遺物「実測」と三次元計測に関する議論からモノの見方のパラダイムシフトまで

2023年1月18日から26日にかけての遺物「実測」と三次元計測に関する議論について。表面的な両者の差異から、個々のモノの見方へ言及が及びつつ。
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山田邦和 @fzk06736

考古学研究者以外の人には何がおこっているのかさっぱりわからない反面、考古学研究者であれば100%が青ざめること確定の写真がアップされております。 twitter.com/idojiri_soejim…

2023-01-16 23:13:03
山田邦和 @fzk06736

@pmagshib 3Dスキャンは実測図を補完するものとして今後有用となっていくと思われますが、実測図にとって替わるものにはなりえないし、また、なってはならないと考えております。

2023-01-16 23:17:51
Sir Darts Achieva @atsshachw

@fzk06736 @pmagshib Why? 特に「なってはならない」とは、何故に?

2023-01-17 21:01:52
Aim @Aim45877776

@atsshachw @fzk06736 @pmagshib FF外から失礼します。 この界隈についてはよく知りませんが、古来から受け継がれてきた技術を、正確性で勝る現代の技術で置き換えてしまうと、過去と現在の比較が難しくなるという問題が発生しそうに思います。過去の技術を用いることで、誤差範囲などの一貫性を保ってるという可能性ありです。

2023-01-17 23:09:25
みはる @Haru102i

@Aim45877776 @atsshachw @fzk06736 @pmagshib 数百のポイントを二次元でしかとれず、人の技能や温度、湿度に左右され繰り返し精度も出ない真孤と、 数千万点を3次元、マイクロオーダーで測れて人によるバラツキも無い3Dスキャナ 一貫性に拘泥して古い技術で測り続けるのはむしろ有害では……?

2023-01-18 00:10:30
Sir Darts Achieva @atsshachw

@Aim45877776 @fzk06736 @pmagshib なるほど、と思いつつも、なんだか後ろ向きの話に聞こえてしまいます。 これまでのデータをすべて書き換える、とかぶち上げて大型予算でも取りに行くくらいの勢いか欲しい、とか思っちゃいます。

2023-01-18 00:11:47
Sir Darts Achieva @atsshachw

@Aim45877776 @fzk06736 @pmagshib くわえて言うと、そもそも、真弧による計測って、使う人の技能によって誤差が変わりそうでよね。 そうなると一貫性というのも、そもそも怪しいわけで、どこかでテクノロジー的シフトをすべきだと思いますけどね

2023-01-18 00:22:51
Sir Darts Achieva @atsshachw

@Haru102i @Aim45877776 @fzk06736 @pmagshib まあ、最も率直に言っちゃえば、そういうことですよね😅

2023-01-18 00:28:14
限界大学生ゲーマーの日記 @hoi467107211

@atsshachw @fzk06736 @pmagshib 学者が自分で見たもの触ったものを手を使って己の理解で実測図なりなんなりを書くことに意味があるので、3Dスキャンとったから終わり、としてはいけないという意味でのなってはならないということだと思います。後から見直したりというそういう補完の上では本当に役立つと思います。

2023-01-18 03:11:39
山田邦和 @fzk06736

@atsshachw @pmagshib 目的が違うからです。3Dスキャンは「モノの形を正確に描写する」。実測図は「モノに含まれている情報を、研究者が自分の目で汲み取った記録」。相互補完は大いにやるべきですが、片方があればもう片方はいらない、ということにはならないのです。

2023-01-18 10:05:00
しぶちん⏳🌏🧭🔨 @pmagshib

@fzk06736 @atsshachw 実測図を書くのが必要という論点は理解するのですよ。そのために真孤を使う必要はなくて、3Dスキャンしたデータから、任意の断面図を起こせば同じことだと思います。

2023-01-18 10:12:54
山田邦和 @fzk06736

@atsshachw @pmagshib ⇨たとえば、考古学の遺物は土の中(水の中もある)に永らく埋まっていたものですから、変形(割れる、歪む、錆びる、膨れる、など)しています。3Dスキャンは、その変形した姿を忠実に記録するのは得意でしょう。一方、実測図は、変形した中から「本来の姿」にかかわる情報を引き出し、記録する。

