最新の神話学/考古学により発見された「日本神話」の起源—出雲の国譲りはフィクションだったが、出雲人のDNAは縄文系だった―

歴史学の立場から、「比較神話学」の研究成果にあたる「水中の火」神話を読み解いていくと、「考古学」「遺伝学」などとの関連が浮かび上がり、日本神話の起源が見えてきた。
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巫俊(ふしゅん) @fushunia

こんな重要なことが書かれてたのに、どうして何も気付かず、読み進めてたんだろう?と思いますが、比較神話学の論文を集めて読んでると、確かにこの「水中の火」と呼ばれる観念がユーラシア大陸から日本列島にかけて分布してると指摘されてて、摩擦水分を伴う性行為は「中で燃える太陽」でした。

2022-04-11 13:29:55
巫俊(ふしゅん) @fushunia

太陽中で燃える訳が無いと現代人なら思うはずですが、日没時に海の中に沈んだ太陽の「太陽」はどうなったのか?という思考が「インドイラン共通神話」などから文献学的に読み取ることが可能で、弥生時代の青銅器の起源はインドイラン共通神話が話されてたカザフスタン周辺の草原地帯にありました

2022-04-11 13:32:52
巫俊(ふしゅん) @fushunia

古代人は、女性のお腹の中が「」で満たされており、そこに「太陽」が含まれてる「」が入り、摩擦が起こると「」が発生して、生命や宇宙が生まれたと考えていました。『古事記』では起こし用の「臼」と「杵」を海藻で作ったとあり、(ニライカナイ、常世)からが来る神話が沖縄に残ってました

2022-04-11 13:35:37
巫俊(ふしゅん) @fushunia

八百比丘尼と水中の火神話の関係を考え出すと、頭がパンクしました…

2022-04-08 02:37:39
巫俊(ふしゅん) @fushunia

情報量が許容値を超えて多くなったようです…

2022-04-08 02:38:10
巫俊(ふしゅん) @fushunia

水中の火」神話は、歴史の教科書に載るくらいになってくれないと、よほど神話学が好きな人以外知らない状態のままで、どうにも困るのですが、ユーラシアの青銅器時代を語るには必須の神話概念なんですよね。太陽が日没時にカスピ海とかの中に沈む(ように見える)ので生まれた神話でした。

2021-11-28 04:36:57
巫俊(ふしゅん) @fushunia

例えば、応神天皇はホムタワケと言う名前だけど、何故応神天皇がホムタワケと呼ばれてるかというと、応神天皇にあたる人物と対立して屈服したと見られる葛城の馬見古墳群の勢力が、応神天皇に政権を譲るときに奉った名前で「弟の太陽」という意味なんですよね。葛城が兄の太陽でした。

2021-11-28 04:41:28
巫俊(ふしゅん) @fushunia

と言う訳で、ケルト神話の英雄フィン・マク・クウィルとゾロアスター教の神アフラ・マズダーと仏教の天と日本の応神天皇は、どれも共通の同じ神格を持ったというか、歴史時代に忘れ去られただけでユーラシアの青銅器時代の神格をそれぞれの地域で継承して生み出された人物/神だったという訳です。

2021-11-28 04:52:04
巫俊(ふしゅん) @fushunia

『出雲国造神賀詞』の「豊葦原水穂国は、昼は五月に群がる蠅のようにが沸き、夜はのように光り輝く神がいて、石根(いわね)も木立(こだち)も青いの泡までもが物言う荒れ狂う国である」って神話表現、「水中の火」神話をそのまま表現してる。

2022-04-10 13:11:40
巫俊(ふしゅん) @fushunia

は神話によく出てくる材料というイメージがあるので、「よくある神話」だと思って見過ごされがちですが、出雲国造の祖先がヤマト王権(皇御孫命、すめみまのみこと)のために天下を平定したとあり、太陽神のはずの「夜はのように光り輝く神」が平定される対象として記されてます。

2022-04-10 13:27:23
巫俊(ふしゅん) @fushunia

〇葛城・紀伊・吉備・出雲の共通神話「カムムスヒ」(母神) 〇スクナヒコナと龍神(カムムスヒとスクナヒコナは母子) 〇「を介した太陽の再生」 〇伊賀の一宮のスクナヒコナは甲賀三郎と同一の存在か? 〇白石と「たまねぎ状風化」(玉ねぎの皮を剥くようにはがれる石が桃のように見える

2022-02-18 13:10:20
巫俊(ふしゅん) @fushunia

〇沖縄や台湾の神話では、第一子にが生まれてきて、ヒルコのように流される「の子」

2022-02-18 13:14:10
巫俊(ふしゅん) @fushunia

とても一つの文章に入らないので、母子神話は簡単な示唆以外は次回送りにして、「を介した太陽の再生」に集中しようと思う。

2022-02-18 13:22:30
巫俊(ふしゅん) @fushunia

〇銅鐸にを表現した線刻が取り巻いてると根拠を指摘した小林青樹『倭人の祭祀考古学』の記述を入れないと(忘れそうになってた)

2022-02-18 13:28:55
巫俊(ふしゅん) @fushunia

南北朝時代の『神道集』は、そのおおよその内容の現代語訳がネットで読めるようですが、神話学者の大林太良が「古代由来のものか(記紀に記述されなかったもの)」「中世の新しいものか」で迷ったほどの驚く神話が記述されてまして、あなどれない内容のようです。

2022-02-18 00:38:01
巫俊(ふしゅん) @fushunia

講談社現代新書だったと思いますが、記紀に記述されて無いものを「中世神話」と位置付けて中世の創作だと説明する本を読んだとき、「それはおかしいのでは?」と思ったのを覚えてます。古代の文献に無いものが中世の性格だとまでは限らなくて、印欧語族神話と関連してたりするからです。

2022-02-18 00:40:11
巫俊(ふしゅん) @fushunia

分岐関係を適切に押さえていくことで、 「印欧語族」(草原地帯の青銅器時代) 「弥生時代」(草原地帯由来の青銅器を使ってた) 「記紀・風土記」(弥生時代由来の神話を確認) 「神道集」(南北朝時代) と系統的分岐関係が確認できるので、

2022-02-18 00:48:22
巫俊(ふしゅん) @fushunia

上の三つの要素のうち、二つ以上で共通してる記述が『神道集』などの中世の文献や、戦前に奥三河・奥遠江の山村で採集された記録『参遠山村手記』などで見事に重複してる場合は、共通の分岐関係を裏付けるものになります。

2022-02-18 00:50:41
巫俊(ふしゅん) @fushunia

そうすると、『古事記』や『日本書紀』には、中国の儒教思想だとか、中国文明的に不適切な「文明的に劣った」印象の神話の記述を削除したり、変更してる場所があることが明らかにできますし、本来は太陽神だったはずの甲賀三郎などが、「天皇・朝廷」に配慮して直接的表現を避けてたことが分かります。

2022-02-18 01:04:26
巫俊(ふしゅん) @fushunia

伊勢津彦が伊勢国を明け渡して、諏訪に去る場面の文献には、真昼のように光り輝きながら去ったという場面がありますが、これが実は太陽の復活を表現した神話で、諏訪の神タケミナカタを介して甲賀三郎と関連してた訳ですね。 twitter.com/amane_murakumo…

2022-02-17 05:47:31
雨音村雲@藤浪永理嘉 @amane_murakumo

で極め付けが甲賀三郎が「諏訪神」になったと言う説話。 諏訪神はタケミナカタ。つまりヤマト朝廷の系譜に繋がった事代主に対してスサノヲ(出雲)の東国とのつながりを系図上で担保する神。

2022-02-17 05:18:38
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