ペアレンタル・インベストメント(PI)、「ハーレム脳」と「一夫一妻脳」のキメラと月経周期、テストステロンと浮気性、オスの性的魅力↔︎メスの浮気可能性

MPIとFPIの比率におけるホモ・サピエンスの特徴。 婚外性交(EPC)の構造。 グッド・インベストメント指標vsグッド・ダッド指標。
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エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

" それに対してオスは、エサの調達や保護を提供することで多大な投資をする場合もあるが、交尾して立ち去るだけで投資を最小限に抑えることもある。"

2021-01-29 23:49:08
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

" 投資量が増えれば増えるほど、それだけパートナーの選択にはうるさくならざるを得ない。子どもをもうけるたびにコストがかかるのなら、あなたは慎重にパートナーを選択せざるを得ない。向こう見ずな選択をコードする遺伝子は、次世代に受け渡される可能性が低い。" pic.twitter.com/OU7ON84iVn

2021-01-29 23:49:13
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" しかし投資を少なく済ませられるのなら、別の戦略を取ることが可能になる。選択に慎重にならず、たくさんのパートナーを持つという戦略だ。そのような質より量を優先する戦略をとる遺伝子は、たとえ各子孫の生存の可能性が低くても、子孫へと受け渡され続けるだろう。" pic.twitter.com/oGDAEM56aG

2021-01-29 23:49:19
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" 投資量の多い性は、パートナーを選ぶ際に慎重になる。それに対して投資量の少ない性は、それほど慎重にパートナーを選ばず、より慎重に選択するもう一方の性へのアクセスを求めて競い合う。"

2021-01-29 23:51:19
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

" その際身体的な競争が生じる場合もあれば、クジャクのように印象度を競い合う場合もある。これは、普通は男性が言い寄って女性がパートナーを選ぶ理由を説明する。"

2021-01-29 23:51:22
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

" ──しかし投資や、その量に基づく役割分担は、生物種によって逆転する場合もある。たとえばある種のタツノオトシゴでは、オスが育児嚢を持ち、メスが言い寄って、オスがパートナーを選ぶ。"

2021-01-29 23:59:50
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

男女にモテ格差がある場合モテる側の性がおこなう選別は厳しくなる。たとえば、ヒトの女性が発揮するセクシャルディスガスト(「生理的に無理」「キモい」)という情動には、孕まされたくないオスの性欲と配偶子を拒絶、もしくは牽制する機能がある。

2021-01-30 00:07:57
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

もし "妊娠" するのが逆の性なら、このヨウジウオのように"魅力のないメス"の子供を選別して、わざと流産するという進化も起きるのだ。 ヨウジウオ、魅力のないメスの子を流産 natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/ne…

2021-01-30 00:07:58
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" 両性の投資量が等しい種では、両性とも好みがうるさい。"

2021-01-30 00:12:50
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

" たとえば北太平洋やベーリング海に生息する海鳥エトロフウミスズメは、つがいが一羽の子を育て、卵の孵化やヒナの養育には両親が等しく参加する。両性とも色彩に富んだ羽毛と冠羽を持ち、強い柑橘類のにおいを発散させ、トランペットのような鳴き声を誇る。" pic.twitter.com/lYsQgc9RIs

2021-01-30 00:12:52
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" 人間の生物学的条件からすると、女性はそれぞれの子どもに対して多大な投資が求められる。それに対して、男性には選択肢がある。ほとんど投資しない男性もいる。しかし、配偶者や子どものために食糧を調達したり、保護を提供したりすることで多大な投資をする男性も多い。" pic.twitter.com/sUVdjXab9l

2021-01-30 00:29:02
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" 他の霊長類で、オスが定期的に食糧を調達し提供する種はない。メスは自分で自分の面倒を見なければならないのだ。"

