年金問題など、高齢化で行き詰まる日本の社会保障をどう立て直す? 経済学者・鈴木氏らの分析と提言 ――死亡消費税、シルバー民主主義、年金ダッシュボード
「年金不安」や「財政問題」について、読者の方はこれまでさまざまなニュースを見てきたことと思います。たとえば「年金2000万円問題」とか。
そこで、元日銀勤務の経済学者(学習院)「鈴木亘」氏は、日本の社会保障問題の専門家として、年金財政などを検証してきました。
結論としては、社会保障の将来的な負担について、非常に暗い見通しになっています。が、そのために何が必要なのかも考えます。
前回も取り上げた経済学者の小黒氏は、「年金ダッシュボード」を提案しています。そのような、年金や税金の「見える化 」は、まとめ主も賛成です。小さな一歩でも、大きな意義を持つと思うので、そこを解説していきます。
しろうと
@sirouto
たとえば、市役所など公共施設の入り口には、車椅子でも入りやすいように、階段だけでなくスロープをつけようという動きが近年ある。「ユニバーサルデザイン」や「バリアフリー」だ。
2022-01-26 23:03:46
しろうと
@sirouto
すると、その見方を「年金ダッシュボード」にもあてはめると、「政治離れ」している若者にとっての、ある種の「バリアフリー」の仕組みではないか、とも思えてくる。
2022-01-26 23:05:02
しろうと
@sirouto
そしてさらに、「年金ダッシュボード」のような、「制度説明」の分かりやすさだけでなく、そもそも「制度設計」の時点で分かりやすいものにした方が、問題を共有しやすい。
2022-01-26 23:06:14
しろうと
@sirouto
そこで、「ベーシックインカム(BI)」のような、シンプルな制度の有効性が出てくる。じっさい、BIを支持しているのは、若年層が多いだろう。年金をすでに支給されている高齢者が支持するわけない、というのはあるにしろ。
2022-01-26 23:07:12
しろうと
@sirouto
ただし、BI支持は私の考えであって、小黒氏はどちらかというと、「給付付き税額控除」の方が良いと考えているようだ。税を先に取るか後に取るかの違いで、実質的には同じだが、名目上の予算規模が膨らまないから。
2022-01-26 23:08:21
しろうと
@sirouto
小黒氏によると、課税によって「死重損失(資源配分のゆがみ)」が生じるから、名目上であっても、課税額や予算額が大きくなるBIより、給付付き税額控除の方が良いと。
2022-01-26 23:10:45
しろうと
@sirouto
BIの詳細な検討に関しては、また別の機会に譲るが、行政の事務コストの削減などを考えれば、長期的にはBI的な方向に進むだろうし、実現性が高いのは「負の所得税」や「給付付き税額控除」だろう。
2022-01-26 23:19:59
しろうと
@sirouto
そろそろ今回の話をまとめよう。鈴木氏による日本の社会保障問題の見通しは非常に暗いものの、小黒氏の「年金ダッシュボード」のように、実現可能な所から手を付ける必要はあるだろう、というような話だった。
2022-01-26 23:21:31