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cogito_erogetum
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話題の小説読んだが、件の「いっぱい虐めたね」のすぐ後に「(覚えてたのか)」などの描写があることで、直前の母親の台詞が何を指しているかは物語上(いちおう)特定される。「いつ起きたことなのかの明示がない」と言うのは乱暴だと思うし、テキスト論とかなんだとか関係ない話のように思う。
2021-08-27 14:45:37![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ライター(書評・レビュー・インタビュー):暮らし、エンタメ、金、自己啓発、旅に興味があります。お仕事の依頼はサイトのフォームからお願いします。 オススメ本→ #今日の推し本 質問箱→peing.net/ja/ao8l22
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「少女を埋める」の話、桜庭さんの言うあらすじと解釈は分けて書けという話も、鴻巣さんの言うあらすじと読み(解釈)は分けきれないという話どちらにも同意する。難しいなと思うのは本当にそのような話だと読めたときに(つまりシンプルに誤読したときに)前者の指摘の対応は難しくなるのではないか…
2021-08-27 15:25:41![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
どんなに読みの巧者でも読み間違えの可能性はあって、解説とかだと内容に関する校閲が入るんだけど、書評とか紹介やインタビューだと固有名詞レベルのチェックしかできないことが多い。そこはだから実力と評判のある人に任せるというところをとっていて、編集や校閲のところで仕組み上止められない
2021-08-27 15:30:08![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
今回の小説は当てはまらないと思うが、作品の中には読者の読み(予想)や偏見を折り込み済みにして話が作り上げられているものがあって、たとえば「ゲットアウト」とかは黒人男性が白人女性の実家に行って差別的な視線にさらされるのだが…と書いてしまうともうあらすじ間違えてることになるのよな〜
2021-08-27 15:36:16![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
歌人。国際啄木学会会員。ブログ「やさしい鮫日記」。同人誌「パンの耳」。角川短歌に「啄木ごっこ」、NHK短歌に「こころ以上ことば未満」を連載中。フレンテ歌会(神戸)、別邸歌会(関西各地)を開催。歌集・歌書は BOOTH(→https://t.co/UmvkO9FF9E)でも販売してます。東京都町田市玉川学園出身、京都市在住。
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朝日新聞掲載の鴻巣友季子さんの文芸時評について、作者の桜庭一樹さんが訂正を求めて抗議している。短歌の私性や読み・批評を考える上で、他人事ではない話だと思う。どちらの言い分にももっともな点があるので、両者とも引かないのではないかな。
2021-08-27 15:36:28![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
にゃーにゃー言うにゃ。「フキダシ論」「うたのしくみ 増補完全版」「いだてん噺」「ELAN入門」「二つの『この世界の片隅で』」「ミッキーはなぜ口笛を吹くのか」「介護するからだ」「今日の『あまちゃん』から」「浅草十二階」「絵はがきの時代」その他。かえる目で作詞・作曲・ボーカル。アイコンはマメイケダ画伯描く。
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桜庭一樹「少女を埋める」を読む。妻がいじめた、というのがいつのことかを特定する鍵は「内心、(覚えてたのか……)と思った」で、それに照応する部分に遡れば、語り手が何を指しているのか読みとるのは容易で、それが通常の読みだろう。その上で、語り手の知りえない修羅を読者が想像する余地はある
2021-08-27 17:15:47![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
85年 早稲田文学新人賞入選。90年のデビュー作『ストリート・チルドレン』で野間文芸新人賞候補、92年『サウダージ』が三島由紀夫賞候補。96年 ぴあを退社し背水の陣で書いた『夜の果てまで』が30万部のロングセラーになり、それまで絶版状態だった8冊が文庫化されて一息つく。著書は第1回Twitter文学賞の『二人静』他多数
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桜庭一樹「少女を埋める」拝読 慎重に2度読んだが、鴻巣友季子氏の要約(画像)は完全な誤読だ。テキストは読者に委ねられるとはいえ、これは私小説であり「鳥取在住の桜庭氏の母は介護中に夫を虐待した」と朝日の読者が受け取りかねない。朝日新聞は桜庭氏に紙面で反論機会を与えるべきだろう(続く twitter.com/sakurabakazuki…
2021-08-27 19:25:08![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
問題としているのは「評者が読み解いた解釈を、テキストにそう書かれていたかのようにあらすじ説明として断言して書いた」ことであり、それ以外の部分(読者それぞれの自由であるはずの作品への解釈など)に論点がずれないようにと危惧しています。 pic.twitter.com/4gTN1CYJgY
2021-08-26 13:37:34![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
