写真でたどる展示の概要

東京大学総合研究博物館 常設展『キュラトリアル・グラフィティ―学術標本の表現』解説tweetのまとめです. http://www.um.u-tokyo.ac.jp/exhibition/2009CuratorialGraffiti.html 写真つきのtweetを中心にして,展示の全体像をまとめました. 続きを読む
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キュラトリアル・グラフィティ @UMUTCG

[叉状研歯] 叉状研歯のある縄文時代頭骨.博物館に入って正面にあるこの頭骨標本は,叉状研歯の例として特に有名です.上段は大阪府・国府遺跡,下段は愛知県・伊川津遺跡から出土. #UMUTCG http://t.co/gjG6LJ4

2011-08-31 15:10:05
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[叉状研歯] 叉状研歯は上顎切歯に人工的に刻みをいれたもの.抜歯風習が盛んだった縄文時代晩期にみられます.この標本では叉状研歯と同時に,上顎の犬歯,下顎の切歯・犬歯が抜歯されています. #UMUTCG http://t.co/LLacVOb

2011-08-31 15:10:32
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[標本資料報告集] 入口正面壁には今までに出版された当館の標本資料報告集が並びます.キュラトリアルワークの成果をまとめたこれらの報告集は,外部研究者によるさらなる標本調査にも活用されています. #UMUTCG http://t.co/NJdTDYN

2011-08-31 15:10:57
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[土偶] 坪井正五郎が収集した土偶.坪井は土偶から先史時代人の生活習俗を読み取ろうと試みました.展示第三室の展示ケース上部に,坪井による先史時代人の復元図が描かれていますが,髪型には土偶との対応が見られます. #UMUTCG http://t.co/oodwwts

2011-08-31 15:11:21
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[先史時代人復元図] 展示第三室の展示ケース上部に描かれている復元図は,坪井正五郎が描いたもの.坪井は土偶から先史時代人の生活習俗を読み取ろうと試みていました.第一室にある土偶との対応が注目されます. #UMUTCG http://t.co/AihFLk7

2011-08-31 15:11:43
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[注口土器] 茨城県・福田貝塚から出土した縄文時代後期の注口土器.福田貝塚は,坪井やその門下生が発見し,1894年に発掘が行われました.同年に東京人類学会雑誌に石版画とともに報告された優品. #UMUTCG http://t.co/wmfFjQM

2011-08-31 15:12:10
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[展示第二室] 第二室のテーマは「骨」.ここでは当館に所蔵されている古人骨コレクションを基に,20世紀初頭に始まる古人骨収集の黎明期を概観できます.また日本人の頭骨の時代変化や,骨学実習コーナーもあります. #UMUTCG http://t.co/GBXNO4C

2011-08-31 15:12:37
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[合葬人骨] 宮城県・宮戸島里浜貝塚から出土した,縄文時代晩期の老年男性と小児の合葬人骨.発掘時に石膏で上から覆って固定したため,発掘時の写真 (ケース右下) とは人骨の位置が反転しています. #UMUTCG http://t.co/hTyWe5K

2011-08-31 15:13:02
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[縄文人全身骨] 初めて発見された縄文人の全身骨 (女性).千葉県・堀之内貝塚出土.1904年10月16日に行われた,東京人類学会遠足会の際に人骨片が発見され,翌日も調査を継続した高島らによって発見されました. #UMUTCG http://t.co/8C55H5B

2011-08-31 15:13:30
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[縄文人全身骨] 堀之内貝塚人骨の発見は当時としてはセンセーショナルな大発見でした.この人骨はマンローに提供され,彼の石器時代人アイヌ説に役立てられました.人骨の左肩上に見えるのは,マンローの日本語名刺です. #UMUTCG http://t.co/ytome9H

2011-08-31 15:13:57
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[縄文人全身骨] 堀之内貝塚の全身骨から,左右の床に赤い帯が伸びています.全身骨の両側には,人骨からどのような情報が読み取れるのかを紹介した平箱展示コーナーがあり,赤い帯はその関連性を示しています. #UMUTCG http://t.co/ihN610P

2011-08-31 15:14:24
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[年齢推定] 歯の形成と萌出によって成人までの年齢を推定できます.成人した後は,歯の磨耗から,おおよその年齢評価が可能です. #UMUTCG http://t.co/O64SEMP

