『リスクを避けてはいけないのか、あるいは“リスク受忍義務”の問題』
岩波『科学』次号(8/25)の予告で目にとまったタイトル=北澤宏一「エネルギーの神話時代を超えて:卒原子力時代を迎える条件」 (独)科学技術振興機構(JST)理事長である北澤さんが大胆発言かもで胸熱!http://tinyurl.com/42sj7ht
2011-08-11 17:43:20でした。僕も特集の第5回(9月号)で書かせていただきました。RT @ecochem: 特集『科学は誰のためのものか』。70周年特集は『あなたが考える科学とは』だった。 RT @ecochem: #原発。#エネルギー。STS。 #npuh RT @hirakawah: 岩波『科学』
2011-08-11 18:40:52そういえば岩波『科学』創刊800号(99/3)の特集は「いま,科学の何が問われているのか」。巻頭言は故・高木仁三郎さんの「市民の不安を共有する」(http://tinyurl.com/3wu75ma )今だからこそ改めて読まれるべき。
2011-08-11 18:55:35高木仁三郎さん「市民の不安を共有する」(岩波『科学』800号巻頭言)より以下連ツイで引用。//街に出てみよう.“子どもたちの未来はどうなるの.科学者たちはどう考えているのだろう”という,大いなる不安と多分に科学への不信を含んだ声に出会うだろう.//つづく
2011-08-11 19:00:45(続)//このとき,“それは行政や倫理の問題で,科学や科学者に責任はない”と,問題を避けようとしても,“科学者たちは社会の期待に応えていない”という声を打ち消すのはむずかしい.“科学の転換”が今日多く叫ばれるが,私は科学者個々人のあり方の転換が問われていると思う.//つづく
2011-08-11 19:01:07(続)//難題をもち出したようだが,実は転換はすでに確実に進行している.巨大な予算を使って研究をおこなう大学や国立研究所ばかりが科学の主要な担い手と思われていた時代から,これまでマージナルとされ,科学者や専門家として扱われてこなかったような研究者や活動家,・・・//つづく
2011-08-11 19:02:06(続)//・・・さらには非専門の市民が,この転換に大きな役割を果たしている.(中略)私はなにも,NGO賛美をするつもりはない.しかし,科学者が科学者たりうるのは,本来社会がその時代時代で科学という営みに託した期待に応えようとする努力によってであろう.//つづく
2011-08-11 19:03:38(続)//高度に制度化された研究システムの下ではみえにくくなっているが,社会と科学者の間には本来このような暗黙の契約関係が成り立っているとみるべきだ.//つづく
2011-08-11 19:04:04(続)//としたら,科学者たちは,まず,市民の不安を共有するところから始めるべきだ.そうでなくては,たとえいかに理科教育に工夫を施してみても,若者たちの“理科離れ”はいっそう進み,社会(市民)の支持を失った科学は活力を失うであろう.//つづく
2011-08-11 19:05:04(続)//厳しいことを書いたようだが,私はいまが科学の大きな転換のチャンスであり,市民の不信や不安は,期待の裏返しだから,大きな支持の力に転じうるものだ,と考える.科学のあり方の新しい可能性を切り開く作業への挑戦を,とくに若い科学者やこれから科学を志す人たちに期待したい.//終
2011-08-11 19:07:04(続)以上、高木仁三郎さん「市民の不安を共有する」(岩波『科学』800号99/3巻頭言http://tinyurl.com/3wu75ma )からの引用。12年前の文章。
2011-08-11 19:10:53因みに『科学』創刊800号の特集(http://tinyurl.com/ychbmlo )には当時院生だった自分も「リスク社会における科学と政治の条件―“対抗的科学”の構築に向けて」を書かせて頂いてた。実はこれが高木さんと直接出会うきっかけでもあったりする。
2011-08-11 19:15:10