サトウサンペイという作家のマンガ史的位置付けについて

後藤寿庵 @juangotoh

ナンセンスやシュールというもの、いまいち理解されない部分があるんですけど、風刺や皮肉というのは、なんというか、正義の主張という部分があるんです。世の中多数が正しいと思ってるけどそうじゃないんじゃないかという問いかけなんですね

後藤寿庵 @juangotoh

それはそれで尊いのだけど、「そいうじゃないんだ、意味や正義なんかなくてもいいんだ、面白いことを描きたいんだ」ってのもあるんです。理解に苦しむギャグがあったときに、「これはアレに対する風刺だ、皮肉だ」と正当化すること自体が違う。そうじゃない、ただ純粋に面白いものを考えてるんです

後藤寿庵 @juangotoh

@smallboxman 昔、朝日新聞が、戦時中のメガネ出っ歯の日本人イメージを解消しようとサトウサンペイ先生になんの特徴もない日本人キャラをデザインさせて、世界の新聞に使ってもらおうとしたことがありますが、あれはなんだかいただけなかった

後藤寿庵 @juangotoh

サトウサンペイ先生の「フジ三太郎」という漫画、新聞漫画としていまいち知名度が低い気がする。あれ、サザエさんの後継なんだぜ。我が家は朝日新聞購読家庭だったのでフジ三太郎を小学生時代から読んでた。

Hiroshi Odagiri @smallboxman

そうなんだよな。サトウサンペイ作品は時事ネタもけっこうあるけど、ナイツの時事ネタ漫才みたいなもので、時事問題はネタ（フリ）でしかない。風刺マンガ的なツッコミじゃなくてボケだけで終わる。

Hiroshi Odagiri @smallboxman

セクハラネタもたしかにあからさまなセクハラなんだけど、まったくエロくなかった。だからいいといいたいわけではなく、性的な事柄はネタとして取り上げられているだけで、まるでフェティシズムやエロティシズムが感じられず、読んでもいやらしい気分にならない（なれない）。

Hiroshi Odagiri @smallboxman

手塚作品のほうがよほどもやもやした気分になる。