自由・平等・友愛:仮面ライダー アマゾンズ試論のための雑想

個人的なメモ。作品『仮面ライダー アマゾンズ』から「自由(鷹山仁)・平等(水澤悠)・友愛(駆除班)」のトリレンマ(正義の衝突)というテーマを受け取った人の、雑想保管倉庫。
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河樹 彬 @e_rewhon

「売れる」というのは、そのようなこと。共同体に共有されるもの、贈与の循環のなかで回っているものには、固有名は不要だろう。固有名と「売れる」ことに繋がりがあるのは当然だともいえる。一方で、奴隷や売春もそうだが、固有名を持つものが「売れる」ことには、何か不可思議な感覚が付きまとう。

2023-03-10 06:50:48
河樹 彬 @e_rewhon

イーゼル『絵画とタイトル 』(未読)には、初めて自作をタイトルした画家としてダヴィッドの章がある模様。教科書でおなじみの『マラーの死』『アルプスを越えるボナパルト』を描いた、第一共和政リアタイのジャコバン党員。フランス革命期って本当に社会の分水嶺だなぁ。>msz.co.jp/book/detail/09…

2023-03-11 09:46:56
河樹 彬 @e_rewhon

ダヴィッドの来歴。《ロベスピエールを通じて…芸術の独裁者となり…失脚に伴い…投獄された。…その後、ナポレオンの庇護を受けて…またも失脚し、1816年にブリュッセルへ亡命…、彼の遺体はフランスへの帰国を許されなかった》。なんなんだ、この劇的な人生は。>bit.ly/4036osV

2023-03-11 09:46:56
リンク Wikipedia ジャック=ルイ・ダヴィッド ジャック=ルイ・ダヴィッド(フランス語: Jacques-Louis David、1748年8月30日 - 1825年12月29日)は、フランスの新古典主義の画家。18世紀後半から19世紀前半にかけて、フランス史の激動期に活躍した、新古典主義を代表する画家である。 1748年、フランスのパリに商人の子として生まれる。1757年の9歳のときに父親が決闘で殺害され、その後裕福な叔父によって育てられる。ダヴィッドが絵に興味を示しはじめたとき、彼の叔父はロココ絵画の大家で、ダヴィッドの母の従兄弟でもあるフランソワ 8 users 3
河樹 彬 @e_rewhon

私たちは少なからず、この香具師めいた人間の描いた絵を通して「市民革命」なるものを理解してる。ひょっとしたら、同時代の「世論」もそうだったかも知れない。

2023-03-11 09:46:57

雑想

河樹 彬 @e_rewhon

正義とは畢竟「自由・平等・友愛」だとすれば、あの短期間でこれらを結晶させたフランス革命って、改めて凄い。>twitter.com/e_rewhon/statu…

2023-01-14 02:25:57
河樹 彬 @e_rewhon

道徳とは良心、すなわち内面的な善の基準、その人の正義を表現したものだ。(飲茶氏の言葉を敷衍すると)世界には平等・自由・秩序という三種の正義しかない。>diamond.jp/articles/-/206…

2022-12-30 13:16:20
河樹 彬 @e_rewhon

自由・平等・友愛。初期版は「自由、平等、財産」だった。数年前、この三幅対が「恋・愛・雇用」「個(類)・固有名・人」「ネーション・ステート・資本」「矯正の正義・分配の正義・交換の正義」等々とどこまで重なり、重ならないかを考えていた(鷹山・水澤・駆除班)>blog.livedoor.jp/e_rewhon/archi…

2023-01-14 02:25:58
河樹 彬 @e_rewhon

『自由・平等・友愛』を土台に考えると、右翼・左翼の両極があると考えるより、「右翼・左翼・保守(仮)の三極がトリレンマになっている」と考えた方が、世の中のことは分かりやすいのでは、と思いつく。

2023-01-14 09:08:38
河樹 彬 @e_rewhon

一般に人が「正義」と呼ぶものは「自由・平等・友愛」の三つに要約される。うち友愛は、文化記号論にいう「秩序」を原理とする(法や契約に基づかない)。「自由・平等・友愛」はトリレンマをなし、一の正義は他を抑圧(制限)する。よって、人の世から政治的理念の対立が消えることはありえない。

2023-02-11 02:35:11
河樹 彬 @e_rewhon

中嶋哲史氏・独酔人経綸問答氏のやり取りを見る。私個人的は《自分の心の外にある善や正義とされるもの(例えば道徳や法)を真似ても、それは本当の善や正義ではない》という言い方、「〇〇こそ本当の△△」というレトリックが苦手だ。>twitter.com/J_J_Kant/statu…

2023-02-11 09:56:15
中嶋 哲史 @J_J_Kant

善や正義というものは自分の心の内にしか存在しない。自分の心の外にある善や正義とされるもの(例えば道徳や法)を真似ても、それは本当の善や正義ではない。各人が自分の内にある善や正義に従うのでなければ社会はよくはならない。そのために各人は自分の内に善と正義を育てなければならない。

