HPVワクチンの導入直後、非常に多くのHPVワクチン接種に関連した有害事象報告がレポートされました。 その後、ワクチンの接種率があがりワクチンがより一般的になるとワクチン接種の結果や副作用としてどのようなことが起こるか医師・看護師・家族によく知られるようになり→
2022-10-22 08:43:55ワクチン接種後に起こったことに対する過剰な警戒心が薄れ報告数が減少しました。ワクチン接種後の有害事象報告が、年々接種率が大きく上昇していることと対照的に減少したわけです(個別の症状でも同様)。真の副反応でない推定が成り立ちます。 ③④副反応の特異性・一貫性 真の副反応であれば→
2022-10-22 08:43:55すべてのワクチン接種集団に等しく見られるはずだということ。 例えば、アスピリンを大腸癌の予防における臨床試験として 一定の集団に投与したとして、世界中どこの地域においても アスピリン服用者のうち一定数は、胃の出血で緊急治療室に運ばれることが分かっています→
2022-10-22 08:43:56アスピリンの胃粘膜への毒性は真の副反応ですから、どこでも起こること。 一方HPVワクチンの副反応疑いとしての訴えは、地域や集団によってさまざまな違いがあります。日本では慢性的な痛みや疲労を訴える症候群。オーストラリアではワクチン接種時の集団性失神。インドでは死亡例。ヨーロッパでは→
2022-10-22 08:43:56多発性硬化症やギランバレー。スペインでは特にSLEとの関連。デンマークを中心とした起立性頻脈症候群。コロンビアではワクチンと関係があるとされる中枢神経性筋症状や月経異常の訴えが集団で発生。 その特異性・一貫性がなく、ワクチン接種が原因でおこる症候群として定義するには一貫性が欠けます→
2022-10-22 08:43:57このように、異なる集団において副作用の主張が非常に異なっていた場合。これらの疾患・症状とワクチン接種の間に 生物学的・病理学的な関連性が見出されません。ワクチン接種との因果関係がないことが推定されます。 ⑤生物学的・病理学的な妥当性 科学的にワクチン接種と症状の間に生物学的・→
2022-10-22 08:43:57病理学的な説明ができることです。 別に、全てを満たす必要はありません。①〜④が強力に支持すれば、それは因果関係のある副反応と推定できますし(新しい副反応発見!)、今後の調査研究で⑤はついてくるでしょう。全体を見ない場合は①を満たすのが精一杯となり、因果関係の推定はできません→
2022-10-22 08:43:58これがWHOが示す、ワクチン接種後の因果関係を評価する5つの項目になります。 どれも、大きな集団全体を見ないとわからないことはあきらで、ワクチン有害事象の評価を行うためには、そのためのデータをどの様に集めるか・システム構築に集約されます。 →
2022-10-22 08:43:58(C)因果関係の推定・認めることがワクチン接種後有害事象の認定に根本的には関係ないこと 補償のコンセプトは、厳密な因果関係の証明がなくても、保護の観点から、時間的に矛盾がなく・ワクチン接種が→
2022-10-22 08:43:59原因であったとしてもおかしくないと考えられるものには一定広く認めると言うもの。(B)に示した①を前提に⑤を一定認められれば補償されるべきですし、なされるでしょう。⑤に関しては基本的には疫学的な評価に基づいた判定がなされるでしょうが、科学的と言うよりは行政の問題になります→
2022-10-22 08:43:59HPVワクチンの副反応としてギランバレーはほとんどないと言うことがわかっています。ワクチン接種後にギランバレーになっても、そのほとんどはHPVワクチンと関係ないと科学的には推定できますが、因果関係が否定できないとして補償はなされるべきですし、なされているはずです。
2022-10-22 08:44:00認定・補償されたことが科学的に因果関係があることを意味しないことはわかると思います。同時、行政的にどこまで認めるかは科学ではなくヒトの問題ですので争う部分が出てくるのは一定理解できます。 救済制度自体『予防接種と健康被害との因果関係が認定された方を迅速に救済するもの』と→
2022-10-22 08:44:00規定されているのでそうとられても仕方ないですし、認定に不満があれば厚生労働大臣相手に争うしかないのもわかります。 補償上の認定と科学的な意味での判定の意味が違っていると言うこと。 裁判等で補償上の認定のために科学的な認定を根拠・目的に争うとどの様な結果になっても→
