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Amamino Kurousagi
@Amamino_Kurousa
②HPV感染症の負担の男女差 男性にも咽頭・肛門・陰茎がんを起こすとは言え、HPV感染症の負担は女性に大きい。前がん病変まで加えるとその差は圧倒的になる。死者だけでみても世界的には9割が女性。極々一部の先進西側諸国でのみ男性におけるHPV関連咽頭がんのケースが増えてきている。
2021-07-01 19:07:17
Amamino Kurousagi
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③集団免疫と費用対効果の話 ①②を合わせて、女性にワクチンを接種して、女性をHPV感染症から守るのを優先しているのが現状。 まず、集団免疫は効率が非常に悪い。女性の8割が(12歳時に)4価ワクチンを接種することで男性のコンジローマが半分くらいに減る→ twitter.com/Amamino_Kurous…
2021-07-01 19:07:17
Amamino Kurousagi
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@ko_kuwa_gata @y8eW0w7mgau8qD2 @tmsk40 @nekosukebe @ntvnewszero M Drolet & M Brisson (2020). Population-level Impact and Herd Effects of HPV Vaccination Programs in High-income Countries: Real-life Data. HPVWorld.com, 144 女子にだけHPVワクチンを接種した例。男性の尖圭コンジローマが半分くらいになるという話。 pic.twitter.com/N0APtUK4oB
2021-04-01 04:14:37
Amamino Kurousagi
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また、女性の非接種者の異形成も半分くらいに減る。 これらは明らかな集団免疫の効果なのだけど、非常に高い接種率が必要なのは間違いない。 もちろん、男性にも接種することにによって低めの接種率でも集団免疫効果が観察されるのはわかっているが。→ academic.oup.com/jid/article/22…
2021-07-01 19:07:18
Amamino Kurousagi
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あと、HPVワクチンの効果は性的デビュー前が最大(90％以上)で性的デビュー後は徐々に落ちていく(感染しちゃうから）。目の前のパートナーを守ると言う意味では、ワクチン接種はほとんど意味がない、残念ながら。次の次以降のパートナーは守ることができるかもしれない。
2021-07-01 19:07:18
Amamino Kurousagi
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①②と③のこれまでの議論を合わせると、ワクチン接種の優先対象は性的デビュー前の女性>女性のキャッチアップ>性的デビュー前の男性>男性のキャッチアップとされる。 同性愛の男性と免疫抑制患者は別 究極的には男女の優先順位の差はあるべきでないが現状はこれ、なぜか。 twitter.com/Amamino_Kurous…
2021-07-01 19:07:18
Amamino Kurousagi
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Adolescent male vaccination in the UK- a victory for equality hpvworld.com/pediatrics/art… なぜ、イギリスに置いて男子にもHPVワクチンを学校集団接種として適応することになったのか。 #HPVワクチン #子宮頸がん
2021-03-31 04:45:47
Amamino Kurousagi
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④ワクチン不足と優先順位 端的に言うとワクチンがたらん。コロナで状況は悪い方に影響を受けていて、HPVワクチンは20年代後半までは圧倒的に需要が供給を圧倒することがわかっている。そのためWHOはジェンダーニュートラルなHPVワクチン導入を遅らせることを勧告している→ bmj.com/content/367/bm…
2021-07-01 19:07:19
Amamino Kurousagi
@Amamino_Kurousa
9価一人分の手間で4価二人分作れるので、9価作ってる場合かって議論もあるくらい。これが、2価のワクチン(それなりに優秀)にいまだ意味がある理由。 あと、ワクチンの生産購入契約は複数年で埋まっている状態です。日本からの注文はあまり承っておらず、計算に入っていません。
2021-07-01 19:07:19
Amamino Kurousagi
@Amamino_Kurousa
日本におけるHPVワクチンの接種率の回復は喫緊の課題ですし大いに望むところですが、突然たくさん欲しいと言われてもありません。黒い言い方をすると、政治力と札束で列に割り込むことになり、中長期的な対応が必要です。定期接種に限らないとワクチン供給が追いつかない自体もあります。
2021-07-01 19:07:19
Amamino Kurousagi
@Amamino_Kurousa
⑤HPVワクチンがアホみたいに高い件 基本的に経済格差が健康格差につながるのはなるべく避けるべき かつ、HPVワクチンは是非みんな接種しようと言うには高価すぎ効果ある対象も限られる 現時点では厳格に費用対効果・公的補助の存在を考慮して啓発対象を絞っている状態です twitter.com/Amamino_Kurous…
2021-07-01 19:07:20
Amamino Kurousagi
@Amamino_Kurousa
まあ、マイナスはないのでコーヒー一杯程度の値段であれば誰にでも勧めます。 ただ、みんながみんな、10万円出さない・出せずに将来の子宮頸がんのリスクを受けるしかないというわけではない、ということ。 もしそうであるのなら、公的補助で希望者全員が接種できるようにするべき。
