経営の神様・松下幸之助の、小さな小さな最初の一歩とは

世界文化社 ブックニュース（ナナ子） @sebun_digital

先週土曜から、NHKの土曜ドラマで経営の神様・松下幸之助の妻・むめのを主軸にしたドラマが始まりました。 http://t.co/KoqEkOiF

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今や日本を代表する企業となったパナソニック。かの経営の神様も、最初は私たちと同じ、ふつうの“ひと”でした。その始まりはどんなところから始まったのでしょうか。

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その松下幸之助が、いちばん最初に成した「成功事例」をですね、本日はお届けしようと思います。題して……

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【幸之助の最初の一歩】「千里の道も一歩から」「ローマは一日にしてならず」と古くからのことわざにもありますが、経営の神様・松下幸之助もそれは同じでした。

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【幸之助の最初の一歩2】今や世界に名だたる一大企業となったパナソニックですが、その始まりは私たちにも身近な小さなひとつの仕事からでした。

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【幸之助の最初の一歩3】松下幸之助（まつした・こうのすけ）といえば、新型ソケットの成功が有名だが、じつはそれ以前に、まさに松下の命を救ったともいえる商品がある。

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【幸之助の最初の一歩4】それは扇風機の碍盤（がいばん：スイッチを取り付ける絶縁体）だ。

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【幸之助の最初の一歩5】独立後に着手した新型ソケットの開発は苦労の連続だった。まず、機械設備があまりに整っていなかった。会社設立に用意できた金では、必要な機械すら購入できなかったのだ。

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【幸之助の最初の一歩6】また材料となる煉物（ねりもの）の製法がわからなかったために、煉物工場を訪ね歩いて原料のかけらを拾い、研究する日々が続いた。すべてが手探りであった。

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【幸之助の最初の一歩7】4か月の苦心の末、新型ソケット開発がようやく成功して意気も高らかに営業に励んだものの、いつまでたっても商品はまったく売れない。

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【幸之助の最初の一歩8】このままでは会社が立ち行かなくなるというところまで追い込まれたとき、偶然にも扇風機の碍盤製造の注文が入った。それも、1000個という数。

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【幸之助の最初の一歩9】松下はこの会社の命運をかけた商品の製造に全力を注いだ。設備も不十分な作業場で、型押しなど力作業は松下が一人ですべて行った。

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【幸之助の最初の一歩10】努力の甲斐（かい）もあり完納すると、80円の利益となった上に、碍盤の出来（でき）の良さから、追加で2000個という大量の受注に繋（つな）がった。

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【幸之助の最初の一歩11】松下はこれで一息つくことができ、本来目指していた電気器具開発を進めるため、1917年（大正6）、大阪市北区に松下電器具製作所（まつしたでんききぐせいさくしょ）を創業。

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【幸之助の最初の一歩12】第一号の電気器具は「アタッチメントプラグ」で、古電球の口金を利用したものであった。

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【幸之助の最初の一歩13】「アタチン」と呼ばれたこの斬新（ざんしん）な製品をはじめ、「2灯用差し込みプラグ」、「砲弾型電池ランプ」などのヒット商品を生み出した。

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【幸之助の最初の一歩14】この頃になると周囲からは「松下電器は新しいものを生み出す」と評判になり、注文も増えていった。

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【幸之助の最初の一歩15】さらには電池製造にも進出。総合家電メーカーとしての松下王国の基盤を着実に築いていったのだ。

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【幸之助の最初の一歩16】松下が成功した要因はいくつもあるだろうが、窮地（きゅうち）にあったときに大量の碍盤を受注できたことなど、運の強さもその理由のひとつであろう。

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【幸之助の最初の一歩17】※松下が開発した自転車用の砲弾型電池ランプは、他社製品と比べて、約10倍の30時間から40時間も使えた。～日本史100人ファイル『近代日本の創業者100人』より

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【幸之助の最初の一歩18】扇風機の碍盤⇒ http://t.co/MUJsdqVG パナソニック公式サイト「松下幸之助の生涯：23. 扇風機の碍盤を受注　1917年（大正6年）」より

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【幸之助の最初の一歩19】現在のパナソニックという企業の繁栄を見ると、途方もないその規模の大きさに圧倒されます。