- boukenkyuu
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後々このような略奪が否定されていくのは、そのような政略の変化や旗代様が挙げているような条件があるのでしょう。 もっとも、理想的には求められていない単純な兵士の暴行や強盗、食糧が不足した時の略奪は、現代でも発生していて決してゼロには出来ないのですけど。
2023-08-14 16:18:30この辺りは旗代様のnoteにある通りですね。 これを無料で読めるのは素晴らしいことで、皆様も読みましょう! note.com/hatashirorz/n/…
2023-08-14 16:18:31戦国時代だと攻め手側が略奪禁止の禁制札を相手方の周辺集落に買わせることがあるが、略奪の手間を省きその後の支配を円滑に進められるメリットの他に、金を払って庇護を求めさせることで相手の支配権の否定の意味合いもあるのかなと思ったり。 library-archives.pref.fukui.lg.jp/bunsho/file/61…
2023-08-14 20:35:00濫妨狼藉(乱暴狼藉の歴史的な書き方、戦国時代の史料ではこう書かれる)、苅田、焼働き、分捕り…。 こういった行為が敵地で兵士らに許されていたのは補給のはかに彼らの給金代わり、または追加金みたいな側面でもありますよね。おっしゃる通り「支配」や戦略的攻撃でもあるのですけど twitter.com/boots_fleck1/s…
2023-08-14 20:41:25略奪が非効率なものでありながら、たとえば中世において常道として続けられたのは、補給の都合ということもそうであるが、諸侯における領域支配圏(城主支配圏と直轄地)・城主における城主支配圏(村落と城とその周域地)などの領主権力の弱体化・否定という政略的な部分も twitter.com/hatashirorz/st…
2023-08-14 16:18:29ちなみに敵地だとしてもこのような行為をやりすぎると、村々や都市から逃げた庶民が戦争終了後にも戻って来なくてせっかく占領した地域の戦後処理・戦後復興に困ることになります。なので基本的に領域支配に組み込まれた旧敵地とか組み込む予定の地域で濫妨狼藉や分捕り禁止の命令がでたりしますが…
2023-08-14 20:49:42現場の下級兵がお行儀良く従うか、というとそんなわけもないわけですよ、現代でもそうなように。 そして濫妨狼藉の禁止令がでてたり、その禁令を発行してもらった村(村が侵略軍側の戦国大名にお金払って発行してもらう。お金で恭順の意を示して支配下に入る行為)で軍勢が行為に及んだら?
2023-08-14 20:56:30この場合どうなるかというと、蛮行に及んだ不届き者を実力を持って排除しなきゃならないのは現場の村々自身だったりします。 濫妨狼藉の禁令があるから「村の武力」が必要ないわけではないという、単に自力で追い払っても良いよ、みたいな形にすぎないのですね。殺伐!
