科学者と市民のコミュニケーションをめぐって - 水無月さんとネジ川さん

科学者と市民のコミュニケーション(または、リスク・コミュニケーション)をめぐって、水無月さんとネジ川さんが、モノローグのようなダイアローグのような、一連のツイートをしました。
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放射能とタバコのリスク比較を許容するか

まとめ 放射能とタバコのリスク比較を許容するか うん、なかなかよいまとめだ。リスク論とリスク・コミュニケーションの最先端が議論できたように思う。 【暫定結論】 リスク比較は、科学でリスク評価するときの有効な手法である。推奨される。しかしリスク・コミュニケーションの道具としてそれを使おうとするときは細心の注意を払って行わなければならない。推奨されない。 46923 pv 501 61 users 7
早川由紀夫 @HayakawaYukio

被曝による発がんリスクについて、「喫煙や飲酒の方がよほど危険だ」と語った中川准教授におかしなところはひとつもない。 http://t.co/YksMDTXg こういう意見を科学者が陳述することになんらおかしなところはない。正当なリスク評価だ。

2011-11-17 13:45:51
早川由紀夫 @HayakawaYukio

問題はその先にある。このリスク評価を受け取って、さてどんなリスク管理をするか。それは、行政の仕事だし、個人個人の課題だ。中川准教授を非難してる場合じゃない。中川准教授はむしろ積極的にリスク評価を公言してくれてありがたいと感謝しないといけない。長崎大学の先生も同じ。

2011-11-17 13:47:34
あらら @A_laragi

リスク評価をTVなどで「公言」すれば、それはもはやあからさまに政治的意味を持つ。政治的発言以外の何物でもない。そういう緊張感がなさ過ぎるのではないか。

2011-11-17 14:03:36
水無月 @minadukiG

http://t.co/PwJpxUay http://t.co/DrU32j0p 「喫煙や飲酒の方がよほど危険だ」は正当なリスク評価  VS  http://t.co/mQNW1RI2 リスク評価をTVなどで公言すれば、それは政治的意味を持つ。緊張感がなさ過ぎるのではないか。

2011-11-18 01:28:14

水俣の教訓と放射能汚染問題

まとめ 水俣の教訓と放射能汚染問題 今回の放射能汚染との類似性、活かせる教訓は。 頭が整理できてないけどとりあえずまとめ。 2383 pv 18 1 user

水無月

水無月 @minadukiG

今回の事故に関して言えば、リスク比較は実に多様にあり得るというのが純粋な驚きだった。レントゲンや煙草に比する専門家がいる一方、放射線管理区域の例を出して「とんでもない!」と言う専門家もいた。そしてどちらも「正しい」ことが理解できるまでに結構な時間がかかった(私の場合)。

2011-11-18 01:32:11
水無月 @minadukiG

煙草に比する評価と放射線管理区域に比する評価…どちらが正当か、を問うことは可能なのか…? もし可能であるとするなら、それを問い、かつ答えることができるのは主権者である国民、または国民の代表で構成される国会議員やそこから選ばれた政府となるのだろうと思う。つまりまさしく政治、だ。

2011-11-18 01:38:21
水無月 @minadukiG

国民が答えるべきことに、科学は答える術を持たない、という早川さんの感覚はたぶんそこ(一方であららさんは個々の科学者に政治的である自覚を持てと迫っているように見える)。 http://t.co/OjYyZ9nH

2011-11-18 01:44:42
水無月 @minadukiG

私としては、ではなぜTVに当初中川さんが呼ばれ、小出さんや早川さんは呼ばれなかったのか、に関心がある。東大とその他大学の違い? よく言われる産官学の結束のせい? しかし事故から時間が経つにつれ中川さんは次第に目立たなくなり、早川地図がメディアや国会など表に出てきた。これはなぜ?

