売れるもの と 面白いもの

「どうしてこんな面白い本が売れないんだ!」という疑問がなぜ起こるのか、考えているんじゃないかなあ。
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@itimaigai

現在の音楽業界は憂き目である。何故ならば現在の音楽業界は大衆芸術という形を取らざるを得無いからだ。大衆芸術であるゆえに、流行現象及び他の大衆芸術との相互影響を生みやすい。今、けいおんが1位2位を独占したことによって今までのそれが浮き彫りになった気がしてならない。

2010-05-01 10:16:16
森川 @molikawa0

@itimaigai うーん、なんだってそうだと思いますよ。純文学より大衆小説。芸術に昇華されたクラッシック音楽より流行歌。

2010-05-01 10:18:10
@itimaigai

CDが売れないのは事実であるし、購買力が現在の音楽業界を大きく上回ったのは事実であるが、どうも音楽業界ざまぁという視点になれない。大衆芸術故の歪さがジャニーズやその他大手芸能事務所のアーティスト批判の原因であるなら、けいおん流行もまたその歪さが生んだ結果だからだ。

2010-05-01 10:19:21
@itimaigai

歪が歪を笑う。言葉は汚いがまさに目くそ鼻くそなんとやらではないか。異常性が異常性を上回って喜んでいては、何時まで経っても音楽の本来の形になど戻りやしない。同時に、購買力が無いということは、本来の音楽に戻る力が既にないというのと同じである。だからこそ、現在の音楽業界は憂き目である。

2010-05-01 10:22:04
森川 @molikawa0

そういや、売れるコツってのは手を抜く事だって誰かが言ってたなあ。本気を出すと、消費者側が付いていけないからって。適度に手を抜くことが売れるための秘訣だと。確かに誰にもまねできないような難解で複雑な曲よりも、聴きやすく覚えやすい曲の方が売れるしね。

2010-05-01 10:24:43
@itimaigai

日本の大衆芸術の一端であるそれはもう消えていくしかない。歪な構造を無くす、あるいは少なくとも適度に抑えることが出来なかったために、迎合してしまったために。こんな音楽業界の崩壊は誰が引き起こしたのか、誰が望んだのか、誰に責任があるのか。それは、少なくとも芸術家気取りの歌手ではない。

2010-05-01 10:26:03
@itimaigai

むしろ、芸術家気取りの歌手は現在の歪な構造に危機感を覚え、行動してきた。この芸術家気取りとは必ずしもけいおんに眉をひそめる人物を指すわけではない、本当の意味でのアーティストである。尤も、本当にそうした活動に従事した人を私は知らない。成功せず、名が知れなかったためだろう。

2010-05-01 10:32:13
@itimaigai

あるいは単に私が無知だったのかもしれない。だが、私が無知だと認めることは同時に、音楽業界を引っ張る事が出来なかったその人自身の能力の否定に繋がる。私はそうした活動をしようとした人自体を評価したいというのに、それでは意味がない。だからこそ、その名をどうか教えてくれるな。

2010-05-01 10:34:19
@itimaigai

兎も角、芸術家は芸術家として尽力してきた。音楽そのものの生産者に罪はないということだ。罪の無い農家が生んだありふれた野菜が、自国にとっての有用な資源、つまりは他国にとって、手に入れたいものとなることは珍しくない。その資源の国内での奪い合いが加熱する事が、歪さを生んだのではないか。

2010-05-01 10:38:11
@itimaigai

つまり、音楽を奪い取り、食い物とした他業界の存在が音楽業界をここまで追いつめたのだ。野菜にそれを拒む能力はない、ましてや明日の暮らしも厳しい農民が。音楽業界の衰退は、これから別の大衆芸能でこのありふれた悲劇が起こることを示唆している。その標的が何かは言う必要さえ無いだろう。

2010-05-01 10:42:46
@itimaigai

しかし、一人の農民に出来なかった事が二人の農民に出来無いとは限らない。二人の農民に出来なかったことが、そして三人の農民にできなかったことが。二度とこの悲劇を起こさないために武装蜂起する、それは大衆芸術の製作者に課せられた芸術保護活動のあるべき姿なのかもしれない。

