研究における「突き放して見る」ことの重要性と危うさについて

5
🛡️✨𝙨𝙪𝙞𝙨𝙚𝙞_𝙨𝙚𝙣𝙨𝙚𝙞💉💉🚀🚀🚀 @shoemaker_levy

いつも思うが研究者の方法というのは対象を突き放しできるだけ醒めた頭と目で眺め回す所から始めて、次に「評価」するもので、だからこそ歴史家は凄惨な過去の出来事やその背景となった思想を「理解」するというより「できてしまう」。学生さんはしんどい歴史資料を読んでしんどくなるし、それは当然の

2022-07-10 10:58:08
🛡️✨𝙨𝙪𝙞𝙨𝙚𝙞_𝙨𝙚𝙣𝙨𝙚𝙞💉💉🚀🚀🚀 @shoemaker_levy

ことなんである。しんどい歴史資料を淡々と読めるのはプロなら当たり前だが、たいていの学生さんにはきつい。一方で、相当に危険な思想を「理解できてしまう」ことはその時点で「危ない橋を渡っている」ことであるということにも十分な自覚が必要で、そこらへんをバランスできることが研究者の基本技能

2022-07-10 11:01:15
🛡️✨𝙨𝙪𝙞𝙨𝙚𝙞_𝙨𝙚𝙣𝙨𝙚𝙞💉💉🚀🚀🚀 @shoemaker_levy

…基本技能なのだが、初手の「まず醒めた目で眺める」というプロセスがあってはじめて「その先」がある、ということが理解されてないタイプの職業研究者の言論にふれるともどかしさを感じる。高等教育機関はその「眺め方」を学ぶところなんだと思うけれども。

2022-07-10 11:07:27
🛡️✨𝙨𝙪𝙞𝙨𝙚𝙞_𝙨𝙚𝙣𝙨𝙚𝙞💉💉🚀🚀🚀 @shoemaker_levy

学問の基本操作としての「まずは平坦に眺める(特に「大衆」の行動を、ですが)」をやらずに、私怨や激情のままに偏った情報だけを集めて、生煮えの私見をTwitterで垂れ流す人がいるから学者が信頼をなくすんですよね。

2022-07-10 11:27:33
🛡️✨𝙨𝙪𝙞𝙨𝙚𝙞_𝙨𝙚𝙣𝙨𝙚𝙞💉💉🚀🚀🚀 @shoemaker_levy

「まずは醒めた目で平坦に眺める」のに必要な条件は「距離をとる」こと。時間的なものでも空間的なものでも、遠ければ遠いほど距離を取ることは容易にできる。歴史学はその点、距離を取ることが比較的容易な学問なのだろう。ただもしかするとそこで自動的に生じる距離だけで運行できてしまっている、

2022-07-10 13:23:52
🛡️✨𝙨𝙪𝙞𝙨𝙚𝙞_𝙨𝙚𝙣𝙨𝙚𝙞💉💉🚀🚀🚀 @shoemaker_levy

、そういうタイプの研究者も少なからず生みやすい学問なんじゃないかという気がしている。そういうところに疑問や批判が投げかけられているのではないかと思う。

2022-07-10 13:26:13