洋菓子に使う日本語「パイ」は、誤解と混同の結果生まれた日本だけで通用する概念だった!?

洋菓子の歴史とその起源
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高橋御山人@邪神大神宮 @jyashinnet

インド料理のナンて、漢字(饢)があったのか……まあ、確か紀元前に遡るようなものだと思ったので、中国に伝わっていてもおかしくはないな。>RT

2020-10-26 00:46:35
高橋御山人@邪神大神宮 @jyashinnet

改めて調べたら、起源はイランか。 確かにイランでよく食べたな。インドのナンよりペラペラで、暖かくない(焼きたてじゃない)のも多かったけどな。 まあ本当はインドにも色々あるんだろうな。

2020-10-26 00:53:56
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@jyashinnet 通説では、ナンの中国への伝播は、安史の乱の頃だとされてきましたが、紀元前1000年頃の新彊ウイグル自治区の遺跡から、ナンを焼くための窯や小麦が出土していて、新疆へは早い段階で人間とともに移動してきてたようです。

2020-10-26 00:52:33
高橋御山人@邪神大神宮 @jyashinnet

@fushunia なるほど、新彊にはそんなに早くから。 漢字化されたのはいつ頃なんでしょうねえ。

2020-10-26 00:58:55
高橋御山人@邪神大神宮 @jyashinnet

@fushunia 漢民族に本格的に認識されたのは、やはり安史の乱かその前あたりということなんでしょうね。 まだ漢字はなくとも、班超とかの報告にそれと思われるものがあったりしたら面白いんですが。

2020-10-26 01:05:37
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@jyashinnet 今、読んでます洋菓子の歴史の本によると、パイ生地の祖形とされるものがギリシャ・トルコなどにあり、起源はエジプトか何かで、古代エジプトの壁画に出てくるのが最古のパイだとのことですが、もし、ギリシャ・トルコのパイを最初に見て、果たして私たちは関心を持てるのか?という気がします。

2020-10-26 01:13:51
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@jyashinnet 文化はパッケージとともに入ってくると言いますか、憧れとかいろんなものとセットだと思いますので、先史時代においても中国(中原)伝わっていた可能性が無いとは言えませんが、私たちが思うナンと同じ印象だったのか、その辺がまだ想像できてないです。(結論は分かりません)

2020-10-26 01:16:25
高橋御山人@邪神大神宮 @jyashinnet

@fushunia そうですねえ、現代日本人はナンと言えばインド料理とのセットのアレを思いますが、発祥地のイランで私が食べたのは、ナンとは呼ばれていても、ペラペラのパンといった感じでしたからね。 実際古くから伝わる地域ではパンとあまり変わらない感覚でしょうし。

2020-10-26 01:27:31
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@jyashinnet イランでは味がそんなに違うのでしたか。そういうお話を聞くと、わくわくします。

2020-10-26 01:28:29
高橋御山人@邪神大神宮 @jyashinnet

@fushunia 巫俊さんに喜んで貰えるかと思いw、イラン旅行時の写真を発掘しました。 1枚目はイラン南西部・ササン朝の水利施設で知られるシューシュタル、2・3枚目はイラン中央部のゾロアスター教徒が多いヤズド、4枚目は同じく中央部の佐ファーヴィー朝の都エスファハーン。 洋食のパンにかなり近かったです。 pic.twitter.com/Sk47NIbAI9

2020-10-26 01:46:43
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巫俊(ふしゅん) @fushunia

比較料理学って学問分野があったらいいのに、って話を聞くとワクワクしてくるんですが、洋菓子の歴史の本を読んだら、まだ最近の歴史でも、起源説話と化してるし、正確な分析手法も無さそうだし、データと説話の組み合わせ方が分からなさそうです。

2022-12-31 01:33:22
巫俊(ふしゅん) @fushunia

考古学のような客観性を重視して、説話と神話を遠ざける姿勢を取る方法もありそうですが、名前は同じだけど、同じ料理だとは思えないくらい中身が違ってた料理って普通にあって、名前を視点にする限りは「揺れ」を許容して説話との整合性を図ることもできるはずで、だけどそれはデータ主義と衝突する。

2022-12-31 01:42:45
巫俊(ふしゅん) @fushunia

猫井登『お菓子の由来物語』(2008年出版)を買いました。著者は歴史学者では無いので、史料をどの程度読み込んでるのかはよく分かりませんでしたが、40歳代で大手銀行を退職されて、菓子の由来を調べるために、フランスの著名な製菓学校に通ったというご経歴だと本書で説明されてました。