2011-08-31 15:14:56
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[年齢推定] 歯が磨り減る速度は,食性などと関連して,個体でも集団でも異なりますが,同一の集団内では年齢と高い相関を示します. #UMUTCG http://t.co/vE4PEIy

2011-08-31 15:15:19
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[年齢推定] 骨端の癒合状態からも年齢を推定できます.骨盤の骨,肘関節,足首関節,手足の骨端は,比較的早く15歳前後,肩,手首,股,膝関節では,成人前後の17-20歳ごろ,鎖骨の内側は通常25歳以後に癒合します. #UMUTCG http://t.co/w3dZw1o

2011-08-31 15:15:48
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[年齢推定] 歯の形成・萌出や骨端の癒合状態が比較的若い年齢の推定に用いられるのに対して,成人の年齢推定によく用いられてきたのが骨盤の恥骨結合部の加齢変化です. #UMUTCG http://t.co/5SEb589

2011-08-31 15:16:16
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[年齢推定] 恥骨結合による推定は個人差が大きい上,特に高齢段階での推定誤差が大きいことが知られており,年齢推定には複数の指標を用いることが重要です. #UMUTCG http://t.co/mU40sfc

2011-08-31 15:16:42
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[顆体角] 大腿骨の骨幹軸と膝関節の水平軸がなす角度を顆体角といい,ヒトでは水平軸より8-11°程度,斜めになっています.これは類人猿には見られないヒトの特徴で,直立二足歩行と関連しています. #UMUTCG http://t.co/cYhJlqj

2011-08-31 15:17:11
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[顆体角] 歩行の刺激が大腿骨下端の骨端軟骨の成長に影響し,顆体角の傾斜が進むと考えられています.現代人では出生時におよそ90°ですが,1歳後半から傾斜し始め,4-8歳頃には成人と同程度になります. #UMUTCG http://t.co/EYBHRSZ

2011-08-31 15:17:46
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[骨盤の性差] 骨から性別を判断するときに,骨盤は最も多くの情報を与えてくれます.ヒトの骨盤の性差は大きく,特に寛骨 (骨盤の左右を構成する骨.腸骨・恥骨・坐骨の3つの骨が癒合してできる) の形の違いが顕著です. #UMUTCG http://t.co/Pjdcj42

2011-08-31 15:18:24
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[骨盤の性差] このコーナーでは性別判定が可能な縄文人の寛骨破片を展示しています.それぞれの破片骨には番号が付してあり,推定される性別が一覧表で確認できるようになっています. #UMUTCG http://t.co/xtSveJc

2011-08-31 15:18:59
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[骨盤の性差] 女性の骨盤では,恥骨が長く坐骨部も開いていますが,これは出産と関連し,進化の過程で頭が大きくなった人類に特有の特徴です.左右の恥骨のなす角 (恥骨下角) や大坐骨切痕からも性別判定が可能です. #UMUTCG http://t.co/tVRip4I

2011-08-31 15:19:41
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[頭骨の復元] 遺跡から見つかる頭骨は多くの場合,ばらばらの破片となって出土します.左側の平箱には,頭骨を構成する骨を分離して展示しています.骨の形態的特徴を把握することで右箱のような破片骨の部位が同定できます. #UMUTCG http://t.co/pHKdCuG

2011-08-31 15:20:09
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[頭骨の復元] 縄文人の頭骨破片を並べた平箱では,一つ一つの骨に番号がふってあります.この番号と,この頭骨のケース表面についている番号が対応し,破片骨の部位がどこに当たるのかを示しています. #UMUTCG http://t.co/PQ1UFOK

2011-08-31 15:20:40
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[「石器時代」人骨] 1877年の大森貝塚の発掘以降,縄文時代人の断片骨が収集されていきましたが,本格的な発見は20世紀以降に進みました.1907年に岩手県・中沢浜貝塚で発見されたこの大腿骨には切痕が見られます. #UMUTCG http://t.co/jIgCSnP

2011-08-31 15:21:12
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キュラトリアル・グラフィティ @UMUTCG

[小金井石器時代人骨] 医学部解剖学教室で人類学の研究を推進した小金井良精は,明治・大正期における古人骨研究の第一人者でした.この標本は,1907年に坪井らが千葉県・加曾利貝塚で発見し,小金井に託されました. #UMUTCG http://t.co/CZk9qGY

2011-08-31 15:25:00
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