レーズスフェント興亡記の上巻を読み終わり下巻を読み途中なのですが、当時の開墾の過酷さや街(都市)の特異性などに関するツイートは、SF好きな方々には需要あるでしょうか?
2011-08-03 19:38:08気がついたら遅い時間になってしまったので、中世ドイツ文化史についてのあれこれは、明日以降ということで。興味のある方は、参考文献としてこちらをどうぞ。 http://amzn.to/r86UES
2011-08-03 23:04:56中世ドイツ文化史に関しては、阿部謹也氏の本を読んでおけば間違いありません。私が持っているのはハードカバーなので、文庫版にどれだけ図版があるのかは解りかねますが、歴史好きなら損はしません。
2011-08-03 23:07:34@EOL_st レーズスフェント興亡記。文庫、読みました。最初のレーズとカエサルの遭遇も好きです。SF好きで歴史好きの私は楽しみました。阿部勤也もオーソドックスにハーメルンの笛吹男から入り込んでました。
2011-08-04 00:21:38えー、レーズスフェント興亡記と中世ヨーロッパ文化史について、興味のある方が複数名いらっしゃったので、突発的に微妙にマニアックな歴史講座を始めてみようかと思います。
2011-08-06 22:09:14考えながらツイートしますが、とりあえず 1,中世とはなんぞや 2.人々の価値観 3.「都市」という自治区 あたりのポイントに絞ってツイートしてみようかと思います。
2011-08-06 22:11:14はい、まず1番。欧州における「中世」は何時から何時までか? 簡単に言っちゃいますと古典古代の終わりから近代までです。もうちょっと詳しく言うと、ローマ帝国の滅亡によって古典古代が終わり、フランス革命を始めとする市民革命によって近代が始まりますので、その間が「中世」と呼ばれる時代です
2011-08-06 22:15:33非常に長い期間ですので色々と変化もあるのですが、人間が「貴族/(王族)」「聖職者」「平民」に明確に分かれていた時代と考えると、わかりやすいかと思います。 少数ながらその他の人達もいるんですが、旅芸人とか傭兵とか、その辺りはとりあえず社会構造的に影響がないのでスルーします。
2011-08-06 22:20:08「平民」は「貴族」と「聖職者」に税金を収めます。領主に対しては毎年納める年貢以外にも、川を使用すれば「水利権」に基づく税金、水車小屋で粉を引いてもらえば税金、森に入れば税金、結婚にも税金と何をしても税金がかかります。
2011-08-06 22:26:42はい、このあたりから2番にはいります。中世ヨーロッパにおいては、『基本的人権? なにそれおいしいの?』です。「平民」に人権はありません。というか、『人権』という言葉自体、フランス市民革命以降のものなので中世には存在しないんですな。
2011-08-06 22:29:52ひどい貴族になると「農民は、地面から生えてくるもの」と思っていたりします。だから少々死んでも、放っておけば増えてるだろ、という論調の文献が残っていたりします。全ての貴族がそうだとは言えませんが、そういう考え方がまかり通っていたと考えてください。
2011-08-06 22:31:46さきほど「貴族」「聖職者」「平民」に分かれていたと言いましたが、当時の人達の考え方としては『そう生まれついたから』あるいは『神が御定になったこと』です。故に、それをひっくり返そうとは思いませんし、そもそも社会構造的にできません。重税で搾り取られて、武器も知恵もないのです。
2011-08-06 22:32:42『都市』や『街』『王許都市』、[英:burgh]と呼ばれるものがそれです。イギリスのエジンバラも昔はそれでした。ドイツの格言に曰く「都市の空気は自由にする」、その所以は二年間都市に居続ければ、都市の住民として認められるという決まりがあったのです。
2011-08-06 22:37:24都市の住民として認められることが何故切り札なのかといえば、領地から離れ、領主から解放される。つまり、先ほど並べ立てた大量の税金を払わなくて良くなるということです。
2011-08-06 22:41:35逆に言えば、都市に逃げる以外は領主から解放される方法はありません。なにしろ当時の政治基盤は、土地と農民がセットですので、その結び付きを切れるような方法があると政治が根幹から揺らいでしまうわけです。
2011-08-06 22:44:04ともあれ、領地で犯罪を犯そうと何をしようと(というか、領地から無断で離れること自体アウトですが)、都市に逃げ込めば領主は手出しできません。そして都市の中で物乞いでも何でもして二年間生き延びれば、晴れて自由のみになれるというわけです。
2011-08-06 22:45:513番まで終わったような気がするようなしないような感じなので、クーラーを付けて脳みそを冷やします。とりあえず自分のログを見なおしてみよう。…質問がある方お気軽にどうぞー。
2011-08-06 22:50:59お疲れ様でした。佐藤賢一、阿部勤也、三銃士、辺りを再読したくなりました。@EOL_st 3番まで終わったような気がするようなしないような感じなので、クーラーを付けて脳みそを冷やします。とりあえず自分のログを見なおしてみよう。…質問がある方お気軽にどうぞー。
2011-08-07 05:05:06@EOL_st 旅行パンフとか見ると、バロック、ロココの辺りの遺構、文化をヨーロッパ中世の、とかよく紹介されている…。絶対主義、啓蒙専制君主は中世じゃなかろう。王さま、貴族、中世ということなのかなあ?ルネサンスが近世の扉、とおもふ。
2011-08-07 04:59:31@yhasimo1 時代の区切りは曖昧で、学者さんによってそれぞれ違いますから、とりあえず今回は、一番メジャーで文化史を述べる上で便利な区切りを採用してみました。
2011-08-07 20:07:59小川氏のドイツ旅行中ツイートより抜粋
えーと昨日と今日は戦車博物館と海事博物館へ行ってきましたが、明日はさらに難易度が上がる予定です。まず行く道がわからないし、それ以前に目的地が実在しない。レーズスフェント行ってきます。
2013-04-15 02:18:09