたが臭かった。ブドウだけ食べるキツネはうまいらしい。サルは狩猟禁止。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 15:10:22
くうのる @kuunoru

千松氏>大学時代にふらふらしているときに狩猟を始め、だんだんとのめり込んだ。狩猟は冬場だけ。他の季節はノビルやワラビや芹、きのこの採取。裏山で椎茸栽培。果実酒。マムシ酒。食べるときはマムシは頭を落とし皮をむいて10匹まとめてつみれに。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 15:15:16
くうのる @kuunoru

千松氏>山からは食べものだけでなく燃料も取る。細い木をもらってきて建材に。川や琵琶湖で鮎。ウナギは皮に潜って獲る。見かける数は昔と変わらないが遠慮している。海では潜って魚を突く。音でおびき寄せてイシダイを銛で突く。真鯛は砂を巻き上げて。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 15:20:02
くうのる @kuunoru

千松氏>手長えび、藻屑がに。わなや網で。ニホンミツバチの巣箱。セイヨウミツバチは最初は種バチを買ってくる。受粉にはセイヨウミツバチ。鶏は卵用兼ペットとしてかわいがって雌を飼っている。糞は肥料に。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 15:25:42
くうのる @kuunoru

千松氏>子どもが学校に解体の絵日記を出している。周囲の子どもも関心を持っているらしい。 司会>2年前の出版「自分の力で肉を獲る」。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 15:27:41
くうのる @kuunoru

質問>モンゴルで解体を見た。自分が子どもの頃はいろいろな生きものを獲ってきて家族で食べていた。子どもの頃はどんな暮らしを? 千松氏>伊丹市出身。農家。父親は釣りが好き。祖父母と野草摘み。薪のお風呂。子どもの頃の影響はある。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 15:30:33
くうのる @kuunoru

質問>猪の餌は? 千松氏>野生ではどんぐり9割5分。秋は山芋。1月から筍を掘る。ミミズや昆虫類。夏の猪は脂身なし。夏冬で体重が10kg違う。どんぐりを食べていると臭みのない油でこりこりしておいしい。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 15:32:47
くうのる @kuunoru

質問>自分は山歩きしていてもわなにかかったことはないが。 千松氏>直径20cmだから人間の足は入らない。かかっても外せる。人が歩く登山道や林道などにはかけない。猟師も高齢化で、ずぼらなかけ方をしてトラブルになることがある。 #第8回コロナ禍の食と農

2021-05-23 15:35:58