年金問題など、高齢化で行き詰まる日本の社会保障をどう立て直す? 経済学者・鈴木氏らの分析と提言 ――死亡消費税、シルバー民主主義、年金ダッシュボード
そこで、分かりやすいインターフェイスとして、小黒氏の「年金ダッシュボード」があると。だから、上記動画で、小黒氏と成田氏の問題意識の共通部分が、対談では数%くらいしか出せてなさそう。社会にとって重要だから、再び対談して欲しいと思う。
2022-01-26 22:27:54もちろん、時間制限のある対談だから仕様がないし、動画自体は大変有意義だけれど、それでも、真剣に再対談して欲しい。その結果、国民に問題意識が伝われば、それで社会保障(負担)の額が、何百億、何千億円くらい変わってもおかしくない。
2022-01-26 22:29:53どうして、私がこだわっているのかも、今ので説明できたと思う。社会保障問題に国民が真剣に取り組むと、何千億、あるいは何兆円も変わってくる。とくに負担が大きい若い世代は、真剣に取り組む価値がそれだけある。
2022-01-26 22:31:11「タピオカ」がどうとか、「多目的トイレ」がどうとか、「迷惑系ユーチューバー」がどうとか、流行したり炎上したりする話題はあるが、それで人生は変わらないだろう。もっと地味で大切なことに目を向けるべき。
2022-01-26 22:32:12「手取り14万円で終わっている」という人が人生を変えるには、政治、それもとくに経済関連のテーマに、もっと目を向ける必要があるのではないかと思う。
2022-01-26 22:33:12手取りが低くなる原因に社会保障費があるのだし、国民負担はもう五割近いので、ざっくり「収入の半分は税金」で取られているのだから、そこから目をそらすと、生涯(収入)の半分に目を向けないことになる。
2022-01-26 22:34:21コロナと自粛で、うっぷんがたまっているだろうが、犯罪のニュースも最近多い。しかし、ジョーカーのコスプレをして暴れるとかでなく、社会問題に正面から取り組んでほしい。
2022-01-26 22:36:06で、具体的に何ができるかといえば、最初は小さなささやかなことだろう。まず、年金を見える化しようとか。年金やいろいろな税金を、ネットでダッシュボードで、一覧できるようにしようとか。
2022-01-26 22:37:41しかし、今当たり前の「普通選挙」も、戦前の制限選挙から、時間をかけて変えてきたのであって、最初から「どうせ無理」と諦めていたら、それこそ百年経っても変わらない。
2022-01-26 22:38:32もし、幕末に「江戸時代とか250年とか続いてるんだから、今さら変えるの無理っしょ」などと、志士たちが諦めていたら、明治維新やその後の近代化、戦後の高度成長もなかったかもしれない。
2022-01-26 22:40:08「少子高齢化だから、変えるの無理でしょ」、という考えに対しては、まず「大阪都構想」のように、接戦もあるから、必ずしも毎回圧倒的に決着がついているわけではなく、逆転の可能性はあることを指摘したい。
2022-01-26 22:43:12それから、百歩譲って、若者の数が少ないから不利だというのを認めたとして、「選挙に行かないから、政治的関心が低いまま」という現象が起き、それが社会的損失になっている可能性も指摘したい。
2022-01-26 22:44:25たとえば、社会に主体的に関われないという、不自由な感じが、いくらかは不幸の原因にもなっていそうだ。また、積極性の低さが、起業の少なさとか、ITの遅れとか、全体的な日本の停滞につながっているかもしれない。
2022-01-26 22:47:46もちろん、選挙に行けば、「人間革命」が起きて、ポジティブ人間になるかというと、因果関係が逆かもしれない。つまり、「変えられる」と思うポジティブな人だから、選挙に行くのかもしれない。
2022-01-26 22:49:07それでも、選挙は民主国の社会システムの重要な一角なので、「民主主義はオワコン」とか、「若者は選挙に行かなくていい」とか、私は気軽に言えない。
2022-01-26 22:50:59ただ、成田氏の言う「解説型野党」というのは、一理あるかもしれないと思った。そもそも、現在の政治が、賛否以前に、分からない部分が多いのではないか?
2022-01-26 22:51:49私も、政治経済の勉強を何年もして、さらに小黒氏や鈴木氏など、専門家の解説を何度も聞いて(読んで)、素人ながらやっとちょっとは分かってきた、というのが率直な感想なので、若者が政治を「分からなくて普通」だと思う。
2022-01-26 22:53:28成田氏のような天才学者が、社会保障制度を複雑で分かりにくいと思うなら、普通の庶民はなおさら分かるわけがない。だからまず、年金ダッシュボードからだと。
2022-01-26 22:54:37前半は社会保障論だったのが、後半は、政治論や世代論になったが、問題意識はつながっている。今の日本の社会保障問題や世代間格差は、少子高齢化で政治決定が偏っているから、分配も偏っているのだと。
2022-01-26 22:56:11私が思うに、「少子高齢化」というのは、想像以上に経済への害が大きいと考える。戦争や災害や伝染病は、もちろん人命が失われるから問題だが、経済的被害に関してだけ言えば、被害が大きくても一時的だ。
2022-01-26 22:58:21しかし、少子高齢化とそれによる社会保障負担の増大は、何十年間も持続するから、不均衡が累積して、経済・財政の方が持続不可能になってしまう。
2022-01-26 22:59:49もちろん、少子高齢化の「楽観派」もいるが、「社会保障改革できれば」とか「イノベーションが起これば」とか、「たられば」の話が多いし、その改革もシルバー社会では、あまり期待できない。
2022-01-26 23:01:12