魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」の感想を書くための記録
#maoyu あと、そうだ。魔王のオーバーナレッジはただのカンフル剤であって、知識的な優越感があの物語の本質じゃない、と。中世から脱出する物語だとするなら、300年かけて描けばそれでいいんですよね。それを加速する役割が魔王っていうだけで、「チートの快感云々」というのは悪読みの部類
2010-05-16 14:08:57まおゆう、やっと10スレ目・・・一旦休憩するか。しかしまおゆうって、本質的に「優しさをどのように具現化するか」という話なんだよな #maoyu
2010-05-16 14:18:36まおゆうは現実世界の社会発達の歴史を参照している〜という点について、しかし逆に「現実の方に魔王がいなかった」ということの方が実は重要な気がしてきた。つまり、現実歴史に於ける社会の発達や革命は、世界を良くしようとする意志(優しさ)が、ぶっちゃけなかった。 #maoyu
2010-05-16 14:22:00実在したそれらは、「とりあえず自分の利益!」「自国を救おう!」「敵国うぜぇから潰す!」「なんか科学が発展してたらこんなのがポッと出てきたんですが・・・」「うー、あいつと戦争する余力ねぇなぁ」という感じの連続であり、マクロな救済というのは考えられてなかった。 #maoyu
2010-05-16 14:25:40人類は大抵自分の利益しか考えてこなかった訳で、「そうではない存在」というのは美しいし観ていて(読んでいて)痛快である。そこが魔王の魅力であり、逆説的に「じゃあ、そうではないってどんなだよ」というツッコミに「凄まじい具体性」で挑めたのがまおゆうの魅力。 #maoyu
2010-05-16 14:34:41@GG_AS 今も昔も高踏的に「世界人類のために」と思って行動する人たちはいたと思いますよ。その「世界」の認識の問題とか、行動した結果の問題とかは別にして。 #maoyu
2010-05-16 14:40:17#maoyu @gigir ぼくは「人類=man=白人男性」、がやはり歴史上はデフォだと思っていて、そこに魔王が降臨することのフィクション的感動っていうのは、やはりあるんだと思います。「アレクサンドロスが民族融和を目指していた」 っていうのもやはり一種の幻想ですしね
2010-05-16 14:50:16@gigir ええ、意志は間違いなくあったと思います・・・が、まさにその意志が世界/マクロレベルになれたとは思えないのです(というより信じられない・・・人類不信?)。せいぜい自国・味方レベルが限界じゃね?と(いやまさにそこに異論あり、ということかと思いますが) #maoyu
2010-05-16 14:58:54単に救済ヒーローだけなら「そげぶ!」でいいわけだがw、マクロな救済=「みんなを、本当に」助けるってお前そりゃそげぶとかじゃねーだろ、という場面で「具体的にこうします。——できました」ということ。それを語れた(しかも面白く)というのは、やはり凄いことだ。 #maoyu
2010-05-16 14:39:38だからまおゆうは正しくヒーロー活劇であるし、同時に社会と科学と歴史を上手く料理した大河(って言い方で良いのか?)でもある。どちらも魅力であり、片方を否定する必要はどこにもない。二刀流とあっては強い=面白いわけだ。 #maoyu
2010-05-16 14:45:26ちなみに過言というか暴言だけど、まおゆうはサイバーパンク、それも「ディファレンス・エンジン」に近いな〜と思ってたり。科学が社会を、人(の意識)を改革してしまうという点で。 #maoyu
2010-05-16 15:05:15まさに仰るとおりです。そういった意味で、実はまおゆうで一番興奮した場面が、活版印刷登場&それだけでは厳しいので吟遊詩人活躍、のくだりだったりしますwww RT @gigir: @GG_AS だから人間一人一人の世界認識の拡張=啓蒙こそが必要なんですよね。 #maoyu
2010-05-16 15:09:39まおゆうの最大の魅力は波及効果じゃないかなーと思った。魔王から始まり勇者、女騎士、南部諸王国、各子弟、青年商人、メイド姉、魔族、はては王弟まで。魔王から発せられたひたむきさがあらゆる立場の人間を巻き込んで「丘の向こう」を目指す気風を伝播させる #maoyu
2010-05-16 15:01:58まおゆうは世界設定自体が狭いので全世界を救っているように見えるけれど、基本的に「救える範囲を広げていこう」という視点だと思う。だからこそラストで新世界が現れるわけで。実際の歴史でもそういう「視野の拡張」が何度もあって、まおゆうはそのひとつひとつを肯定すると思う。 #maoyu
2010-05-16 15:43:17だからまおゆうのラストが、「救った世界をいつまでも見守ろう」じゃなくて「なんかこの場所初めて見るんですけど? すっごー!」という感じで終わるのは非常に示唆的なんですよね。 #maoyu
2010-05-16 15:45:52#maoyu でも魔王はその点「よくばり」で、救える範囲ではなく「知ってる範囲」を全て「世界」に含めてしまうのだと思う。同じことは勇者も言ってますね
2010-05-16 15:55:06ぼくは『荘子』や『列子』の寓話みたいなもんだ、と言ってましたね RT @Gheser #maoyu つまり、無名の、役割をもった人物を登場させて、物語を作るという形式は、インターネットで突然変異に現れたのではなく、日本の伝統に則ったところから出てきたのだという主張。
2010-05-16 16:14:12#maoyu 列子力命篇の、人力「俺とお前、どっちが強いか議論してみようぜ」運命「人力風情が、この我と比肩できるものかよ」とか、非常に新ジャンルスレのノリっぽい
2010-05-16 16:35:11