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アップルペクチンについて考えてみたこと

少し古い話ではありますが、折角考えたことを忘れたくないのでまとめました。 ベラルーシで放射性セシウムの排出促進剤として使われているアップルペクチンについては、すでに@buvery さんのブログ記事http://bit.ly/pCIBvKFOOCOM.NETの松永和紀さんのコラムhttp://bit.ly/pchhUQ の2通りの解説がありますが、アップルペクチンの効果を否定したフランスのグループの動物実験の論文http://1.usa.gov/onRu6B については、こういう考え方もできるのではないだろうか、というのがこのまとめを作った理由です。
科学 プルシアンブルー アップルペクチン 動物実験 放射性セシウム 排出促進
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nao @parasite2006
ベラルーシで使われているセシウム排出促進剤はリンゴの粉末(ペクチンが主成分)にビタミンやミネラルを添加したものhttp://t.co/xodAEs2 現在チェコでライセンス生産。大人と3歳以上の幼児に分けて用量設定、推奨量以上摂取しないよう注意あり
りせ りせ @Lisse666
以前見かけたペクチンに関する日本語訳された文献はりんごに限った感じには思えませんでした。りんごが、ペクチン含有量が高くてありふれてるからりんごなのかなあ、と。@parasite2006
nao @parasite2006
食べ物・飲み物として口から取り入れたセシウムの排出経路は2つ。そのまま消化管を一番下まで通り抜けて大便(糞)とと一緒に出て行くか、小腸で吸収されて血液中に入り、腎臓で濾過された後尿と一緒に出て行くか。2つの経路で出て行くものの割合は生物によって違う。
りせ りせ @Lisse666
黄金週間頃、輸入サプリメントでりんごペクチンは売り切れてましたが、シトラスペクチンはあったので、ものは試しにモデュフアイ(低分子に切ったもの)を買ってみました。(日本語訳文献に点滴で使用することもあるとか、不消化だが一部吸収されたりするとかあったので) @parasite2006
りせ りせ @Lisse666
それに料理では、ペクチンの分子量によって固まり方が異なるので使い分けるそうです。まあ、そんなこんなでシトラスモデュフアイペクチンを。しかし、5グラムはすごい量ですね! それに、不味い。 @parasite2006
りせ りせ @Lisse666
子どもは到底無理なので、熱に強いらしいので、ホームベーカリーでパンが不味くならない程度に混ぜて焼いて食べてます。大人で1〜2グラムくらい? 気休め量ですね。 @parasite2006
りせ りせ @Lisse666
おもしろかったのは、同じペクチンサプリメントなんだけど、日本のページはダイエット目的、英語を日本語訳した輸入代理のページはダイエットに加え重金属デトックスがうたわれてました。 @parasite2006
りせ りせ @Lisse666
ビタミンに関しては、普通にマルチビタミンなんかを流用でいいのかな〜。乳酸菌はビオフェルミン、酵母はエビオス。このあたりは普段と変わらないですね。 @parasite2006
nao @parasite2006
たとえばウシの場合、放射性セシウムの排出は糞が一番多い(乾草にCs-137を混ぜて与えた場合、牛乳、尿、糞中に回収された割合は5.4%, 16.7%, 77.6%)(Johnson JE et al. J. Nutrit 1968;94:282-288)
nao @parasite2006
一方ヒトの場合、尿が主な排出経路で尿中と糞中に排出された量の比率は86:14(食品安全委員会 第6回放射性物質の食品健康影響評価に関するワーキンググループ 資料3 セシウムとりまとめ(案)より)
りせ りせ @Lisse666
ウシの方が繊維の多い食事をしているから、という可能性はありますか?@parasite2006
nao @parasite2006
放射性セシウムの排出促進剤の作用は、低分子のプルシアンブルーの場合経口投与後放射性セシウムと結合して消化管からの取り込みを抑制することにより糞中への排泄を促進することが主であることがわかっている。http://t.co/P5ipZXb
nao @parasite2006
消化管からの取り込みが抑制されればその分尿中への排出は減ることになるが、全体として排出総量が増えて排出促進効果が現われることに。
nao @parasite2006
@Lisse666 もともと放射性セシウムの主な排出経路が糞である生物のほうが、消化管からの取り込みを抑制するタイプの排出促進剤がききやすいということはあると思います(素人考えですが)。ヒトの場合、主な排出経路が尿なので、その分不利かと