2021-01-30 00:29:03
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

" 資源を持ち献身的な男性をバートナーとする女性は、子どもをうまく養育できる可能性が高い。自然選択は、資源と、それに相関する地位を手にする男性を好むべく女性を形作ってきたのである。" pic.twitter.com/BnEhJbRZcZ

2021-01-30 00:35:05
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" このような嗜好は文化の境界を超えて見られ、より多くの資源を持つ女性において強められてきた。これは経済的格差の副作用ではない(Buss 1994)。"

2021-01-30 00:36:35
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

" 男性の年齢や身長は、その人の持つ地位や資源と相関し、どの文化に属する女性も、背が高くて少しばかり年長の男性を好む(Brewer & Riley 2009)。"

2021-01-30 00:42:02
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

" 女性は、顔写真から、その男性が浮気性で他の女性に資源をまわしたりしないかどうかを見極めることができる。浮気性の男性は男らしく見えても、女性にとって〔浮気性でないよりも〕より魅力的には見えない(Rhodes, Morley, & Simmons 2012)。"

2021-01-30 00:42:02
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

" すぐれた遺伝子を持つ男性をバートナーとする女性は、健康な子どもを育てられる可能性が高まる。そのような遺伝子はテストステロンのレベルと相関する(Thornhill & Gangestad 2008)。" pic.twitter.com/gKHxvvgpXs

2021-01-30 00:53:01
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エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

" テストステロンは骨や筋肉の成長を促すので思春期にテストステロンのレベルが高い男性は、長く角張ったあごと大きな眉弓を持つ、より精伴な顔つきを発達させる。それゆえ自然選択は、より精悼な顔つきの男性を好むよう女性を形作ったのである。" pic.twitter.com/pQYHVKmvAJ

2021-01-30 00:53:04
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" しかし、ここには一つ問題がある。テストステロンのレベルの高さは、子どもに対する投資の低下や浮気の可能性の増大とも相関するのだ(Muller, Marlowe, Bugumba, & Elison 2009)。" ああ、なんてことだろう。女性にとって致命的なトレードオフだ。 pic.twitter.com/U0dp3XG1Zv

2021-01-30 01:00:35
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エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

" 女性は、テストステロンのレベルが低く献身性の高い男性を選ぶか、それともテストステロンのレベルが高く献身性の低い男性を選ぶかという適応度のトレードオフに直面している。その種のトレードオフは進化ではよく見られるもので、適切な選択を行なった遺伝子は次世代に受け渡されやすい。" pic.twitter.com/UID8bln9B1

2021-01-30 01:08:50
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エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

"女性の場合、遺伝子はそれに関して天才的で、両方の選択の良いとこ取りをしようとする。遺伝子は、月経周期のうち受胎の可能性が高い時期には精悼な顔つきをより好むよう女性を仕向ける(DeBruine, Jones, Frederick, Haselton, Penton-Voak, & Perrett 2010)。" 男性には受け入れがたい事実だが… pic.twitter.com/WkEML8s05l

2021-01-30 01:27:35
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エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

" このようなあり方で遺伝子は、月経周期を通じてホルモンや脳の活動を調節して男性の顔に対する女性の欲求を変化させ、子どもがすぐれた遺伝子と献身的な父親が得られる可能性を高めているのである。" pic.twitter.com/x9mReoVZEE

2021-01-30 01:29:00
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エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

" しかし遺伝子は、精悍な顔つきのみに着目しているのではない。男らしい足どり、身体、体臭、声、性格などに対する女性の嗜好も作り出す。"

2021-01-30 01:36:12
エボサイ(EvoPsy) @selfcomestomine

" 受胎の可能性が低い時期にある女性はパートナーに対してより献身的になるが、高い時期には浮気する、浮気を妄想する、派手な服を着る、別の男性といちゃつくなどといった行動に走りやすくなる(Gangestad, Thornhill, & Garver 2002)。" pic.twitter.com/hF7s0oOCoz

2021-01-30 01:54:40
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