作中に「ユニークな人である母が、変わったことを言ってみんな(親戚)をびっくりさせないかと内心はらはらし」(文学界48P)とあるが、実際「部屋中に筆記体で書かれた大小様々な付箋が耳なし芳一みたいにびっしり貼ってあった」といった非常に不安定な母親の内心を示す挿話が散りばめられている(続
2021-08-27 19:27:25![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
だからこそ「弱弱介護の密室での出来事」という紹介は、桜庭氏の親族や近隣の誤解を招く危険性が高い。 本作のモチーフは、家父長制社会に縛られた母と、母の束縛から逃れようと足掻く娘の相克と共生であり、母と娘が共有する「埋められた少女」を巡る物語だと僕は読んだ。無論1つの読みにすぎないが。
2021-08-27 19:28:12![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
映画監督・脚本やってます。『ラブキルキル』(2004)『君へ。』(2011)etc. 2013年作品『Sweet Sickness~スウィート・シックネス~』感想のまとめです。→togetter.com/li/498288
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小説自分も読みましたが、「誤読」というより自らの論旨のための確信犯的な「曲解」でしょう。それをあたかも作者の意図のように書いてるんだからそりゃ怒るよ。作品に対して他者として向き合おうとせず、自らのコントロール下におこうとする「批評」など家父長制の構造をトレースしているにすぎない。 twitter.com/product1954/st…
2021-08-27 21:58:30![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
小説であれ映画であれ、あらすじを書くのは本当に難しい。あらすじを書かせればその書き手の力量はかなりの程度までわかってしまう。
2021-08-27 19:34:52![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
物語を要約するそばから肝心な細部がポロポロとこぼれ落ちてゆく。学部時代に教わった英文学者の武藤浩史先生は、真理には「要約的真理」と「フロイト的真理」があると書いていらっしゃる。作品内容を的確に要約するスキルはもちろん重要だが、そこで言い漏らされている細部にも意識的でありたい。
2021-08-27 20:16:27![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「フロイト的真理」に着目した要約というのもありえる。レビューサイトに載っているようなあらすじとは似ても似つかないものになるが、このケースではあらすじ紹介と批評がかなり接近する。批評として成立させるために戦略的に無茶な読みをすることある(ハズしすぎればもちろん批判される)。
2021-08-27 20:22:22![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
たとえば『君の名は。』を「恋する彗星の物語」と言ってみたり『リズと青い鳥』の「フグ」に着目してみたりね。普通に物語を要約するタイプのあらすじには入らないような細部を重視して、その細部をめぐる議論にストーリーの説明を従わせる。それによって生じる歪みをおもしろがってもらえるかどうか。
2021-08-27 20:34:18![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
あるいは、その作品を単独で見た場合にはそんな解釈にはならないけれど、ある文脈に置いた場合にはじめて見えるようになることがある。今回のケースは、この文脈の設定と具体的な作品解釈の齟齬が問題になっているように感じた。
2021-08-27 20:37:34![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「作品の評価/解釈/批評はその作品の内部で完結させろ」というのもひとつの考え方ではあるけれど、そのやり方だけが唯一の正解というわけではない(「唯一の正解」とか言い始めると途端に貧しい話になる)。そうではないアプローチも当然ある。
2021-08-27 20:40:50![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
ライター、編集者。破滅派同人。六枚道場。文学、音楽、映画。破滅派→https://t.co/ZVxTouyzh6短編集『月に鳴く』発売中→https://t.co/86KVnPTfkCご連絡はDMまたはkengo.mts@gmail.comまで
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件の小説読みました。これは桜庭さんの主張に自分は納得しました。母の父に対する虐待があったかのような台詞は確かに書かれていましたが、それをあらすじに入れるのは、かなり深読みしている気がします。それより男性中心的な村社会の問題と、母の娘に対する暴力の方が問題になっていると感じました。 pic.twitter.com/JSzmgPVFsY
2021-08-27 20:46:41![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
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さらに、この作品はそういった記憶が加害者と被害者の間でも乖離してしまう、ということを書いていて、その辺りも大きかったのかと推察します。やはり皆さんご指摘のように、あらすじと批評に対する考え方の齟齬が今回の騒動に至ったように思います。
2021-08-27 20:46:41