2011-11-18 01:51:12
水無月 @minadukiG

原発事故のリスク評価は大まかな流れとしては、国民の意に沿わぬものから沿う方向へ、徐々に是正されてきていると思う(不十分だと思う人も大勢いるだろうが)。そしてその原動力はやはり、汚染食物・瓦礫への拒否反応とか、流出し続ける被害地住民という形で表現された国民の意思だろうと思っている。

2011-11-18 01:59:58
水無月 @minadukiG

国民の意思が遅まきにでも一応は自由に表現された前提として、既存メディア以外のネット環境の充実や、そもそも日本が思想統制されていない民主国家だと幸運もあるだろう。そのあたりは私は所与の条件と見ているけども。

2011-11-18 02:06:54
水無月 @minadukiG

…ただ。だからといって「それでOK」と思えないのは、やはり半年以上のタイムラグが発生していること…なんだろう。国民側が不安だ不信だと汚染拒否や自主避難のような行動を起こし、何ヶ月も労力を費やしてやっと…というこの遅さ。端的にはSPEEDIの非公開に象徴される国側の腰の重さ

2011-11-18 02:16:39
水無月 @minadukiG

卵が先か鶏が先かのような話になるけれど、国民と、国(政府や行政)との間の「事故以前」からのコミュニケーションがあまりに欠けていた、という反省が必要だと思う。国(または代替としてメディア)が国民の意思を当初より正確に把握していれば、TVに呼ばれたのは中川氏以外の学者でありえた。

2011-11-18 02:29:01
no1hasgone @no1hasgone

@minadukiG どちらが市民、例えば私にとって役立つか、意味があるかは一意ではありませんが判断できます。その意味で、それを決めるのは市民の側と考えます。ただ、考え得る全てのものとの比較の提供はありえないので、何を科学者が提供するか、は政治的意味を十分に持ち得ます。(続

2011-11-18 02:13:44
no1hasgone @no1hasgone

@minadukiG (続)早川先生の前提、どの尺度・ 比較を採用するかは個々人の判断だから、科学者のリスク比較は中立というのは理解できます。しかし、前述のように現実には政治的意味から中立であり得ないことの自覚はあららさんの言うとおり、科学者の当然の責務かと。(了

2011-11-18 02:21:09
水無月 @minadukiG

@no1hasgone 科学者当人には、自己が中立ではありえない自覚が必要でしょうね。一方で私は、個々の科学者が選択する科学的知見は、無自覚の政治的立場から得られるものであって、(たとえ中立でない自覚を持とうと)科学者本人の意思で変えられるものではないと思っています。 続

2011-11-18 02:34:16
水無月 @minadukiG

@no1hasgone つまり、科学者本人は精一杯中立であろうと努力した結果が、それでもなお政治性を帯びている、という部分が問題なのだろうと思っています。そこまで進んでから、あとは国民側が多様な知見(比較)の中から「選び取る」という段階に進めるのではないかと。

2011-11-18 02:38:43
水無月 @minadukiG

つまり私は、中川氏や山下氏個人を、「科学者サイドの人」として批判するより、そういう学者をわざわざ選んでTVに登場させたり、リスクアドバイザーに登用したりしたシステム(?)の問題点を批判すべき時期に来ていると思う。そのシステムは同時に、原発再稼動を許すシステムと同じもののはずだ。

2011-11-18 02:43:38
no1hasgone @no1hasgone

@minadukiG 賛成です。私も科学者が「中立」になるために自身の政治性を自覚するものとは思いません。さらに、今度は市民が選択に留まらず、必要な比較を要求したり、その為の知恵を出したりと協働的な取り組みができると良いのですが。

2011-11-18 02:49:26
水無月 @minadukiG

多様な知見がある中から、国にせよ県にせよ「自分に都合の良い」学者を引っ張ってくるということがこの8ヶ月で明らかになった。学問が自由である以上、学者の良心を縛ることは不可能。とすれば国民(市民)側に求められるものはなにか…。という方向に私は考えている。

2011-11-18 02:55:43
水無月 @minadukiG

@no1hasgone 能動的主体的に発想し、行動もすることが必要なのでしょうね(もっとも言葉にすれば十年一日のごとき陳腐さで自分に対するがっかり感もあるのですが… 汗)。

2011-11-18 02:59:22
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