魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る！」の感想を書くための記録

泉信行 @izumino

#maoyu 「小さな世界」が象徴するものは何か？　それは地球全体かというと、あれはやはり違う。「個人の手が届く範囲での世界」を象徴するしているのがあの世界か。そのくらいの小ささだとも言える。そしてその範囲なら、私達はあの物語と同じことができる

泉信行 @izumino

■■■（※Togatter用post）１日後■■■

泉信行 @izumino

#maoyu またお目汚しですが、作品論を呟きます。よく言われている「その先を見せる物語」というレトリックはちょっと実情としては違っていて、

Keiji Sakamoto @K2nd

#maoyu 遠慮なくどうぞ。いずみのさんの作品論が一番鋭く感じる。 RT @izumino: またお目汚しですが、作品論を呟きます。よく言われている「その先を見せる物語」というレトリックはちょっと実情としては違っていて、

泉信行 @izumino

#maoyu 正確には「停滞していたエンターテイメントを、エンターテイメントのまま現代につなげた」ことが評価されるといいと思います。勘違いされそうなのは、「停滞の先」であって「現代の先」ではないということ

泉信行 @izumino

#maoyu 停滞しがちだった、あるいは踏み込むにもエンターテイメントにはならなかった物語があって、それをそのまま現代につなげる。これって、『風雲児たち』の読者が夢見ていた「明治維新を越えて平成まで描き切る」物語と同じだったりする（笑）

泉信行 @izumino

#maoyu 我々が受け取るには、あまりにも切断されたままだった物語が、我々の世界に繋がり、そしてその物語の延長として「明日」を見ることができるようになる。ファンタジー世界における「丘の向こう」は我々にとっては確かに過去だが、我々にも我々の「丘の向こう」があることを教えてくれる

泉信行 @izumino

#maoyu 現代にも「丘の向こう」はある。だから魔王勇者の次回作が、現代人を主人公にしたオンラインRPG作品であるということにも、連続した意味がちゃんとあるのだと思います。以上。

GiGi @gigir

@izumino その先が見える物語と言ったほうがいいかもしれませんね #maoyu

GiGi @gigir

丘の向こうの景色は想像していたときほどワクワクするものではないかも知れない。だけどふと振り返って越えてきた丘の数々を見渡したときに確かに前へと進んできたという感慨を覚えるんだよね #maoyu

泉信行 @izumino

#maoyu 神は細部に宿るので、細かい分析が必要ですね。補助線としてですが、こんなこともぼくは書いてました http://bit.ly/akIf5E RT @terushow なぜ停滞していて、なぜまおゆうは停滞より先を書けたんでしょうかね？

GiGi @gigir

まおゆうはファンタジーなので、それを一代で、物語内時間でほんの数年で見せているけど、それに感じ入った人はそれを300年の時をかけてやっている「風雲児たち」も読むとよいんじゃないかな。 #maoyu

GiGi @gigir

その「風雲児たち」が30年連載しても完結していないという事実こそが、この「その先を見せる物語」を描くことの難しさを同時に物語っていたりするわけだ。 #maoyu

泉信行 @izumino

それを知ってる人間からすると、魔王勇者を読んでめまいがするのも当然の話なんですよね… RT @gigir その「風雲児たち」が30年連載しても完結していないという事実こそが、この「その先を見せる物語」を描くことの難しさを同時に物語っていたりするわけだ。 #maoyu

GiGi @gigir

個々人が特別停滞感を感じていないというのはそれはそれで幸いな話で何の問題もないけれども、＝停滞を感じている人がいないという話にならないし、風雲児たちやまおゆうはそういった停滞感を感じている人にこそ読んで欲しい物語。 #maoyu

GiGi @gigir

風雲児たちが登場人物を生身の人間ではなくてスターシステムの役者として捉えていることもわりと重要な示唆だったりするのかも。 #maoyu

泉信行 @izumino

あまり言われていないけど #maoyu は『うしおととら』や『ダイの大冒険』あたりが好きな人の「次の物語」として読んでほしいところもあるから、少年漫画の絵柄ってなんだろうなと考えるなど

GiGi @gigir

ダイの大冒険のラストに、本当にあれでよかったんだろうかと考えたことのある人には特にオススメしたいですね #maoyu

泉信行 @izumino

■■■（※Togatter用post）１日後■■■

とおる7th @windcreator

まおゆうタイトル妄想『GAME END　～まだ見ぬ丘の向こうへ～』/帯（アオリ）「もうゲームは終わった。さぁ、”上手くいかないことばかりでお金にもうるさくて、泥臭く汚くて、地味で面倒で残酷で……、だからこそ信じた絆がきらきらと美しい”――【現実】の物語をはじめよう」 #maoyu

桝田省治 まとめサイト無断転載お断り @ShojiMasuda

なるほど「GAME END」か。今まで見た中ではかなり的を射てる。一般性もある。説明的になるけど「GAME ENDから始まる物語」のほうがわかりやすいかな RT @windcreator: まおゆうタイトル妄想『GAME END　～まだ見ぬ丘の向こうへ～』 #maoyu

とおる7th @windcreator

『GAME END』が一石になったようで嬉しいです。『GAME OVER』は全滅的なニュアンスなので、「魔王や勇者という定められただけの役柄を降りて(＝ロールプレイングに過ぎなかったゲームを終えて)、魂を持つものとしてあらゆる力の限りに現実に挑む」という発想でした。 #maoyu

泉信行 @izumino

#maoyu ちなみにみんな忘れてるかもしれないけど、テーマ的には「終わりのない世界」が最初の状態で、「終わってしまうかもしれない続き」を与えるのが魔王勇者なんですよね。「終わりのない世界」というのは「いつまで経っても続編の世界観が中世から抜け出せないドラクエ」への批評でもあって

泉信行 @izumino

#maoyu だから「ENDから始まる物語」よりも「永遠から抜け出す物語」と呼んだ方がテーマにフィットしている……と、評論的な視点から意見してみました

師茂樹 MORO Shigeki @moroshigeki

@izumino そうそう。閉じた世界への批評的小説。