- gekijounouTa
- 4563
- 0
- 1
- 0
まぁ、55年体制というのは時代にあっていてそれなりにうまくやっていた制度だったわけよ。だから、もともとの憲法が想定していた状態から乖離していたところでそんなに悪いことではないのよね。むしろ時代に合わせて制度を変えたってことでいいことだと思う。
2011-08-10 20:49:34問題は、時代も制度も変わってしまったこの時期にいまだに国会審議がうまくなされないことにあるわけ。じゃあ、なんで今の国会審議が低調なのかってことを考えるにあたって諸外国の制度に当たることは大切なことだし、今までの日本の制度がどのようなものであったかを理解しておくことも重要になる。
2011-08-10 20:50:43.@h_firecat 小選挙区制の導入と政治資金規制の強化、政党助成金制度の導入。これらはすべて国会議員をローメーカーから議会のメンバーに変える役割を果たすわけね。つまり、この制度改革の目的はウエストミンスター型の議院内閣制の強化にあると言っていい
2011-08-10 21:02:15さて、諸君。わたしの一連のツイートを見れば憲法の志向した国会の姿と55年体制下の実際の国会の姿を概括的に把握できるだろう。これは諸君らが政治を考える上で役に立つ知識となるはずだ。しかし、まだ諸君らには疑問が残るだろう。55年体制崩壊後の国会の姿だ。これについてはまた機会を改めて。
2011-08-10 21:16:16@Hisana_ またまとめさせてもらうよんw ウエストミンスター型議会ってなんぞ?と思ってググったらイギリス型議会政治のことで、欧州大陸型もあるよ、なんて出てきたから、またいろんな政治形態について聞いてみたい所(アメリカ型はかなりまえにやったよなー)w
2011-08-10 21:53:50@Gekijounouta まずは日本の政治体制を概括的に把握したうえで大陸型とウエストミンスター型とを理解していく必要があるかしら。まだまだ、しゃべることはたくさん
2011-08-10 21:56:56@Hisana_ 先は長いなw 一つだけ質問させてー。最近米国議会が茶会議員の抵抗で国債法案がゴタゴタしてたけど、、アメリカは日本より党議拘束が緩いの?
2011-08-10 22:17:49↑最近アメリカ議会でおきた国債絡みの出来事の簡単な説明
不景気だから景気対策するよ!思い切って多く借金して国民のために使うよ!(借金を借金で返すことも出来なくなるしね←※普通に企業や政府で行われている)
↓
けど上限いっぱいだからアメリカの国債発行高(借金)の上限を引き上げるよ!
↓
野党「借金ハンターイ、そんな法案否決してやる!(うちらの言う事も聞いてくれたら可決してもいいよ、チラッチラッ)」(※アメリカもねじれ国会)
↓
仕方ないなー、分かった妥協するよ!
↓
茶会系(一年生)議員「ダンコ借金ハンターイ」
↓
政府・与党・野党「ちょwwwおまいらwww世界中がアメリカに金貸してるんだぞ、上限が引き上げられなかったら借金踏み倒すことになって、世界中がパニックになるんだぞwww」
↓
上のやり取り何回か繰り返してなんとか可決、国債発行高の上限引き上げ
↓
投資家「アメリカもヨーロッパも危ないなー、日本がまだマシだから円買っとくか」→円高ドル安加速
↓
格付け会社「こんなグダグダだったらアメリカ国債の評価さげちゃおっかなー」
↓
投資家「マジかよ、ドル売ってくる」→さらに円高加速
↓
日本の大臣「注意して見守ります」←今ここ
(とはいえ、個人的には世界経済が回復してもらう以外に、根本的に有効な手が思い浮かばない・・・
それに円高にもメリットはあり、悪い事ばかりではない)
そうか、まずアメリカ型の政治制度がどういうものかについてもっと深く掘り下げる必要があるのか。そこが理解できないと憲法の目指した日本的国会の方向性の理解が難しい
2011-08-10 22:24:21わたしもアメリカの政治制度についてはそこまでものすごく深く語れるわけじゃないんだが。ある程度解説。まず、公認権を握ってるのは誰かについて。これは有権者。大統領選挙を思い出してほしいのだけれども、まず予備選があって党の候補者を決定するでしょ?あれと同じことが普通の選挙でも行われる。
2011-08-10 22:32:20つまり党本部のようなものがあって、そこが公認権を握っているわけではない。アメリカの議員の自律性が高いのは公認が予備選で決まるからというのが一つの理由。
2011-08-10 22:33:18次に、党の役員というのはあれは本部の役員とかそういうわけじゃないんだなー。おそらく院内総務という役職を目にしたことがあると思うけども、あれは党の役職でもあり議会の役職でもある。上下両院それぞれに多数党少数党それぞれの院内総務がいる
2011-08-10 22:35:08院内総務の役割は議事日程を調整すること、党の大まかな政策の方向性を定めること。大まかなと言ったのは、別に自党の院内総務の方針に反したところで各議員には懲罰も何もないから。そのような権限は院内総務には与えられていない
2011-08-10 22:37:05ちなみに上院は議長を副大統領が兼務するので、院内総務がそれぞれの党の代表となるが、下院は多数党から議長を出し、しかも議長は党派性を失わない(日本のように会派を離脱したりはしない)ので、下院多数党においては議長が代表者で、院内総務はナンバーツーとなる
2011-08-10 22:38:47注意してほしいのは、下院議長であっても自党の議員に強制して議事に出席させたり採決で賛成票を投じさせたりする権限は持っていないということ。それだけ、各議員の自律性が強いということなわけね。
2011-08-10 22:40:38さらにもう一つ言うと、同じ党内でも院内総務同士(または下院議長と上院院内総務)の意見が異なることもありうる。それをどのように折衝するかは、それすらも議員に任されている
2011-08-10 22:41:54アメリカの政治制度に興味を抱く人なら当然知っていると思うが、大統領には議会に法案を提出する権限はない。大統領のスタッフである閣僚にも各行政省庁にも無い。議会に法案を提出するのは連邦議会の議員にしか許されていない。
2011-08-10 22:43:28なので大統領は自党の議員に依頼して代わりに政府が提出したい法案を提出する。日本の国会や他の議院内閣制の国であれば、政府提出法案というのは優先して審議される規則や慣例を有する。ところがアメリカの議会の場合そのようなものは存在しない。
2011-08-10 22:45:16つまり、実質的には政府提出の法案であったとしても、ほかの議員が提出した法案と同様に扱われ容赦なく修正を受ける。そして大統領にはそれをとどめる権限も促す権限もない。できるのは「勧告」だけだ。
2011-08-10 22:46:25アメリカの議会審議は委員会形式となっており、各委員会に法案が付託され逐条審議が行われる。委員会の審議の結果は詳細な報告書にまとめられ本会議に送られる。本会議においても審議が行われ、この時点でも容赦なく修正される。
2011-08-10 22:48:57