自分で読んだ本100冊思い出せるかな？

平家八草「楽園Escaper」C103 二日目東ヒ-49a @kawaikunai_mono

梅田秀『世界人名ものがたり』 同じ語源でも国や言語が違うとぜんぜん違う読み方になるんだなー、という事を学んだ本。数少ない新書で覚えてる本。色々な起源を紹介してます。ただ今思うと、ステパノ→エティエンヌとかヤコブ→ジェームス→ハメスみたいな魔改造ネタ拾えてなかったりも

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吉川英治『三國志』 単純に素晴らしく面白くて一気に三國志沼に沈みました。大衆文学の泰斗はやっぱ次元が違う。文章そのものに美しさがあるんだって分かったのもこの作品。実は吉川先生が文章の目標の一人だったりします。

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沢木耕太郎『深夜特急』 そういえば旅行記を読んだのはこれが初めてだったかも。世界各国の色々な所に行ってみたいと願うようになったのは間違いなくこの本のせい。旅先で会った人の為に日本に手紙を送るエピソードが好きです

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ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』 今風に言うと不条理系の走り。え、何でって展開が矢継ぎ早に続いて何とも不思議な気分になりました。…これ英語で読まないと韻とかで遊んでるのがよくわからないんだとか。

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J・R・R・トールキン『指輪物語』 幸運にも映画化の前に『ホビットの冒険』と一緒に読めました。とてもとても面白くて大作と呼ばれるだけあるよねと心底思ったものです。レンバス食べてみたい。 「つらぬき丸」のネーミング＆翻訳は正義

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アリストテレス『ニコマコス倫理学』 …夏休みに通しで読んでみたんですが、正直内容は殆ど吸収できなかったです。ただ「中庸」という発想にはこの後何度も世話になってます

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中村元『ブッダ入門』 おそらく日本史でも最強に近い碩学がここまで噛み砕いた物を書けるんだ、という事にすごく感動しました。 大学を卒業した人、あるいは何らかの宗教教育を受けた人で仏教に興味があったらこの方の著作読めば間違いないです。

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どんなに難しい事であってもなるべく平易に書くべきだと心に決めたのはこの方の影響です だって私が中村先生の学識に追いつける筈無いんだから。薄っすい内容を引き伸ばしてどうするよって話で

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親鸞『歎異抄』 何で宗教ってのはいつまで経っても不毛な争いを繰り返すんだろうと高校の頃から思ってた中で「逆謗闡提を恵まんと欲す（我々の教えをそしるものこそ恵みあれ）」という言葉を見て心底衝撃を受けました。これで卒論書いたくらいには。

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井筒俊彦『イスラーム文化−その根柢にあるもの』 スーパー大天才が全くその分野を知らない初心者向けに入門書を著してしかも大成功しているという奇跡みたいな一品。 おそらく彼が知っている知識の5%以下まで必要な事を絞り込んでて、本当にどんな人でも読めます

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マンフリート・リーデル『市民社会の概念史』 ゲゼルシャフトとゲマインシャフトの概念を学んだ本。神、国家、民族だけでなく市民社会も倫理や個人の基盤になる事がヘーゲルで示されたと書かれてて心底びっくりしました。え、じゃあそれ以前の西洋思想って非キリスト教文化圏には使えないってコト…？

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星野治彦『男たちの帝国―ヴィルヘルム2世からナチスへ』 ゼミで教科書になった本。表向きにはドイツ特にナチスでは同性愛は弾圧対象だったんですが、そうは言っても過酷な戦場で男しかいない訳で神聖隊みたいな絆が生まれたりもするよねという世界の複雑さを垣間見ました。 一個忘れてた

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他にも読んで影響を受けた本も多分あるんですが 残念ながら思い出せなかった… さっきも書きましたねこれ 物語以外を読みだしたのは大学入ってからかも 聞いた事あるの見つけたらとりあえず読んでみるかを初めた頃

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それと市の図書館で各国の神話とか読んだりもしたのですが 残念ながら本の名前を思い出せないのです とても面白かったんですけどね ク・ホリンとかロスタムとか覚えたのがこの頃

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その5　大学と院の後 見事に就職失敗したんですが 一方で色々なものを好き勝手読めるようになり この辺りから何かと無軌道になっていきます

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高橋保行『ギリシャ正教』 完全ではないんですがそれでも日本語で読める文献としてはかなり正教会を整理してくれてます。 ただ日本正教会の現場からはかなり差があって、その辺は私自身が全く文献のないところから考えてまとめるしか無かったです

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ニコライ・カサートキン『ニコライの日記』 聖人…なんですが意外な程に俗っぽくて何度も金の話が出てきたりするし、金をくれるかくれないかで書かれ方が露骨に変わったりします。割と頑迷でもあったりします。でもそれ故にカリスマが凄まじかったんだろうなぁという事も伝わったり

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ジョン・メイエンドルフ『ビザンティン神学―歴史的傾向と教理的主題』 正教会が成立当初からローマ帝国の権威と不可分なのを頁積んでごまかそうとしてるだけの本です。しかも決定的な証拠に触れない訳にもいかないから最後にちょろっと言及する始末。これが世界の正教会で有数の神学書扱い…

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ジョージ・クロンク『聖書のメッセージ 正教徒のとらえ方』 七十人訳と元々の旧約聖書にはかなり内容がズレてるんですが、正教会(とキリスト教)は七十人訳を参照しているので正教会では七十人訳が神の意志という事になっている。えっそんな事ぶっちゃけていいの七十人訳は聖なる誤訳ってコト？！

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遠藤周作『沈黙』 実はキリスト教って自分が受難を受ける事には慣れてるんですが、自分のせいで友人とか家族とかが苦しむ事には全然対応してないよね、という強烈なセキュリティホールを真正面からぶち抜いた作品。ある意味自己中心的な宗教なのは遠藤周作も悩んだのだろうか

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チェ・ゲバラ『ゲバラ　世界を語る』 …これだけ読んでもまず間違いなく現実の政治は出来なかっただろうなぁと察してしまう内容。何処までも思想先行で彼は暴力革命しか出来なかったのでしょう。あと経済に関する認識はびっくりするほど古いです。でも演説として聞いたらまるで印象変わるでしょうね

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レフ・トルストイ『復活』 単純な文章力がずば抜けててこれだけで絶対的な暴力になってます。翻訳されてなお圧倒的に強いのでロシア語で読んじゃったらどうなるんだろう。ただキリスト教に関しては浅薄というか当時のロシア正教会の知的水準が。唐突にdisが始まる辺り実に腹に据えかねてたんだろうね

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田中芳樹『銀河英雄伝説』 アニメから先に入ったような。名作として名高く読んでみたら本当に普通に面白くてもっと速く触らなかった事を後悔しました。昔の版だと一巻の挿絵にいるファーレンハイトとビュコックがモブ顔だったりします

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荒山徹『十兵衛両断』 知る人ぞ知る伝記の異端にして極北。朝鮮、柳生、忍術が絡むと何でもありになるトンデモ伝記なんですがこれが面白い。歪んだ愛情がとても面白い。 何だよ朝鮮柳生って。しかもそれで読ませると来た

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ユリウス・カエサル『ガリア戦記』 まず文章が本当に世界史レベルで上手くてびっくらこきました。その上で彼自身のガリア遠征に関して仔細を語ってくれているのでそれはもう面白い。古典と身構えずに読める本です。