「さっさと降伏すればウクライナ市民は死なずにすむ」という意見に関する昔話

YS@GPCR @YS_GPCR

ウクライナ侵攻に関して、何人か「さっさと降伏すればウクライナ市民は死なずにすむ」という意見を発している著名人がいて反発を受けているが、もう20年くらい前にTRPGのゲームマスターをしていて驚いた経験があるのでここで言おうと思う。

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システムとかは関係ないので伏せておくが、その時僕は「プレイヤーたちの暮らす国Aに対し、隣国Bが、国境近くでB国の隊商が襲われる自作自演の山賊事件を起こし、A国の仕業として治安維持のためにB国が進駐しようとする」というシナリオを作った。

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そしてプレイヤーたちにはB国の仕込みとかを暴き、A国を守ってほしかったのだ。ところがゲームが始まると、プレイヤーたちは「きっと我が国の外交が下手だからこうなったのだ」と主張し、大臣に直談判に行ったりして全くシナリオが進まない。

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そして遅々としてシナリオの本道が進まないため、B国の進撃が始まると、何と「抵抗するから戦いが悲惨なものになる」と主張し、迎撃に出たA国の将軍を襲撃、殺害したのである。

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当時は政治的事柄にも関心がなく、何の気無しにそういうシナリオを作ったのだが、そのような考え方をする人間がいることを全く想像できず只々驚いた。 そっくりな主張をテレビで見ることになって、こういう思想の潮流があってあのプレイヤーはそれを信じてるタイプの人間だったのかなぁなんて思った。