2021-06-27 20:33:00
Amamino Kurousagi
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ここは公的補助や健康保険の適応をどこまで広げるかの問題でもあります。 英国では12歳での学校集団接種で男性女性両方9割弱の接種率を達成しつつ、25歳誕生日まで無料接種しています。 一方25歳を超えた場合は普通はお勧めしません。勧めるのであれば無料にすべきとの考え twitter.com/Amamino_Kurous…
2021-07-01 19:07:20
Amamino Kurousagi
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③それ以上45歳までどのような人が接種すべきか。 まず、このグループにはCDCもただ推奨はしていない。今後HPV関連癌になるとしても、既に感染しているものによって起こることが多いと考えられているため。もう感染してしまっていることが多いため。 ワクチン高いし（続く） pic.twitter.com/wqZo2RB1MK
2021-06-27 20:02:17
Amamino Kurousagi
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まとめ 日本における課題は ・積極的勧奨の再開と定期接種率の回復 ・効果が大きことが期待できる20代までのキャッチアップ接種公費化 ・男性への定期接種 ・15歳未満接種における二回接種プログラムへの移行 ・子宮頸がん検診の受診率の改善 これを解決するためにはどのようなアプローチが最善か
2021-07-01 19:07:20
Amamino Kurousagi
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科学的には簡単な問題なのですが、現実世界で実行するには複雑で難しい問題です twitter.com/Amamino_Kurous…
2021-07-01 19:07:21
Amamino Kurousagi
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非常に簡単なお話。 HPV感染症は人類の公衆衛生上の大きな問題です。 全がんの5％はHPV感染症が原因です。 毎年60万人弱の女性と6万人の男性がHPV関連がんを発症し、50万人弱(30万人強が子宮頸がん)の人が命を落としている。 #HPVワクチン #子宮頸がん
2021-06-03 02:42:52ワクチン接種後の有害事象との因果関係の考え方について
Amamino Kurousagi
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ワクチン接種後に有害事象が起こったとして、それがワクチンが原因であるか・いわゆる因果関係があるかを判断するにはどうしたらいいのか。 行ってみよー🐰 （A）まず、目の前に症状を訴えている人だけをみてもわからない、ということを理解しておくことが大事になります。 →
2022-10-22 08:43:51
Amamino Kurousagi
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ここに、自然発症率が1万人に1人の多発性硬化症を考えてみましょう。人口20万人がいて、ワクチン接種率が80％だったとします。この集団で発症する(20人の)多発性硬化症を診察した場合、その８割１６人がワクチン接種者で発症します。ワクチン非接種者では4人になります。受診者に偏りがない場合でも→
2022-10-22 08:43:51
Amamino Kurousagi
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数だけ見ればワクチン接種者において４倍多くの多発性硬化症の患者が発生します。特に、特定のクリニックなどでワクチン接種後の体調不良を診察する傾向がある場合その数は大きくなるでしょう(HPVvにおいてデンマークのPOTS症例がまさにそう。多くを一つのクリニックが報告した）。 もう一例→
2022-10-22 08:43:52
Amamino Kurousagi
@Amamino_Kurousa
1000人の青少年を連れてきて1月1日から1年間観察をした場合、糖尿病と診断される確率はざっくり5人になります。仮に、診断される日が年間ランダムに起こると仮定した場合、1000人が３回のHPVワクチン接種(コロナ３回でもいいわ）受けたとすると、たまたまの偶然のみによって、その5人は→
2022-10-22 08:43:52
Amamino Kurousagi
@Amamino_Kurousa
ワクチン接種後に一定の時間をおいて、糖尿病と診断されます。直後のこともあれば、時間を空けてだけのこともあるでしょう。ワクチン接種と近ければ、ワクチンによって生じたとより直感的に考えやすくなります。 この様に、ワクチン接種後の有害事象については、その人だけと時間的関係だけをみても→
2022-10-22 08:43:53
Amamino Kurousagi
@Amamino_Kurousa
その因果関係を評価することは決してできません。 ワクチン接種と糖尿病の発症に因果関係があるとするならば、対象集団における自然発生率よりも優位に高い頻度で発生していることを確認する必要があります →
2022-10-22 08:43:53※たぶん優位→有意
Amamino Kurousagi
@Amamino_Kurousa
（B）そのため、ワクチン接種後の因果関係を評価するにはいくつかの基準が設定されています。疫学的な評価に用いられるものと同じです。 ①時間的関係性 症状・疾患がワクチン接種後に起こっていること。これがスタート地点であることは明らかです。副反応疑いの多くは一定これを満たしていること→
2022-10-22 08:43:54
Amamino Kurousagi
@Amamino_Kurousa
ことになります。 ②関連性の強さにおける用量依存性 ある疾患・症状が真の副反応である場合はより多くのワクチンを接種すればするほど、それに応じて疾患頻度・症状が増加するはずだということ。 米国におけるVAERSというワクチン関連有害事象報告システムからのデータを見てみると→
2022-10-22 08:43:54