2010-05-01 10:45:29
森川 @molikawa0

ま、プロモーターが何を考えているかは知りませんけど、利潤で回る世の中である限りは、その指向に従う形で製作をしないと創作者は成功しないでしょう。

2010-05-01 10:45:43
@itimaigai

まぁ要するに音楽業界ざまぁって笑ってるけど次は君たちだよっていうお話。

2010-05-01 10:48:27
森川 @molikawa0

下火のジャンルってなんだろうなあ。多すぎてわかんないや。ロックとかファンクがなくならなければいいかな。ファンクはScoobie Doぐらいしか聴かないけど。

2010-05-01 10:50:50
森川 @molikawa0

有能な人たちが評価されないのは単純にもったいない。人的資源の無駄遣いだ。その光を見つけて拾い上げ、消費者に応えてやるのがプロモーターの仕事だ。

2010-05-01 10:53:26
森川 @molikawa0

路上で歌う一流と、テレビを通じて全国へ配信される二流。全国へ配信できるほどの影響力を持つのはプロモーターぐらいのもの。大勢の人に見てもらうにはその手段、つまりプロモーターを味方につけなければならない。口コミだけでアマチュアから成功する例ももちろんありますけど。

2010-05-01 11:15:11
@itimaigai

ある漫画家が、話作りについてインタビューされこう答えていた。「キャラが勝手に動くんです」と。勿論、キャラクターが勝手に動くはずはない。動かせるのはその漫画家だけなのにも関わらず、何故動くというのか。これは、イメージさえ掴めばそのキャラの行動が自然とシュミレートされるということだ。

2010-05-01 11:17:42
森川 @molikawa0

平積みされてる本と一冊しか入荷してない本とかもこれに同じですね。出版社がそれだけ推している本。宣伝の差は当然売り上げにも差が出る。売り上げの差は流行にも影響を与える。人間は周りに流されやすいので、流行に走る。

2010-05-01 11:18:31
@f_chomesuke

@hikamiza モノとして消費されるためだけにあるように思えてきますね。本も音楽も。。実際そうかもしれない。

2010-05-01 11:21:22
森川 @molikawa0

@itimaigai そういうのは確かにありますねー。プロットを組まないで書く場合はそれに当てはまりますね。

2010-05-01 11:21:30
@itimaigai

@hikamiza 何を良いとするか、あるいは良いとは何かという議論は兎も角、「出来に比例した評価をすべきだ」という真っ当な意見が飛躍し、「良い本は売れなければならない」という風潮になっているような気がします。勿論売れることに越したことはありませんが、評価と売れる事は別です。

2010-05-01 11:32:05
@itimaigai

@hikamiza 何を良いとするか、あるいは良いとは何かという議論は兎も角、「出来に比例した評価をすべきだ」という真っ当な意見が飛躍し、「良い本は売れなければならない」という風潮になっているような気がします。勿論売れることに越したことはありませんが、評価と売れる事は別です。

2010-05-01 11:32:05
@itimaigai

@hikamiza 確かに売れていることは評価に対する一つの視点ではありますが、売れることが全て、つまり評価の全てではないのです。本を読んで「これは面白い」というのも本に対する評価の一つなのですから。それに対して売れることは出版、流通、宣伝、話題性、その他様々な要因が加わります。

2010-05-01 11:34:23
@itimaigai

@hikamiza 様々な要因が加わるとき、例えばある人が「面白い」と思ったものでも、その作者が特別好きだったり、あるいはその本のジャンルが特別好きだったりとすると、純粋な評価からは徐々に離れていきます。売れるという視点はそういう意味で濁った視点と言わざるを得ません。

2010-05-01 11:37:30
@itimaigai

@hikamiza 売れなくても良いという趣味で文章を書く人は、そこを重く理解しているのだと思います。しかし、読者に売れる本は面白いという飛躍した共通理解があるからこそ、私達は無理矢理汚優れた作家を濁った湖に突き落とそうとするのです。汚れを嫌っているのかもしれないのに。

2010-05-01 11:43:53