「とくダネ!」きょう(10/28)はTPP賛成派の石川和男氏が解説したのを文字起こし!

10月28日のフジテレビ「とくダネ!」で元・経産省官僚で政策研究大学院大学の客員教授、石川和男氏がTPPについて解説。該当部分を文字起こししています。 司会:小倉智昭 中野美奈子 笠井信輔 コメンテーター:深澤真紀(コラムニスト)           ショーン・マクマードル・川上(経営コンサルタント)
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とし @toshihiro36_sub

笠井:関税がある場合には関税を通過する時に、この値段は高くなります。お米など7倍以上になります。ただ、これ(関税)を取り払うと、本当に安いお米や牛肉が入ってきてしまって、日本の農産物は競争できなくなるのではという懸念がある。そこでこちら、賛成派の皆さんは (続く)

2011-10-28 15:32:45
とし @toshihiro36_sub

笠井:とにかく、「日本の工業製品を海外に売っていきたい。経済を活性化させていきたいんだ」という気持ちがある。 反対派の皆さんは「いや、日本の農産物が海外の安い農産物によってダメになってしまいますよ」というのが、主な賛成意見・反対意見なんですが。 (続く)

2011-10-28 15:37:16
とし @toshihiro36_sub

笠井:そこで街の方に今回いろいろ聞きましたら、大いなる疑問というもの、こういうものがありました。ひとつ、「TPPになぜ参加するんですか?」「参加したら、どんないいことがあるんですか?」ということを、多くの人が質問として上げていました。

2011-10-28 15:40:30
とし @toshihiro36_sub

小倉:昨日の中野先生はメリットはなくて、デメリットばかりだとはっきりおっしゃっていたんですが...さあ石川さんはTPP参加に賛成する理由は何だとお考えですか?

2011-10-28 15:52:03
とし @toshihiro36_sub

石川:一定の条件付きで賛成のスタンスなんですけれども。やっぱり将来の日本の食い扶持を探すいい入口に立っているんじゃないかという観点から、私は交渉参加は賛成です。

2011-10-28 15:54:29
とし @toshihiro36_sub

小倉:昨日はアメリカが...要するに自分たちに都合のいい、アメリカの言いなりになるような体制を作りたいに決まってるんだという話が出ていたんですけど、その辺に関してはどうですか?

2011-10-28 15:58:02
とし @toshihiro36_sub

石川:これはね、確かに...日本の外交は弱腰だと言われてまして、傍から見てますと確かにアメリカ主導でいきそうな雰囲気も出ていますからね。そういう意味では、言いなりになるんじゃないかという懸念もわからなくはないんですが...それは、まさに交渉なんですね。 (続く)

2011-10-28 16:01:45
とし @toshihiro36_sub

石川:交渉だから日本の代表団、おそらく団長さんは外務大臣とか経済産業大臣とか我々が選んだ国会議員が代表になって行くんで。 そこで日本の食い扶持というか儲け口、そういうことを広げるために、少しでもゴネてゴネ得の世界。それで1個でも2個でも日本にメリットを (続く)

2011-10-28 16:06:10
とし @toshihiro36_sub

石川:将来的に引っ張るようなものを獲得するようにやってほしいということですね。

2011-10-28 16:07:18
とし @toshihiro36_sub

笠井:今の石川先生がおっしゃる日本の食い扶持。つまり、日本のモノをどこに売っていくのか。売り先が増えていくというお話なんですけれども、反対派の皆さんの代表的な意見を見ますと、「日本の工業製品は、そんなに売れるものではない」と。このオバマさんの言葉を見て下さいと。 (続く)

2011-10-28 16:10:59
とし @toshihiro36_sub

笠井:去年の横浜でのAPECでの演説です。「この地域への輸出を増やすことに、アメリカは大きな機会を見いだしている。今後はどの国もアメリカへの輸出が繁栄への道どと思うべきではない」 アジアの皆さんにはモノを売りますよ。でも皆さんからモノを買うということはあまりしないので (続く)

