アップルペクチンについて考えてみたこと
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RO浄水器といいペクチンデトックスといい、日本では全然といっていいほど知られてなかった。平和だったんだなぁと思います。 @parasite2006
2011-08-26 17:03:42まとめをご覧いただいた@WavyStream さんがご参加下さり議論は一気に深まる
@parasite2006 子供たちにペクチンを与える実験中は食事もCs free じゃなかったでしょうか?体内にあるCsが腸管から排出されるのを促進するかどうか、だったような。そういう意味でラットに注射したのだと思っていました。記憶違いだったらすみません。
2011-09-27 19:10:19@WavyStream アップルペクチンによる排出促進実験は次の2通りの条件で行われています。1)汚染された食品を食べながらアップルペクチンによる排出効果を検討(ただし偽薬との比較なし)(Bandazhevskaya, SWISS MED WKLY134:725, 2004)
2011-09-28 14:39:12@WavyStream 2)(非汚染地域のサナトリウムでの3週間のサマーキャンプに参加した汚染地域のこどもを対象に)汚染されない食品を食べながらアップルペクチンと偽薬の排出効果を比較(Nesterenko, SWISS MED WKLY 134:24, 2004)。
2011-09-28 14:53:20@WavyStream アップルペクチンのそもそもの開発意図が高汚染地域では食品の自給自足が基本で汚染のない食品を買ってこどもに与えることが難しい実態への対応であり、汚染地域のこどもが非汚染地域の保養施設に集まる機会を利用して保養の効果の向上に排出促進剤が役立つことを確認。
2011-09-28 15:02:31@WavyStream 従ってこの2つの実験条件はそれぞれにちゃんと意味があるもので、FOOCOM.NETの松永和紀さんのコラムhttp://t.co/QI4jVaLR が後者を意味がないと断じているのは当たっていないと私は思います。
2011-09-28 15:07:15@WavyStream 放射性セシウムの排出促進剤の作用は、経口投与後消化管の中で食物中の放射性セシウムと結合して小腸の壁からの吸収(吸収された分は血液中に入り、最終的には尿として出て行く)を抑制し、そのまま糞と一緒に排泄させること。「消化管の壁の通り抜けは許さんぞ」が基本姿勢
2011-09-28 15:20:04@WavyStream プルシアンブルーは低分子化合物で、わずかながら尿中にも回収されていることから消化管の壁を通り抜けて吸収され、血液中に入れることがわかりますが、アップルペクチンは高分子化合物の糖の一種なので、小腸で分解を受けない限り血液中に入ることはまずできません。
2011-09-28 15:25:58@WavyStream 従って放射性セシウムの溶液を静脈注射してからアップルペクチンを水に溶かして動物に飲ませたのでは、アップルペクチンは分解されて消化管の壁を通り抜け、血液にとけ込むまで放射性セシウムと出会えないことになります。
2011-09-28 15:30:59@WavyStream これではアップルペクチンがほとんど排出促進作用なしという結果になるのも道理です。アップルペクチンの放射性セシウム排出効果を調べる動物実験を計画するなら、素直に放射性セシウムを水かエサに混ぜて与えてからアップルペクチンを食べさせるか飲ませるかするのが筋。
2011-09-28 15:40:02@WavyStream アップルペクチンの放射性セシウム排出促進効果を本気で調べようとするならちょっと考えられないような妙な動物実験を、どうしてこのフランスのグループhttp://t.co/PDeyYpPL が計画し実行したのか、私はいまだに理解できないでいます。
2011-09-28 15:46:13@WavyStream 意地悪い見方をすれば、アップルペクチンの効果を否定することが目的だったのではないかとまで勘ぐりたくなるほど、この動物実験計画は奇妙です。
2011-09-28 16:04:47@WavyStream ともあれアップルペクチンのセシウム排出促進効果を検討した動物実験の報告は他になく、しかも効果を完全否定する結果。本当の黒白は放射性セシウムを経口投与する実験をしない限りつけられないでしょうが、リターンマッチの機会は望み薄。
2011-09-28 16:16:40@parasite2006 遅くなりまして。Csの体内動態については、たとえばhttp://t.co/q80NmMQ0などでは腸肝循環するとあるので、経口摂取なしで体内蓄積Csが排出される場合についてみているのかな、と思ったのです。
2011-09-28 17:01:08@parasite2006 さきほどの資料のように、再分泌される分を排泄促進させるかを見ているとおもったので。でないとNesterenko 氏らの検討が???なので。
2011-09-28 17:04:16@WavyStream なるほどプルシアンブルーの説明ですね。「タリウムやセシウムが腸肝サイクルという代謝経路を通り腸管内に分泌された時、これを捕捉して再吸収を阻害し、便中への排泄を促進します」とありますから、あくまで主戦場は消化管の中です。
2011-09-28 17:10:15@WavyStream 口から入ったものが消化管の中にある間に捕まえて、壁を通り抜けて血管に出て行くのを阻止する場合と、一度消化管を通り抜けて血管に入り、血流に乗って肝臓に集まった後再び血流に乗って消化管の中に戻ってきたところを捕まえるのと2とおりの経路があって(続き)
2011-09-28 17:16:28@parasite2006 前後してすみません。2004年の夫人の方の論文をざっと見ましたが、サナトリウムで過ごした16日間の食事内容については特に言及されていませんでした。サナトリウムでの実験だったので Cs free と推測したのですが、どうだったのでしょう?
2011-09-28 17:22:51@WavyStream (続き)その後者の経路をピックアップして見るつもりであえて口からでなく静脈から投与しているということですか。でも2通りの経路のどちらが大きい比重を占めるか知りたいにしても、普通ならまず口から投与する実験を先にやるのが順当のような気がするのです。
2011-09-28 17:31:55@parasite2006 そうですね。ただ私もそう解釈したように、サナトリウムの実験をCs free で排泄促進の検討とみたのなら、摂取量が必ずしも明確でない経口実験よりもわかりやすい注射を選んだのかな、と思ったわけです。
2011-09-28 17:35:42@parasite2006 動物実験で再現性がなかったから即否定、というわけでもないでしょうし(1回の検討では何とも。動物実験ならいくらでも他所でもできるはずですから)
2011-09-28 17:37:04@WavyStream サナトリウムがあった場所にもよりますし、ゼロだったとは明記されていませんが(こういうところが根拠不十分といわれるゆえんでしょうけれど)、普段汚染地域で食べていた食事よりは少なかったはず。
2011-09-28 17:37:52@WavyStream 動物実験ならエサや水の量を決め、それに一定の割合で放射性セシウムを混ぜて飼育ケージの中のエサ入れや水入れにセットすれば経口でも十分摂取量のコントロールはできると思います(まあ食べ残し、飲み残しをゼロに出来ないのが問題だと言い出したらそれまででしょうが)。
2011-09-28 18:08:22@parasite2006 ラットの場合はWBCで測定できないので(できるのかもしれないけれど)、尿と糞を測定しているんですよね。最初の体内量にばらつきがあると比較しにくいとは思います。
2011-09-28 18:21:21