Star社によるマンリッヒャーM1900コピーの話。 小銃の設計者として有名なマンリッヒャー氏であるが、黎明期の自動拳銃開発にも関わっている。M1900(M1905)は彼の最後の自動拳銃設計だった… マンリッヒャー自動拳銃についての詳細は私の過去動画を参照 【リプに続きます】 nico.ms/sm40590169
2022-09-20 18:54:09【続き】 M1905はマンリッヒャー氏の没後アルゼンチン軍に採用され、私はそこでこの系統は途切れたものと理解していた。 しかし、中国には謎のマンリッヒャー風自動拳銃が多数存在しているのである。これは何に由来するのか? 実はスペインのStar社がマンリッヒャーM1905を元にコピーを行っていたのだ pic.twitter.com/QYwkG3icgR
2022-09-20 18:54:35一連マンリッヒャーコピーはBonifacio Echeverriaという人物により設計された。最初のモデルについての情報は少ないが、おそらく1905年前後に制作されたのだろう。 市場に広く流通した最初のモデルはModel.1と呼ばれており、1914年ごろの発売である。マンリッヒャーM1900とは異なり脱着弾倉であった pic.twitter.com/ChddfcIHmU
2022-09-20 19:02:37Model.1はModele1914とも呼ばれフランス軍に少数が調達されたと言われている。オーストリアに見捨てられたマンリッヒャー自動拳銃の末裔が敵対するフランスに使われたというのは皮肉な話である… 本モデルでは過去動画で解説したハンマーが撃針を叩くことを物理的に妨害する安全装置は外されている。 pic.twitter.com/KRSV0UKRmi
2022-09-20 19:36:02また、1919年には警察向けにより小型化されたModel1919が発売された。 警察向けと言っても実際に警察に採用されたかは定かでなく、むしろ犯罪組織や過激派による使用が目立つそうである。そのためSindicalista(労働組合員)と呼ばれることもあるらしい… 口径は.32acpまたは.380acpで製作された。 pic.twitter.com/FVPkIrAiFd
2022-09-20 19:45:12Star社は1920年にModel1920(画像1)を発売し以降M1911コピーに方針転換しているが、前年のM1919(画像2)にもグリップやハンマーの形状など類似点が見出せる 以降は安全装置の位置変更など小変更に留まり廃盤、Star=M1911のイメージが形成されていくことになるのである… 意外なマンリッヒャーの話でした pic.twitter.com/7ysvjTzBHm
2022-09-20 20:05:09キメラ感すごい グリップはブローニングM1911、スライド部はマンリッヒャーM1900 pic.twitter.com/QmcgimJtVq
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