2011-10-28 16:16:04
とし @toshihiro36_sub

笠井:そのつもりでいてくださいというようなことを話している。じゃあ、アメリカがダメならば...TPPは他の国々もありますんで、他の国々に売ればいいのかと思ったら、国内総生産を見ますと、アメリカと日本でほとんど(9割)を占めていますので、日本はここ(1割)しか (続く)

2011-10-28 16:19:50
とし @toshihiro36_sub

笠井:言ってみれば食い扶持がないということで...モノを売る先だって少ししかありません。ですから「工業製品が売れていくというのは幻想なんです」といういけんがあります。

2011-10-28 16:22:12
とし @toshihiro36_sub

石川:工業製品だけを見れば...いま為替が75円じゃないですか。私だってこれでは売れないと。いま工業製品だけに着目すれば、日本はおそらく勝てないだろうと私も思いますし...一方、農業なんかでは関税がさらに下がれば価格面では外国産、強いですからねえ。 (続く)

2011-10-28 16:26:15
とし @toshihiro36_sub

石川:当然安く入ってきますから、日本の農産物、価格面だけでみたら勝てっこないというのはわかるんですけれども。 ちょっとさっき言いそびれたことがありまして、まずメリット。さっき申し上げた、将来的な“食い扶持”を探すきっかけになるという点と、 (続く)

2011-10-28 16:30:10
とし @toshihiro36_sub

石川:もうひとつは、国内のくたびれた制度がたくさんあるんですよね。外国との交流をさらに盛んにすることによって、刺激を入れることによって日本が世界に通用する制度をもう一回作って行く。変革するための刺激なんじゃないかと。このメリットも実は強調しておきたいなと思うんですね。

2011-10-28 16:36:47
とし @toshihiro36_sub

小倉:長期的に見れば、さまざまな国益も生まれてくるんだと思うんですよね。

2011-10-28 16:37:50
とし @toshihiro36_sub

石川:長期的に見れば、生まれてくるというか...それはむしろ受動的に長期的にメリットがあるという観念論というよりは、こういうところに積極的に入っていくことによって、ゴネ得みたいなことを書きましたが、見つけていくということなんですよね、主体的に。 (続く)

2011-10-28 16:41:46
とし @toshihiro36_sub

石川:そのチャンスを得るんだという考え方に立って、この交渉に参加するかしないかを今一度議論して決めていただきたいと思います。

2011-10-28 16:43:39
とし @toshihiro36_sub

中野:農業をされている方がすごく多く反対されていて...日本の農業は・・・

2011-10-28 16:44:52
とし @toshihiro36_sub

笠井:その農業の話ですよ。その農業...長期的にメリットがあると言っても、いま農業がすぐにダメになってしまうかもしれないという懸念を表明している方々がいます。 で、現在カリフォルニア米というのは関税率が778%ですから、7倍以上の値段で3000円という値段になっている。 (続く)

2011-10-28 16:49:22
とし @toshihiro36_sub

笠井:TPP参加によって、これ(関税)が撤廃されると、10kg342円のお米が日本に入ってくるということになって、これでは太刀打ちできないのではないかということで、農家の方を中心に反対の声が強く上がっていますよね。

2011-10-28 16:52:38
とし @toshihiro36_sub

石川:その懸念は全くその通りでありまして...確かに、「TPPってなんですか?」というのを政府の資料で見てみますと、「自由化」「貿易自由化はいいんだ」こういうことが書いてあるんです。しかし、そんなに事は簡単ではなくて、やはりデメリットの部分はあるんですよね。 (続く)

2011-10-28 16:56:47
とし @toshihiro36_sub

石川:それが自由化ですから。ですから、農産物について言うと、私なんか思いまするに...米なんて日本の主食ですよね。昔から日本人は米で育ってきた。そういうところは譲れないんだと。そういうところは、ちゃんと守ると。まさに政府の代表団が守って。 (続く)

2011-10-28 17:00:58
とし @toshihiro36_sub

石川:だけれども、他のところで行けそうな部分...例えばそれは、将来的には工業製品もあり得ると思いますし、あるいは他のいろんなサービスとかいったもので日本のメリットをそこだけ獲ってくるような形で、きちんと、まさに条件付きで、条件を持っていくということだと思います。

2011-10-28 17:05:18