TMHKさんと名取宏の対話。主に過剰診断について。

TMHKさんと名取宏の対話をまとめました。
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TMHK @tmhk0

@NATROM 「過剰診断である確率を推測するしかない」のであれば、検診の害も推測の域を出ません。*8

2022-02-10 12:21:47
TMHK @tmhk0

@NATROM >それらの多くは過剰診断だ』という結論は、過剰診断の定義と診断された人たちの平均余命から論理的に得られます。 今はその平均余命を調べている途上ではないのでしょうか。放射線障害を起因とした甲状腺がんとそれ以外とでは差があるのかどうか、断定できるだけの論文があるならご教示願います。*9

2022-02-10 12:22:36
TMHK @tmhk0

@NATROM できれば複数欲しいところです。もし、福島の統計に差が出てくれば医学的に何らかの見落としがあるということでしょう。そして差がないのだとしても、それは貴重な経験となり論文の追証として有効に活用できたことになるので、診断をするべきと考えます。*10

2022-02-10 12:23:04
TMHK @tmhk0

@NATROM >逆に聞きますが、検診で見つかる異常に多くの甲状腺がんが過剰診断でなければ、何なのでしょうか? 未知の現象に対して何らかの見落としがないかを研究するのが学者でしょう。倍程度までならわからなくもありませんが、数十倍となるとそれを単なる人為的な問題と片付けるのは不自然に感じます。*11

2022-02-10 12:23:54
TMHK @tmhk0

@NATROM 仮に精査のしすぎがあったとしても、それだけだと断定する根拠にはまだ乏しいです。やはり軽量的な調査が必要だと思います。*12

2022-02-10 12:24:21
TMHK @tmhk0

@NATROM >診断に至るまでの侵襲的な検査や診断後の経過観察、そしてそれに伴う心理的な不安や社会的な不利益が害です。 >甲状腺がんは「良性の病変」ではありません。悪性疾患です。 全摘でもなく、2時間で終わり1週間の入院程度で済む施術に対して一生振り回されるなどと懸念することでしょうか。*13

2022-02-10 12:25:25
TMHK @tmhk0

@NATROM 最後にですが、もうひと方の方にも長文を書いたのですが、その方は議論ができない方でしたのでブロックします。そのためツイートを見られなくなる可能性があるので、こちらにも書き添えます。*14

2022-02-10 12:26:21
TMHK @tmhk0

@NATROM 治療の不要とされる微小乳頭がんにも、リンパ節転移と肺転移以外に骨転移もあると聞き及びます。リンパ節転移も微小だし、肺転移は知覚もないでしょうから恐れる必要はないのかもしれません。*15

2022-02-10 12:26:57
TMHK @tmhk0

@NATROM しかし骨転移はどうでしょうか。関節に生じれば小粒でも痛みを生じます。これを治療不要と言うのでしょうか。過剰診断を主張する医師の中には肺転移は懸念に及ばないとしながら、骨転移を伏せている人がいます。 このような意図的と思われる情報操作に私は苛立ちを覚えます。*16

2022-02-10 12:27:46
TMHK @tmhk0

@NATROM ツイッターでの長文は書き慣れないので、読みにくいかったも知れませんが、ご容赦願います。*17了

2022-02-10 12:28:15
TMHK @tmhk0

@NATROM 誤字訂正します。 *12 誤)軽量的 正)計量的 他にも、てにをは等の打ち間違いや見落としがあるかも知れませんが、適時読み替えていただければと思います。

2022-02-10 20:18:56
名取宏(なとろむ) @NATROM

@yagi_okamoto @tmhk0 リプライありがとうございます。「過剰診断」という言葉は誤解を招きやすいので別の言葉(「余剰発見」など)に言い換えたほうがいいという意見はあります。ただ、「過剰検査」という言葉は別の意味ですでに使われていますので過剰検査と言うと別の混乱を招きます。

2022-02-11 10:09:14
名取宏(なとろむ) @NATROM

@tableSalt0117 @tmhk0 @higuma_saikyou 福島県の小児甲状腺がん検診において大規模な過剰診断が起きた根拠は、いくつかあります。たとえば、地域差の乏しさです。放射線被ばくによる発がんがまったくないとは言いませんが、大量の被ばくによる発がんがあるのにここまで地域差が乏しいのは考えにくいことです。

2022-02-11 10:36:15
名取宏(なとろむ) @NATROM

@tableSalt0117 @tmhk0 @higuma_saikyou 「会津も放射線で汚染された」というたぐいの反論がありますが、それならば福島県外も汚染されたはずで、福島県に隣接した悉皆検査が行われていない地域から有症状の小児甲状腺がんの多発が観察されるはずです。しかし、私の知る限りではそういう事実はありません。