2023-01-18 10:16:22
山田邦和 @fzk06736

@pmagshib @atsshachw 別に、マコを絶対に使わねばならない、ということは申しておりません。マコなしで実測図が描ける人は、そうすればいいと思います。

2023-01-18 10:20:39
山田邦和 @fzk06736

@pmagshib @atsshachw ⇨昔の考古学研究者の中には、マコを嫌う人もいました。定規とディバイダーだけで遺物を実測する。私もそれはすばらしいと思います。しかし、それは熟練した研究者だけができる名人芸。マコによって、初心者でもかなりなレベルの実測図が描けるようになった。道具というのはそういうものだと思います。

2023-01-18 10:26:27
しぶちん⏳🌏🧭🔨 @pmagshib

@fzk06736 @atsshachw というので、3dスキャンして任意の断面図を起こせば、初心者でも素早く実測図が描けるようになると思うのです。まさしく道具。

2023-01-18 10:29:50
山田邦和 @fzk06736

@pmagshib @atsshachw それもいいんじゃないでしょうか。「3Dスキャン画像さえあれば実測図はいらない」というのと、「実測図を作成するために3Dスキャン機器を利用する」というのは似ているように見えてまったく異なっていますからね。前者は間違いですが、後者はおおいに結構だと思います。

2023-01-18 10:33:08
山田邦和 @fzk06736

@pmagshib @atsshachw ⇨ただ、モノの観察眼がない人が、いきなり最新機器を使って実測図を作成しようとしても、満足いくものはできないだろうな、とは思います。まずは観察眼を磨くこと。これこそがなによりも重要だと思っています。

2023-01-18 10:40:11
しぶちん⏳🌏🧭🔨 @pmagshib

@fzk06736 @atsshachw 機器の発達とともに、そこのトレードオフが発生するのは、どの分野でもですね。地質学・地球物理学でも、常に問題になります。

2023-01-18 10:43:23
Aim @Aim45877776

@atsshachw @Haru102i @fzk06736 @pmagshib ん〜… まあ数値的にいかに解像度の高いデータが出せるかとかは、そこまで重視されないのかもです。 古来の計測方法自体が一つの文化として継承されるべきなのかもですし。 あとデジタルなデータは漏洩する可能性高いですし、そのデータが正確であるほど贋作の質が上がってしまいそうです。

2023-01-18 16:50:17
山田邦和 @fzk06736

@atsshachw @pmagshib ⇨たとえば「割れた土器」を実測図に描く。その場合、「自然に割れた」のか、「人間が意図的に割った」のかによって、その意味が異なる。前者の場合には割れ目を描いてはならないが、後者の場合には割れ目をきちんと描く。この区別は人間が総合的に判断せねばならず、3Dスキャナーにはできない。

2023-01-18 17:09:01
Sir Darts Achieva @atsshachw

@fzk06736 @pmagshib もともと3dスキャナの話を出した方も私も、マコとスキャナの対比をしていたわけで、スキャナ単体が人間にとって代わるとは思ってませんよ。 ただしスキャナ等で得た計測データのポストプロセッシングによる推論は、いずれ「人間の総合的判断」にとって代わります。 他の多くの分野でそうであるように。

2023-01-18 17:38:56
中園聡 @satorunakazono

「そんな研究して人間を見失ってないか」と親切に注意してくれる人はいた(いる)。モノばかり見るな,顕微鏡使うな,数字使うな,3D使うな…。 だが人間臭くない手段は人間を見失う,など偏見にすぎない。本当に避けるべきは,雰囲気で過去の人を解明できるという甘えとその強制ではないだろうか。 pic.twitter.com/TEGT8EW0a9

2023-01-19 07:33:21
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中園聡 @satorunakazono

(ちなみに,フィールド調査にも出てますからね。) そして,発掘調査では,発掘という行為によって人の行動の証拠をみすみす失っていないか,最善の記録は何かと問うているところです。 kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKEN…

2023-01-19 08:01:30
山田邦和 @fzk06736

@atsshachw @pmagshib 私が「3Dスキャンは・・実測図にとって替わるものにはなりえないし、また、なってはならない」と言ったことに「Why?・・何故に?」と質問されたので、その範囲内においてお答えしたつもりです。Sir Darts Achievaさんの未来予測があたっているかどうかは、私にはなんともいえません。

2023-01-19 09:48:39
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