2023-02-10 09:43:50
河樹 彬 @e_rewhon

また、経験則上、たとえば「規範」と「法」と「契約」とは(互いに他を制しあうため「実務上」無関係ではありえないが)もともと異なる原理にもとづく別のものとして切り分けて考えねば、不毛な話になりそうな気がしてる。>twitter.com/J_J_Kant/statu…

2023-02-11 09:56:15
中嶋 哲史 @J_J_Kant

@nekofighter21go 課題はそこになりますね。ここまで規範が崩れてしまった社会で、どうやって規範意識を育てていくか。

2023-02-10 18:24:30
河樹 彬 @e_rewhon

以下も全て「個人的には…と思う」の話だが、一言に「正義」といっても「自由・平等・秩序(友愛)」という異質な三つの正義があることを考えねばならない。三者はおそらく「法・契約・規範」に淵源する。

2023-02-11 09:56:15
河樹 彬 @e_rewhon

アリストテレスの「分配的正義・矯正的正義・交換的正義」もおそらくはこれら三者に関係する。これらはウルピアヌスの三原則を経由して、カントの『法論』にも導入される、といわれる(後二者については原典を読んでない)。

2023-02-11 09:56:16
河樹 彬 @e_rewhon

そして、自由も平等も規範も、強いて言えば《自分の心の外》にある。でなければ、そもそも人は正義について議論できまい。ここで「強いて言えば」と書いたのは、ウィトゲンシュタインの私的言語批判と同じ理屈で、ここでは心の内と外を語ること自体が、議論としてはナンセンスであるため。

2023-02-11 09:56:16
河樹 彬 @e_rewhon

とはいえ、《善や正義というものは自分の心の内にしか存在しない》といいたい気持ちは分かる。中嶋氏はきっといい人だ。以上が伝わるので先のツィート自体は全くナンセンスではない。ただ、私個人は問題を「意識」に帰着させる事は、問題解決のためには危険な道だと思う。私はきっと歪んだ人だ。

2023-02-11 09:56:16
河樹 彬 @e_rewhon

以下、頭の整理。お題は「自由・平等・友愛」について。長くなりそうなので、頭に整理記号『LEF』と整理番号をつけて、思いついたことをつぶやく。

2023-02-20 22:19:26
河樹 彬 @e_rewhon

LEF1 正義の判断基準は『自由・平等・宗教』の三種類しかない、という。仏革命の標語にいう『自由・平等・友愛』である。友愛は友愛結社(フリーメーソン)に由来する。それは宗教と同じく『秩序』の尊重である。>diamond.jp/articles/-/206… pic.twitter.com/eQWhlg6ZMc

2023-02-20 22:25:26
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河樹 彬 @e_rewhon

LEF1.1 歴史家によれば、革命標語の三つ組は革命の進展にあわせて順次形成された。革命初期からみられる「自由」に対し、「平等」が浮上するのは1792年の国王逮捕の頃。「友愛」(秩序)の浮上は恐怖政治末期、一説によれば「諸国民の春」の頃である。>bit.ly/3KmbWdf

2023-02-20 22:26:49
河樹 彬 @e_rewhon

LEF2-1 自由・平等・友愛はトリレンマをなす。自由と平等を追求するならば、最小の秩序(友愛)しか期待できない。同様に、平等・友愛を追求する場合は自由が、友愛・自由を追求する場合は平等が制限されざるをえない。ここに市民国家、全体国家、独裁国家の別が生ずる。

2023-02-20 22:28:21
河樹 彬 @e_rewhon

LEF2.1-1 たとえば「自由」。人は、あらゆることを行う権利を有する。この理念は「契約」として自らを表す。契約とは何か。個が個に対して、両者の合意のもとに、権利義務を発生させることだ。

2023-02-20 22:43:58
河樹 彬 @e_rewhon

LEF2-2 と同時に、自由・平等・友愛の三者は、それぞれ他の2者に対しては超越的な原理として現れる。各理念の価値が等しく尊重されるべきだとすれば、二つの理念の間を調停するのは、第三の理念でしかありえないのだから。 pic.twitter.com/dgYrhTFm68

2023-02-20 22:42:51
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河樹 彬 @e_rewhon

LEF2.1-2 権利義務には、「御恩と奉公」のように、限られたものであるがゆえに、都度都度、双方の合意を必要としないものもある。これを身分関係という。身分関係(不平等な秩序)を契約関係(自由・平等)に置きかえていく中で、近代社会は成立した。 pic.twitter.com/ukQ51jvPH8

2023-02-20 22:46:37
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河樹 彬 @e_rewhon

LEF2.1-3 自由・平等は近代社会という車の両輪である。平等は近代社会(契約至上主義)の必要条件である。対等でない者同士の契約は、往々にして身分関係に堕する。自由な社会に生きるために、人は平等でなければならぬ。

2023-02-20 22:47:36
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