小隊密集射撃
日露戦争の前後だとこのような小隊を密集した横隊による射撃というのもそこそこ想定している (三十年式銃の頃には中隊密集の横隊も前提にした数字があるが、三八式のときにはそれは削除されたのでその辺で中隊の密集はなくなりつつあったのかも?) 概ね中距離(600m以上1000m以内)で使う射撃法だ pic.twitter.com/FVCDmX0RAi
2022-05-07 11:41:47幅21mに33名が密集しているイメージ 中距離だと(乱射めいたのをしていない限り)兵隊は1分間に概ね8発発射できる 小隊で1分間射撃をすれば理論上260発ちょっとの射弾が散布される 以下のアドレスのところに効力の表があるので遊ぼう 上のツイートの様な膝姿小隊密集を撃つ dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid…
2022-05-07 11:41:48距離は1000m こっちも小隊密集の小銃手33名とする (この際敵は撃ち返してこないとした方が計算しやすいのでそうする) 33名で各自分8発なので理論上分間264発発射される 表の数字は100発発射したときに何発当たるか、なので264を100で割ってから表の数字をかけてやれば概ね命中数が出る
2022-05-07 11:41:48膝姿小隊密集目標に対して1000mは14.0となっているので2.64×14.0で36.96となる 37発当たるとみていい つまり理論の上なら小隊密集で撃てば膝姿小隊密集目標を1分間程度で破壊できるはずだ では同じように考えて敵の小隊が伏せていたら? 数字は6.3だから16.632。まだまだ効果的に思えんでもない pic.twitter.com/vmx0i8UZ3h
2022-05-07 11:41:50という時代なのだ まあ実際は敵も撃ち返してくるので死傷も出るし、兵も戦場の真理で実際にはさらに当たらなくなるし何なら乱射に陥ることもある その辺はそういうものなのだ
2022-05-07 11:44:42ところでこの表は三八式機関銃でも適用できる数字とされている 三八式機関銃は分間300発まで発射できる優れた機関銃である 実際小隊密集より機関銃1挺は優れているのだ 表を見てもらうと機関銃隊が実際小さくて小銃や機関銃の射撃が当たりにくいのも見えてくるね pic.twitter.com/ZpcBlBAUzX
2022-05-07 11:51:51さらに機関銃は一般的にどこの国でも頑強ジッサイクソ重たい強固三脚架などによって保持されているので戦場心理による精度低下の影響は比較的受けず、乱射もない(故障は別な) よってジッサイは表の数字より遥かに当たらない小銃と表の数字よりは低下するけどそれでもある程度安定する機関銃
2022-05-07 11:56:52機関銃の1は1個歩兵中隊に優るとまで言われるのはそういうことなのだ 機関銃を信頼しその偉力の発揚に努めよ
2022-05-07 11:58:17距離を1000mにしたのは小隊密集射撃の上限が概ねそうだからというだけの話 twitter.com/C11katao/statu…
2022-05-07 12:09:14Volly sight
volly sightを使うシチュエーションは先にのべた小隊密集ではなくて中隊以上の密集だ そして距離は遠距離(当時の歩兵の定義からすれば1000m超)のなかでもかなり遠い2000m超とかそういうの 敵が通過すべきある地帯を直接もしくは間接にあらかじめ照準しておき、そこに敵が来たときに撃つのだ
2022-05-07 13:05:44(日本はフランスやドイツの影響が強いのでvolly sightを使うようなことを想定してないからいまいちわからんが) 理論的には分間に何発発射できてどのようなサイズの隊列にどのくらいの割合で当たるか、という数字があるので予期される敵の規模を元にすればジッサイ火制できるはずである
2022-05-07 13:09:25そういう距離だと緩射撃なので小銃の一人頭で分に5発以下、だいたい3発くらい?(米英の見積もりは知らぬ) まあだいたい地域の制圧めいた射弾の散布になるのだ(兵隊にたいしては地域射撃とは言わず正確に狙わせる必要がある。正確に狙わせるからその地域を制圧できる程度の範囲に弾が収まるのだ)
2022-05-07 13:12:49ところでこれが役に立つことがあるか まあ防御であらかじめ測量をできているなり、あるいは間接射撃をするための設備をするなりすればかなり有効である 思うに一次大戦の頭の英軍がやった『小銃のみの全力射撃で機関銃と誤認されるほどの射撃』というのもこういうものであったのかも知らぬ
2022-05-07 13:16:47どこからかほとんど見えない位置からたくさんの弾丸が投げつけられる、ジッサイにふぁいやぱわーだ
2022-05-07 13:17:30しかも敵から反撃を受けにくいから兵は平静の状態で撃てる 特に間接射撃において然り ジッサイふぁいやぱわーマジ卍 (をるふは今昼間から酒呑みして酔ってる) ただ、いかんせん使える状況が限られてくる 『中隊以上で密集できてあらかじめ測量ができるジッサイ堅固な専守防御』 難しいくない?
2022-05-07 13:21:33ジッサイ難しい だから廃れた 機関銃でいいぢゃんとなる 機関銃はその頑強な三脚などが兵隊より理想的な射撃姿勢を保持し続けてくれる しかも目標が小さいから位置がバレてもなかなか撲滅されない とてもツヨイふぁいやぱわーだ しかも故障さえしなければ小隊手と違って乱射もしない
2022-05-07 13:24:02小銃手の乱射は槓桿を引いて戻して肩付して狙いをつけて通べきところを狙いもそこそこにぶっぱなすことだ 戦場心理で早く撃ちたくなればついそうなりがちだ その弾は敵のいる地域から全く関係のないところに放たれてしまうことがある 敵を脅威できない弾丸はジッサイ無駄なのだ
2022-05-07 13:26:11一方機関銃はよっぽどのことがない限り最初に狙いをつければ三脚などが完全にそれを保持する(とはいて定期的に補正する必要がある。例えば次の保弾鈑を差すときとかの間隙に)ので、乱射とはいいがたい 一定の範囲に一定の単位時間に一定の数の射弾を散布してくれるジッサイ完璧弾撒きマシーンなのだ
2022-05-07 13:29:12つまり機関銃は中隊以上の密集の概ね上位互換なのだ ふぁいやぱわー それは普及するよね ふぁいやぱわー そしてそれは信仰されて当然だよね ふぁいやぱわー 機関銃の普及によりvolly sightの意義は無くなってくのだ 一次大戦の中頃にはそれは姿をほとんど消してしまう それほどのものなのだ機関銃
2022-05-07 13:32:06機関銃を信仰するのだ ジッサイ機関銃での間接射撃は二次大戦の前後まではどこの軍隊の資料にも載っていて、ジッサイどこまで有効かはともかくそういうものだったのだ 今でも英連邦系の軍隊は教育をやるらしいのでそういうものなのだろう ふぁいやぱわーだ
2022-05-07 13:34:56おまけ『軽機関銃も讃え代の舞』
分隊火力!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 実際これで全力だった時代がある pic.twitter.com/FWI6M9CjgN
2022-05-07 12:11:44