nao @parasite2006
放射性同位元素C-14で標識したプルシアンブルーを使って調べてみると、実際にはプルシアンブルーは僅かながら尿中にも回収されているが、その量は糞中とは比べ物にならない(Arnaud MJ et al. J Dairy Res 1988;55:1-13)
nao @parasite2006
高分子のアップルペクチン(ベラルーシで使われているものが実際どのぐらいの分子量なのか、分解処理をどの程度行っているのかはわからないけれど)の場合、なおさら主戦場は消化管の中だろうと考えられるが、プルシアンブルー並みに体内での分布を検討した研究はなさそう。
りせ りせ @Lisse666
プルシアンブルーはキレートして不溶にして腸管吸収を妨げるの? 勝手に憶測ですが。 ペクチン=繊維だしなあ、とか。。。糞便から排出の場合、そもそも吸収しないのか、それとも胆汁も関与してるのか…疑問に思っても調べないんですけど;苦笑。@parasite2006
nao @parasite2006
消化管からの吸収を抑制するタイプのセシウム排出促進剤が効果を現わすためには、放射性セシウムを含む食べ物・飲み物と排出抑制剤とが消化管の中で出会う段階が必須のはず。
nao @parasite2006
ところが、アップルペクチンの効果がないと報告した動物実験(Biochimie 2006;88:1837-41)では、セシウム137の溶液をラットに静脈注射したあと、プルシアンブルーまたはアップルペクチンを水に溶かして与えている。
nao @parasite2006
この条件ではアップルペクチンがどれだけ消化管から血液中に入ってセシウム137と出会えたことか。セシウム137を水に溶かして飲ませるか、エサに混ぜて食べさせるかしたあとで排出促進剤を口から摂取させていれば結果は変わっていた可能性があるだろう。
nao @parasite2006
@Lisse666 ベラルーシで一番安く手に入るペクチン源だから選ばれたと聞きます(プルシアンブルーやEDTAもペクチン同様マイナス電荷をもっていて、プラスの電荷をもつセシウムイオンを結合するものの、国内で生産できないか、生産できてもはるかに高価だったかどっちか)
りせ りせ @Lisse666
やはりそうですか。<一番安いペクチン源>既にご存じでしょうが、私が参考にした論文はコレhttp://t.co/tfdhj1n'ペクチンと排出 富山医科薬科大学' 5月下旬に見つけました @parasite2006
りせ りせ @Lisse666
プルシアンブルーやEDTAは明らかにキレートなので、電解質に影響したら嫌だなぁ、何より、医薬品になるから手に入らないだろうなと。ペクチンは食品だから、サプリメントで入手できるな、と。かつ、その和訳論文を読んで、我が家族に関しては口にしてOKと判断。 @parasite2006
りせ りせ @Lisse666
点滴でも使用することがある、ってのが、びっくりしましたね。だったら、腸管吸収される分があっても全然大丈夫じゃん、と。ビタミンが添加されてるのは、いわゆるフリーラジカル消去を狙っての合剤なのか、それとも、繊維質が腸管吸収を阻害するからなのか、 @parasite2006
りせ りせ @Lisse666
そこがはっきりしませんでしたが、常日頃のサプリメントの容量の範囲内で摂取する分には、別によかろうということで、子どもにも食べさせてますが。まぁ、自己責任の世界のお話ですね。 @parasite2006
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コメント

nao @parasite2006 2011年9月27日
キーワードにハイライトを追加しました。
Sirius☆彡 共謀中一般人 祈ります @sitesirius 2011年9月28日
草食だからか。 #NUKEjp QT @parasite2006: たとえばウシの場合、放射性セシウムの排出は糞が一番多い(乾草にCs-137を混ぜて与えた場合、牛乳、尿、糞中に回収された割合は5.4%, 16.7%, 77.6%)(Johnson JE et al. J. Nutrit 1968;94:282-288)
Sirius☆彡 共謀中一般人 祈ります @sitesirius 2011年9月28日
草食だからか。 #NUKEjp QT @parasite2006: たとえばウシの場合、放射性セシウムの排出は糞が一番多い(乾草にCs-137を混ぜて与えた場合、牛乳、尿、糞中に回収された割合は5.4%, 16.7%, 77.6%)(Johnson JE et al. J. Nutrit 1968;94:282-288)
