別視点のトランスサイエンス。3.11以降、話題にあがるSTSについて。
@chronekotei はい、そうだと思います。特に現実の事例に指摘するとき、「過去の事例の失敗を教訓にすべきだ」というのはその通りにしても、大きく丸めて「科学の失敗」とやってしまうと、それはまずいだろうと。丹念に「ここはこうした方が良いのでは?」と提案すべきだと思っています。
2011-11-19 13:25:49@doramao @J_Steman @chronekotei ぼくから見ると菊池さんは科学コミュをしてるように見えるのですが、一部の人からリスコミとしてなってないと言われてるようです。リスクについて言及すればすべてリスコミになるのでしょうか?
2011-11-19 13:27:11@J_Steman 仰る通りだと思います。一番気になるのは、たとえばGMOなんかを引き合いに出して「科学の不確実性」みたいに丸めたり、「未知のリスク」について説明せずに誤解を許容するような姿勢はまずいでしょう。
2011-11-19 13:28:27@chronekotei @doramao @muimi 図を補足すると、危険なのは境界領域で、たとえば「有事に科学的な単純知識を提供する」行為は、図の6の箇所で起こるわけですが、ここのときに平時の科学コミュみたいな語り方をすると、ディスコミが起こりやすい、という感じです。
2011-11-19 13:29:29@J_Steman @doramao @muimi 平時からクライシスへの遷移状況みたいな時期ですね。これはたしかに今般の震災でもそうだったと思います。科コミ的なアプローチの言論はかなり強固な攻撃を受けましたね。
2011-11-19 13:31:11@J_Steman なるほど。あと、個々人については1の状況と認識している人もいれば、3の状況と認識している人もいるようなバラツキも想像できますね。一筋縄ではいかない問題であるはずです。
2011-11-19 13:34:15以前どらちゃんやむいみんとやった鼎談で論じられていた問題と謂うのは、一種まだクライシス状況にあると謂う状況認識に基づいた問題意識だったと思うんだよね。
2011-11-19 13:35:21@muimi この部分は【リスク/危険/科学的事実(例えば確率)】の定義のすれ違いから来ている部分もあるな、と思っています。「話者は確率について語っているのに、聞き手にとってはリスク(つまり、その確率を踏まえた自己選択)を強要されているように感じられる」から、反発せざるを得ない。
2011-11-19 13:36:08@muimi →というストーリーでたいていは回収できるのかと思います。(と語ってしまうとエラソーですが)
2011-11-19 13:37:17@chronekotei 御指摘の点、同意です。そのあたりは、本当は個別分野の事例を丹念に比較しないといけないのですが…たぶん、話者のアタマの中には個別事例の細部が記憶されているのだけれど、その要点の出し方に失敗している例かも。
2011-11-19 13:38:57ああ、なるほど。特定の偏りがあるだろう集団の側にたてば、提供される情報は納得できる種類のものでないなんて事もあるだろう。その集団が果たして全体を代表するものなのかの見極めも大事だよね。平時であるのに、戦争中だと思っている人も混じっているかも知れないし。
2011-11-19 13:41:27@doramao 全く同意。この「モード認識の差」は、科学者の側でも露骨に差があって、それが余計に誤解を生んでいる、と感じます。(例えば科学者からも市民からも批判を受けている、ある研究者の方は「今もまだ再非常時だ」と認識されているようです。それを聞いて、僕は違和感が払拭されました
2011-11-19 13:42:15@J_Steman オレたちは学者ではないのでもっと踏み込んだ心証を語ってしまうわけですが(笑)、あの人たちの言動に個人的な思想からの恣意性のようなものを感じる人は多いし、それが学問領域全体の信用性に影響を与えていることは否定出来ないと思いますよ。
2011-11-19 13:44:40たとえば今話題になっているネットにおける「欠如モデル」と謂うタームの濫用についても、キチンと説明せずに黙許を与えているような節があるし、そうすると学問の立場でもそう謂うふうに濫用しているのか、と謂う疑惑を招くのは当たり前だと思うんだけどなぁ。
2011-11-19 13:47:22とはいえ、分断は望まないので、解きほぐすことに労力を割いていくわけです。あっ、そうだったんだ!な~んだ、で理解し合えるほど簡単な問題なわけではないのですが、それを目指す気持ちではあります。
2011-11-19 13:48:07@chronekotei 6の領域に関しては,別のスライドでこう書いて説明しています:(震災以降)この位相の科学者の行動は「欠如モデル的」と反感を買った つまり「○○とはどういう意味?」という問いに答えているうちに「どうしたら良いのか?」という問いにも答えなければならなくなる→
2011-11-19 13:49:09今日はスッキリ説明して戴いたので随分見通しは好くなったけど、俗化を黙許して恣意的な濫用が可能な状況を招来しているようにしか見えないのよな。
2011-11-19 13:49:12@chronekotei →しかし、この問いはすでにリスクコミュ。科学コミュ的に貫くならばそこで突き放さなければいけないが、突き放すことに失敗すると反感へ…
2011-11-19 13:50:11@chronekotei えと、その心証に関しては、恐らく別のスライドが…ちょっとお待ちアレ。
2011-11-19 13:50:30@J_Steman その部分がまさしくトランスサイエンスであって、そこで齟齬が起きたら間を取り持つのが良いのではないでしょうか?ぼくには「だから科学者はコミュニケーション能力がなくてダメだ」と言ってる人ばかり目にします。
2011-11-19 13:51:40@chronekotei @doramao @muimi あ、実は珍しく出てきて喋っているのは、普段はメディア分析とかやってるのですが、まさにこのスライドを説明する原稿を書いているからです。どう説明するのがいいかな、と言う打算…利己的な理由でスミマセン(キリッ
2011-11-19 13:53:48@J_Steman 「リスク」という言葉に関しても、多義的に意味を持たせすぎだとぼくは考えます(白熱教室第3回)。多義的であるから「リスク」とのみ言った場合にすれ違うのは必然ではありませんか?
2011-11-19 13:54:36@J_Steman @doramao @muimi いや、出てきて戴いて大変有り難いですよ。今まで社会学とか人文科学の分野って、ネットでは言ったもん勝ちみたいな状況だったので、詳しい方から説明が戴けるのは大変有り難いです。
2011-11-19 13:56:15