2022-10-22 08:44:01補償を受ける側・(保健行政の背後にある)科学に対してのどちらか・もしくは両方に大きな被害をもたらうものになってしまうのですが。 どうしたものでしょうかね
2022-10-22 08:44:01「名古屋スタディ」以前から確認されているHPVワクチンの安全性
大切な姉が子宮体がん原発の再々発で闘病中。過去子宮、左卵巣摘出、TC療法6クール。現在の再再発は小腸に腫瘍、S状結腸浸潤あり→大腸ストーマ造設。 レンビマ・キイトルーダ休薬中。 腸腰筋膿瘍→小腸ストーマ。 下の娘(6歳)は軽度喘息と重度ナッツアレルギー(クラス6)でアナフィラキシーショック経験あり、エピペン持ち。
@Amamino_Kurousa 先生、私のような素人の質問に大変詳しく分かりやすくご解説くださりありがとうございます😊勉強になりました。ワクチン反対の方の意見もロジカルに解説してくださり、色々な疑問が解けていっております。 副作用との因果関係はどうお考えでしょうか。名古屋スタディでは否定されているようですが…→
2023-06-05 09:24:27@Amamino_Kurousa お陰様でワクチンの効果に関しては疑念なく接種に向かえそうですが、副作用だけはどうしても「出るか出ないか賭け」みたいに子供を接種させるようで不安が残ります💦
2023-06-05 09:26:20HPVワクチン接種後の有害事象・副作用疑に関して因果関係はどう考えればいいのか? 『名古屋スタディで否定された』とされますが、HPVワクチンの安全性に関する議論で、名古屋スタディとされるものの位置付けは大きくありません。世界的にHPVワクチンの安全性を評価するときに重要な報告として→ twitter.com/_asukasukasuka…
2023-06-05 17:23:15挙げられるものではありません。HPVワクチンの安全性に関しては他にたくさんの支持するエビデンスがあります。 まず、ワクチン接種後に生じた有害事象に関して、それが因果関係があるかどうかを評価する方法についてはこちら(twitter.com/Amamino_Kurous…)を参考にどうぞ。簡単には→
2023-06-05 17:23:15ワクチン接種後に有害事象が起こったとして、それがワクチンが原因であるか・いわゆる因果関係があるかを判断するにはどうしたらいいのか。 行ってみよー🐰 (A)まず、目の前に症状を訴えている人だけをみてもわからない、ということを理解しておくことが大事になります。 →
2022-10-22 08:43:51個別の有害事象・副作用疑いに関しては因果関係が証明されることはなく、疫学的評価の上での推定しかできない。その上で一定因果関係があるとされるものが副作用とされる。補償の観点からは、因果関係がないと推定されるものに関しても、あってもおかしくないものは『因果関係が否定できない』として→
2023-06-05 17:23:16補償される。被害者保護の観点から。ただ、ここまでの記述をみてもわかる様に曖昧な基準であるためにその範囲では揉めることもあるだろうとなります。 では、HPVワクチンの安全性はどの様に評価されているのか。どの様に評価するかは述べましたが、それに従って評価されています。→
2023-06-05 17:23:16こちらにまとめました(twitter.com/Amamino_Kurous…)。 簡単にいうと、HPVワクチンは他のさまざまなワクチンと同程度かそれ以上に安全と言え『合理的な疑いの範囲を超えて安全といえる』とされます。現時点で評価されうる範囲で非常に安全なワクチンと言えます。副作用疑いに関しては→
2023-06-05 17:23:16HPVワクチンと深刻な有害事象の因果関係が示されていないとはどういう意味? 『因果関係が不明』という意味ではない。→ #マシュマロを投げ合おう marshmallow-qa.com/messages/cd373… pic.twitter.com/y2ogSceZVd
2022-11-07 01:22:18接種後の体調不良にどの様に対処するかの問題と言えます。 『名古屋スタディ』とされるもののポイントは、1万人単位の接種対象年齢の女性にアンケートを行ったら、接種・非接種に関わらず『さまざまな体調不良』とされるものは起こってた、というものです。『否定された』と→
2023-06-05 17:23:17