2020-10-25 14:13:38
巫俊(ふしゅん) @fushunia

本屋に置かれてるお菓子の本って、レシピの本が多いですし、雑学的に由来が書いてあったとしても、信憑性の検証とか、そういうレベルで整理されて無かったりする本が多いですが、本書は開いてみて、「あれっ?」と思って、私の好みの方かなと思って買ってきました。 pic.twitter.com/v9sp1dJsYc

2023-05-28 18:30:57
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ひわ ときこ @hiwatokiko

@fushunia その本は面白そうですね😆✨

2021-04-28 23:10:29
巫俊(ふしゅん) @fushunia

「スポンジ」と「ショートケーキ」を読みましたが、スポンジ菓子の起源は、パン→ビスケット→スポンジと段階的に「製法が発見」されていったことに由来してて、日本にはスペイン・ポルトガル系統のカステラが定着したが、江戸時代の鎖国で後続「クリーム」が伝来せず、別の道を辿ったとか云々。

2020-10-25 14:22:32
巫俊(ふしゅん) @fushunia

「クリーム」が不在な上、細やかさを好む日本人はカステラも綺麗に仕立て上げたとあり、近代に英米から入ってきたスコーンタイプの「ショートケーキ」(日本のものとは違う)は避けられてしまい、ふわふわのスポンジのショートケーキが生まれたそうです。仏にも類似ケーキがあるが生クリームでは無いとか

2020-10-25 14:28:10
巫俊(ふしゅん) @fushunia

イギリスのショートケーキは、ビスケット生地なので口あたりが日本のショートケーキと全然違いますが、今日読んだ本によると、ショートケーキのショートはサクサクした食感を示す言葉で、油脂を入れてサクサクさせていて、日本のものが柔らかいのは、饅頭やモチの影響を受けたものとのことです。

2023-05-16 02:06:02
巫俊(ふしゅん) @fushunia

ケーキの方は、ゲルマン祖語から印欧祖語に遡りますが、語源辞書サイトのウィクショナリーなどを見ました。小麦を粉食する文化圏では、こねて丸めて塊にして調理するので、そうした形状のものをケーキと呼び、そのため、硬いものもあれば柔らかいケーキも生まれたとのことです。

2023-05-16 02:13:46
巫俊(ふしゅん) @fushunia

@rurirurihari 日本では形状が変わって、元は「砕けやすい」(ショート)ビスケット的なものだったことが分からなくなり、日本では別の説明が作られて普及したケーキだとありました。

2023-05-16 18:25:51
瑠璃=瑠璃玻璃 @rurirurihari

@fushunia なるほど。 日持ちがしない。と云うのは、後付けの意味だったんですね👆 米語→クッキー 英語→ビスケットorショートブレッド そのショートは、”砕けやすい”パンと云う意味だったのですね。 二重に理解が深まりました☺️

2023-05-16 18:48:50
巫俊(ふしゅん) @fushunia

饅頭やモチの影響というのは、きめ細かくて柔らかいのが、口に合っていて売れるだろうという意味で書かれてました。ちょっと違いますが、日本で最初のポテトチップスの袋菓子が、西洋には無い「のりしお」だったのも、好みに合わせた予測から日本の洋菓子が生まれたことを示してます。

2023-05-16 04:00:22

ポテトチップスは昼食の代わりにするので「菓子」とは限らないようですが。

巫俊(ふしゅん) @fushunia

食の人類史関係の本を読んでたら、ポテトチップスの発明を大絶賛してて、脂質・塩・炭水化物の最強コンビだと書かれてた上、最近の研究で人間の舌には「脂質」を読み取る未知の機能があるとの分析結果も出てる云々とあり、ついチップス買ったのですが、口に入れ過ぎると味が悪くなるのは何故なのか…

2022-07-30 23:49:25
巫俊(ふしゅん) @fushunia

ジョン・マッケイド『おいしさの人類史 人類初のひと噛みから「うまみ革命」まで』(河出書房新社、2016年出版)を読んでます。脂質に対する舌の感受性は個人によって数千倍も違うとのことで、脂質に対して鈍感な人は脂質をほとんど認識できないので、太りやすいとありますが、過度な刺激は危険だとも… pic.twitter.com/nNUp4PlS5O

2022-07-31 00:22:10
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