Sirius☆彡 共謀中一般人 祈ります @sitesirius 2011年9月28日
草食だからか。 #NUKEjp QT @parasite2006: たとえばウシの場合、放射性セシウムの排出は糞が一番多い(乾草にCs-137を混ぜて与えた場合、牛乳、尿、糞中に回収された割合は5.4%, 16.7%, 77.6%)(Johnson JE et al. J. Nutrit 1968;94:282-288)
Sirius☆彡 共謀中一般人 祈ります @sitesirius 2011年9月28日
雑食だからか。胃が一つ。 #NUKEjp QT @parasite2006: 一方ヒトの場合、尿が主な排出経路で尿中と糞中に排出された量の比率は86:14(食品安全委員会 第6回放射性物質の食品健康影響評価に関するワーキンググループ 資料3 セシウムとりまとめ(案)より)
Sirius☆彡 共謀中一般人 祈ります @sitesirius 2011年9月28日
ペクチンは繊維質ですが、繊維ではないのでは。 #NUKEjp @parasite2006 QT @Lisse666: プルシアンブルーはキレートして不溶にして腸管吸収を妨げるの? 勝手に憶測ですが。 ペクチン=繊維だしなあ、とか。。。糞便から排出の場合、そもそも吸収しないのか、それとも胆汁も関与してるのか…疑問に思っても調べないんですけど;苦笑。
nao @parasite2006 2011年9月30日
その後まとめをご覧になった@WavyStream さんと@leaf_parsley さんが検討に参加して下さいましたので、議論の続きを追加しました。
nao @parasite2006 2011年9月30日
追加部分でもキーワードにハイライトを追加しました。
nao @parasite2006 2011年9月30日
放射性セシウムとペクチンの結合の強さにpHが影響することの説明を追加しました。
T2HKG @T2HKG 2011年9月30日
ウシさんにリンゴも食べてもらって、そのフンを調べてみますか。
上海II @shanghai_ii 2011年9月30日
ビタペクトの論文では、年齢構成が無いのは論文として致命的に見えます。年令によって生物学的半減期が大きく違うので。ちなみに、対照群の生物学的半減期を計算してみれば、100日近くになり、大人と大差ない。。。
御堂岡啓昭 @Ani2525 2011年10月6日
アップルペクチンよりリンゴ食べた方がいいですよ。ペクチンは抽出法で色々と別な物なので。でもちゃんと陽イオンと負イオンの吸着の話やペーハーの話が書いてあってよいまとめですね。
上海II @shanghai_ii 2011年10月12日
ビタペクトの論文、年齢書いてました(^^; オオボケ、すみません。
nao @parasite2006 2011年10月13日
アップルペクチン関連論文の研究実施時期の推定結果を追加しました。@eaf_parsley さん、ご教示有難うございました。
nao @parasite2006 2011年10月13日
リストに見出しを追加し、@leaf_parsleyさんの関連まとめを引用させていただきました。
nao @parasite2006 2011年10月13日
追加部分でもキーワードにハイライトを追加しました。
nao @parasite2006 2011年10月13日
@buvery さんがブログ記事http://bit.ly/pCIBvK でご紹介下さったアップルペクチン関連論文のうち、最後まで研究実施時期が不明のまま残っていた1つの研究実施時期が確認できましたので、まとめに追加しました。
nao @parasite2006 2011年10月13日
追加部分でもキーワードにハイライトを追加しました。
nao @parasite2006 2011年10月15日
アップルペクチン関連論文の研究実施時期が特定できたことから議論が一気に深まりましたので、まとめに追加しました。
nao @parasite2006 2011年10月15日
リストに見出しを追加しました。
nao @parasite2006 2011年10月15日
追加部分でもキーワードにハイライトを追加しました。
御堂岡啓昭 @Ani2525 2011年10月17日
ゴイアニアはチェルノブイリ事故と同様に、アーマンド・ハマーに派遣されたドクター・ゲイルが隠蔽工作してるので、あてになる統計データ、それに基づく意味のある論文が少ないです。すごく残念。
nao @parasite2006 2013年10月18日
アップルペクチンの効果を否定する動物実験論文の内容を覚え違えていて恥をかいたかわり、腸管再吸収の意味を理解できたいきさつをまとめに追加しました。@buvery さん、@hayano 先生、有難うございました。