食糧難を経た父の「食べ物があればペットを可愛がれるが、なくなればエサに見える」の話から見える「飢えるとはなにか」
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昔父が食糧難の頃の話をしてくれて。 「食べ物がいっぱいある時は、仲良くもできるし、ペットで可愛がれる。 食べ物がなくなれば、エサに見えてくる。 飢えるというのは、そういうことだ。 衣食足りて礼節を知るというのはな、エサに見えなくなるの意味だな。」 酔っていて、つまみがあってな。
2021-09-15 14:54:34私は「隣の家のペットが食べ物に見える」の感覚に戦慄したし、そう語る父に驚いたし、でも生き延びたんだなの敬意も持った。父の人生哲学の根幹にあるものは、あの「食糧難時代」なのだろうなと。 「分け合える」ことの意味は、父にとってはとてもとても重要なことになったろうなと。
2021-09-15 14:58:17私が若い頃「モノの豊かさだけで人は幸せになれるのか?」の問いはキラキラだった。 父の世代の「食べ物に困らないのキラキラ」のアンチテーゼのように。 衣食足りて礼節を知る、さあ、礼節だぞ?的に。 でも人が飢えるのは食べ物だけじゃなかったんだね。
2021-09-15 15:01:30人はなんにでも「飢える」ね。 愛と呼ばれるモノにも 承認欲求と呼ばれるモノにも 地位にも 金にも それから「安心安全」にも、飢えるんだね。
2021-09-15 15:03:03「過去の経緯があり、現在、こうなっている」の人の話をウルトラマニアの平成生まれ息子にしようとするなら「ジャミラみたいなんだよ」と言えば通じる。 水に飢え、あれほど欲しかった水は「痛みにしか感じられない」状態になる、ジャミラ。 心無い言動だとぱっと見には見えても、ジャミラかもと。
2021-09-15 15:09:20「なんで、あんなバカな話に騙されるんだろう?」 「そんな荒唐無稽な話を信じ込んで、人を攻撃してるなんて」 ぱっと見にそう見えても。 何かに飢えて、飢えて、飢えて。 その結果なのかもしれないなと想像する時に。 正しさを浴びせる無邪気な残酷さも、私には戦慄がある。
2021-09-15 15:13:52一度飢えたことがあるなら。 あの苦痛は二度とごめんだ。 その「不安」に呑まれ、「不安の殲滅」を他者に投影したら、簡単に怪物化する。 怪物と戦うものは怪物化するのか、その逆なのか。 我の不安を我のものとすることの難しさよ。
2021-09-15 15:17:55父は「あんまりにも空腹状態の時には、いきなり普通のものを食べても食べさせてもいけない。赤ん坊のようにお粥からやらないと死ぬ時もあるんだぞ。」 と語っていた。そのリアルさは「体験者」のもので「知識として知ってる」とは違う、こうなんというか、重みのような、迫力があった。
2021-09-15 15:30:26「食べたがるから与えるのだけが親切ではない。食べたいから食べるは間違う時がある。」 それは他の飢えでも似てる時があるのでは? と私が考えるに至るに十分な「迫力」と「重み」のある父の「飢える」の話。 「刻まれている」感覚があるな。
2021-09-15 15:33:32父は言語チョイスのセンスが致命的な人で「なんで、よりによって、その言い方する??それじゃ心配してるんだよって気持ちは通じないで、お前がダメだしかこないよ!」で、私はまぁ辛い時期も多かったんだけど。 「自分の不安を、自分のものとして捕まえられないで、他人に投影すると他責言語になる」
2021-09-15 15:39:40「いい話する時」はとてもいい人なのに。 「自分の気持ちのこと」となると、ジャミラのように破壊と暴れ回るしかできないみたいに「言葉が通じなくなる」ので、私はとても悲しい思いをしたものだ。 何十年も研究してきたぞ?の気持ちはある。 ジャミラ、人間に戻す方法はあるのかしら?
2021-09-15 15:42:29父の言う通り「赤ん坊のように、お粥から」しかなくて。 でもお粥出すと「バカにしてんのか!」なるからな。 (^◇^) 自分の不安「さみしいな」を言えてから、劇的に改善したよ後期高齢者になってからな(^◇^) 変化に敬意を持ててうれしいと思ってる。
2021-09-15 15:46:40「おまえは、台風を知らないから何もやってないんだろ?」 の言い方から。 「俺は台風が怖いからな。備えあれば憂いなしでやってきている。そっちは家の作りも違うだろ?」 の言い方に。 明確な変化に驚いて、しょっちゅう感動しては泣いているここ数年である(^◇^)
2021-09-15 15:49:47父のように変化ができる人間でいられたらいいなぁと思っている。 母は真逆だ。周囲がどうであろうと「自分がこう思うから、これを選ぶ。」は全然変わらないまま、いつだって柔軟に人の言葉を受け取る。 私は父に似て「偏屈」なので。 母の「天然爆裂」に憧れて養殖目指しているよ。
2021-09-15 15:58:45私は自分の飢えに鈍感なところがある。 何か口にしてから「お腹空いてたよ!」 ふとした会話から「こういう話がしたかったんだよ!」 後から、自分の欲求に気がつく時もとても多い。 自分だけじゃ自分のことはわからない。 父と電話で「不安だな」を「分かち合うこと」ができてるな?を感じる。
2021-09-15 16:15:54現実も現状も何も変わらないのに。 少しだけ、心が軽くなるような、あれは一体何なんだろう? あの感覚を「学び損ねた」ら、それは「飢える」よな、エサに見えていくよな、と思ったりもする。 「安心安全に飢えているとの自覚」は、大きいステップになるんだろうなと思う。
2021-09-15 16:28:02共感
○人それぞれの「飢え」経験によって価値観が形成される ○他人の「飢え」を満たすには、自分の持っている100%をいきなりぶつけるのではダメ。相手の経験や価値観に寄り添って段階的に関わる ○自分の「飢え」に気づくと心が軽くなる 一連のスレッドで多くの学びがありました。ありがとうございます。 twitter.com/nankuru28/stat…
2021-09-16 20:37:38わかる。犬猫にはそういう気持ちにはならなかったけど、スズメとかカビカビのパンとか、最悪残飯すら美味そうに見えるんだよなー twitter.com/nankuru28/stat…
2021-09-16 20:38:13昔、手術前に絶食した時、辛かった。栄養は点滴で取れたけれど、喉はカラカラなのに、飲み物もゴクゴク飲めない。隣でハンバーガーを頬張る夫が恨めしかった。 絶食後は今なら山ほど食える!と思うのに、流動食。分かるよ、急に食べたら危険だって。でも足りない!!😭 twitter.com/nankuru28/stat…
2021-09-15 21:41:58これ、云わんとしている感覚は何となく伝わる気がする。食糧のみならず、いろんな社会的な身分や属性とか…。 twitter.com/nankuru28/stat…
2021-09-16 06:52:40頷ける部分はある 所謂サイコパスもこういう解釈が 出来るかも知れない 自分と対等の「愛され尊重されるべき人間」に どうしても見えない 「利用すべき餌」にしか見えない その感覚が飢えから来るものだとするなら 彼等は何に飢えているのだろうか やはり愛だろうか その愛を感じ取れないのに twitter.com/nankuru28/stat…
2021-09-16 22:38:39……ペットシステムがあるオンラインゲームでは、ウケ狙いで「非常食」って名前付けるプレイヤーは一定数いたけど、割とマジな話だったんだな……。 twitter.com/nankuru28/stat…
2021-09-16 19:32:13