- rouillewrite
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あぁ、ここが俺の限界か。 目が空いてるのか閉じてるのかもよく分からない。 でも視界はキラキラしてるんだ。 そう、まるで 満天の星空を覗いてるようだった。
2022-06-05 22:51:14ステルプレーナが彼の名前を呼び続ける中で、横から風が吹いた。少し乱暴に振り下ろされたそれは、少し遅れてその風の威力を発揮する。 ズ……とズレた“それ”が、礼拝堂の床に転がり落ちた。
2022-06-05 22:52:53「……………う…… ああ゛あぁあああぁ………………!!」 pic.twitter.com/7RSKk20EGD
2022-06-05 22:55:49夜空に輝く、あの星々のように、強くて美しい君。 俺はそこにはいけないけど どうか、君が自分を、誰かを愛せる日がくることを、願う。
2022-06-05 22:57:15あぁ、俺死ぬんだ。 ここに来る前、いや、きっと来てからも。 あの子に会えないなら死んだっていいと思ってた。 そしてあの子は死んでしまっていた。 この館で、生きて、殺された。
2022-06-05 22:58:22何を恨めばよかった? そもそも恨んでるのか? もしも、もしも何か一つでも違っていたらと、毎日を祈るように過ごしてた。 だからもう死んだっていい、 生きてる意味なんてない、 そう、思っていたのに。
2022-06-05 22:58:49死にたくない。 死にたくないよ、ステルプレーナ。 君が笑っていられる世界に連れていきたかった。 その世界で一緒に笑っていたかった。
2022-06-05 22:59:44ステルプレーナ。 その先の未来にいてあげられないことが、本当に悔しいよ。 泣かせてばかりでごめん。 大人の俺が全然しっかりしてなくてごめん。 大人なのに泣いてばっかでごめん。 沢山沢山、ごめんな。 どうか……俺の事、俺達のこと、忘れないで。
2022-06-05 23:00:28それでも、例え君が辛くて苦しくて、 ここで起きた全てを忘れてしまったとしても。 俺は全てを忘れずに、君のために君を想ってここで死のう。
2022-06-05 23:01:07グリムは青色のループタイを握りしめ、ぽつりとそう呟いた。 血だらけになった斧───いつの間に持ってきたのか──を、重力に任せるままに落とす。 そして、首から下だけになった探偵の手の甲をひょいと上げさせると、そこに傷を付け始めた。
2022-06-05 23:03:38「…6月13日……っと。 まぁ、少女じゃないし、死因は毒じゃないかもしれないけど、これでいいかな」
2022-06-05 23:04:20