2023-08-14 21:00:55「アナバシス」のギリシャ人傭兵たちも道中略奪をしまくってましたが、結束力の高い集団で、目的が明確(敵地を突破して帰国)、略奪の他に補給先がなく、もう二度と来ない外国の土地(敵の領地)だけ進むので後先考えなくていい、略奪の理想気体みたいな状態でした。
2023-08-14 23:03:06「略奪中は足が鈍るから敵に追いつかれる」「村人が貢納してくれ手間が省ける」「村人が道案内してくれる(早く立ち去ってほしいから)」「敵が先行して毒を仕込む」など理論上考えられる略奪劇を大体やってました。外国人傭兵で脱走や降伏は出来ない。長々と戦い続けるから色んな手が登場する。
2023-08-14 23:14:57「アナバシス」は玉座争奪戦のために雇われたギリシャ人傭兵の話です。雇い主の王族が最初に〇されてしまう。傭兵たちは敵が信用できず降伏できない。周囲全部敵の国だから脱走もできない。軍勢を離れたら死ぬ、という極限状態で武力を頼みに撤退行を始める。早く家に帰りたいよ。海はまだ見えないか。
2023-08-14 23:22:55分進合撃させましょう 1万の軍隊を4手に分けて、4つのルートを進ませれば、人口密度が少ない地域でも、現地調達に依存して進みやすいのです! 止まってはいけません! その地域を食い尽くす前に前進を続けるのです!! twitter.com/hyougetsudou/s…
2023-09-28 16:35:161万の軍勢は毎日2~3万食の飯を食い、飲める程度に衛生的な水を毎日4万リットルほど要求し、何もないときでも何十人もの傷病人を抱えることになる訳ですが、その面倒を見るのは大変だし、面倒を見ないのなら略奪や逃亡が相次ぐので、小説に登場させるときはちょっと躊躇しちゃう。
2023-09-28 12:55:10どこかの銀河の歴史みたいに、現地調達できないように食料だけ引き上げて住民は放置しよう。 twitter.com/Ton_beri/statu…
2023-09-28 19:03:04@Hatashirorz 製粉所と言えば、Yuval Noah Harariの"Special Operations in the Age of Chivalry"で、1536年に神聖ローマ帝国軍が南仏に侵攻した際のエピソードが紹介されていますね。仏軍の、今風に言うと特殊部隊が、Auriolの製粉所を襲撃・破壊することで帝国軍の補給を断ち退却させた、という。
2023-10-06 15:12:53@SNagunagu あれは近世版スパイ大作戦的な本で面白かったですね。モンリュックが自然に鬼畜貴族しぐさしていて笑いました。 pic.twitter.com/pK4cZRHcui
2023-10-06 22:50:57@Hatashirorz ローマは分隊ごとに携帯式の石臼を持ち運んでたそうですがかさばってしょうがなさそう
2023-10-06 01:17:00@watashihadare17 中近世でも携帯式の臼を持ち運んでいたので、まぁ昔から変わらないのですよね、その辺のところは。効率は悪いですけど、どうしようもない笑。
2023-10-06 22:51:54こう言う話が楽しめる人とは仲良くなれると思う。笑 pic.twitter.com/3bxp9VH3fK
2023-10-05 22:01:57昨夜に某所にてお話しした内容のメモと、プラスアルファ logisticsに「兵站」の訳語を当てるのは誤訳に近いと考えている。但し、ここまで人口に膾炙すると修正は不可能だろう。
2023-10-15 16:07:59站とは「佇む/駅」の意味を持つ言葉であり、兵站はもともとはドイツ語etappeやフランス語étapeに当てられた訳語でもある。 étapeの意味は以下を参照すれば分かるが、軍駅と呼んでも支障がない概念であるのが分かる。 fr.wiktionary.org/wiki/%C3%A9tape 片岡徹也先生の『軍事の事典』238頁などを参照。
2023-10-15 16:08:46このétapeは、近世フランスで発達した。簡単に言えば「規定された経路に沿って行軍する兵士のために設定された、食事を取り、宿となる場所(町村)と、それを整える制度を包含したもの」である。つまり舎営を用いた恒常的な軍用街道の一形態である。
2023-10-15 16:09:52一方でlogisticsはもっと幅の広い活動を意味する。現代では後方と翻訳される場合も多いがこれも分かりにくい。logisticsはlogisticsで良いのかもしれないので難しい問題である。
2023-10-15 16:11:14近世ヨーロッパの場合、私はlogisticsの活動を「資源(resource)の調達(procurement)、動員(marshaling)、展開(deployment)」と定義したいと思っている。 各々については次のように見なせる。
2023-10-15 16:16:43「調達は、どのような資源が必要かを決定し、調達する場所を特定し、それを発注し、支払いを行うことを含む」活動。
2023-10-15 16:18:29「動員とは原材料を処理して戦争用のものにすること。たとえば新兵を訓練すること、硝石、木炭、硫黄を火薬にすること、穀物をパンやビスケットに変えること、労働力、土、木材、レンガ、石を要塞や港湾施設に変えること等の」活動。
2023-10-15 16:19:33