2022-02-11 10:36:33
名取宏(なとろむ) @NATROM

@tableSalt0117 @tmhk0 @higuma_saikyou がん検診の疫学についてまったくわかっていない人から「福島県外では、福島県内と比べて、甲状腺がん例の中で進行した例の割合が多い」という的外れな反論はあります。これは根拠になっていません。人口当たりの発生率でみなければなりません。

2022-02-11 10:36:54
名取宏(なとろむ) @NATROM

@tableSalt0117 @tmhk0 @higuma_saikyou 福島県外だけでなく、福島県内の検査を受けていない群からの有症状の小児甲状腺がんの多発も観察されていません。となると、被ばくによる発がんはないかあっても小規模、もしくは、被ばくから有症状になるまでの期間がきわめて長いかのどちらか(あるいは両方)です。

2022-02-11 10:37:13
名取宏(なとろむ) @NATROM

@tableSalt0117 @tmhk0 @higuma_saikyou 被ばくから有症状になるまでの期間がきわめて長いと仮定すると、「いずれ症状を呈するがんを前倒しして発見しているだけ。過剰診断ではない」と言えなくもないですが、そのような経過の長い甲状腺がんは、成人発症の甲状腺がんを見つけているだけです。

2022-02-11 10:37:36
名取宏(なとろむ) @NATROM

@tableSalt0117 @tmhk0 @higuma_saikyou すると「過剰診断ではない」と主張する方々の根拠の一つである「成人と違って、小児甲状腺がんは急速に進行する」という主張が否定されます。また、過剰診断でないとしても、有症状になるまでの期間がきわめて長いがんを前倒しで小児のうちに診断するのは害が大きいです。

2022-02-11 10:37:58
名取宏(なとろむ) @NATROM

@tableSalt0117 @tmhk0 @higuma_saikyou 以上、地域差の乏しさ、福島県外・検診外からの発見の欠如、成人甲状腺がんからの外挿を根拠として挙げました(ほかにも根拠はありますがとりあえず)。また、よしんば過剰診断ではないとしても、甲状腺がん検診を行うべきではない理由を挙げました。

2022-02-11 10:38:14
名取宏(なとろむ) @NATROM

@tableSalt0117 @tmhk0 @higuma_saikyou 「リンパ節転移を伴うものの放置して害のない検査しなければ存在もわからないガン」のエビデンスについては、成人については豊富にあります。無症状者に検査して大量に見つかる甲状腺がんのうち、けっこうな割合(数十%とか)でリンパ節転移があります。これらのほとんどが過剰診断です。

2022-02-11 10:38:32
名取宏(なとろむ) @NATROM

@tableSalt0117 @tmhk0 @higuma_saikyou 「成人ではそうだが、小児甲状腺がんは急速に進行するのでそうじゃない」という可能性はあります。ただ、そのように主張するならば、同時に、「福島県では抑制的に治療介入しているので過剰診断は起きていない」という主張にも反対しなければなりません。

2022-02-11 10:38:47
名取宏(なとろむ) @NATROM

@tableSalt0117 @tmhk0 @higuma_saikyou なぜなら、画像上明らかなリンパ節転移のない原発巣の小さい甲状腺がんは手術しないという抑制的な治療介入方針は、成人の甲状腺がんの知見を基にしたものだからです。小児甲状腺がんが急速に進行するなら、治療介入を抑制した結果、進行してしまう小児患者もいるかもしれませんよ。

2022-02-11 10:39:08
名取宏(なとろむ) @NATROM

@tableSalt0117 @tmhk0 @higuma_saikyou しかし、ここ10年ぐらいの経過では、そんな心配はないようです。小児甲状腺がんに成人の知見を外挿しても大丈夫そうです。つまり、小児の「リンパ節転移を伴うものの放置して害のない検査しなければ存在もわからないガン」のエビデンスも、いま得られつつあるわけです。

2022-02-11 10:39:21
名取宏(なとろむ) @NATROM

@tableSalt0117 @tmhk0 @higuma_saikyou 他にも福島県の手術症例から得られたエビデンスもありますが、長くなりそうなので今日はこんなところで。以上。他にご質問があればどうぞ。

2022-02-11 10:39:32
名取宏(なとろむ) @NATROM

@tmhk0 「私の見かけた論文が極少数側」ではないです。たぶんですが、「過剰診断を推定する完璧な方法の不在」は「不完全だけど過剰診断を推定する方法はあるよ」、「正確な定義についての哲学的論争の存在」は「実質的には定義は受け入れており論争は哲学的なものに過ぎないよ」ということでは。

2022-02-11 11:12:43
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